鍵の種類一覧を画像付きで紹介!玄関や引き戸の防犯性を高める鍵も

鍵の種類を一覧にして紹介します。鍵の構造や名称から防犯性を高めてくれる玄関におすすめの鍵の種類、錠前の種類の一覧、主要の鍵メーカーまで解説。

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鍵の構造や名称を解説

LIMIA編集部
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名称

意味

ケース(錠箱)

鍵を開ける機械が納められている箱型の部品

錠を利用して開閉する道具のこと

シリンダー

扉の外側についている鍵を差し込む鍵穴のこと

サムターン

扉の内側についていて施錠や解錠ができるつまみのこと

デッドボルト(本締)

鍵を施錠するためのボルト。こじ開けや切断などに耐える

ラッチボルト(仮締)

風などでドアが開かないようにするためのボルト

ストライク

デッドボルトとラッチボルトを締めるために扉側につける部品

トロヨケ

ストライクの目隠しするための部品

一般的なシリンダーキーのような鍵を簡単に解説すると、画像のような仕組みでできています。また、鍵と解錠する鍵穴のついた本体を含めて、錠前と呼びます。

シリンダーキーの種類一覧

防犯性

価格

特徴

ディスクシリンダーキー

低い

安い

・メーカー生産は終了 ・古い家では使われていることがある

ロータリーディスクシリンダー

高い

安い

・「美和ロック」というメーカーが生産している種類 ・「U9シリンダー」とも呼ばれている

ピンシリンダーキー

低い

安い

・南京錠などに使われる種類 ・建物の鍵としては防犯性が低い

ディンプルシリンダーキー

高い

高い

・表面にくぼみがあり防犯性が非常に高い ・2列、3列、4列、ダブルと種類が豊富

ウェーブキー

高い

高い

・表面に波状に溝があり、リバーシブルで使える ・車などに使われることが多い

マグネットタンブラーキー

高い

高い

・磁石の反発力を利用して解錠する種類 ・バイクやスーツケースにも使われている

ここでは、シリンダーキーの種類を画像付きで一覧にして紹介します。

ディスクシリンダーキー

ディスクシリンダーキーは、鍵の片側がギザギザとしているのが特徴的で、鍵穴は縦方向になっている種類です。

耐久性がある一方で、合鍵が作りやすい種類だったため、ピッキング被害が増加しました。そのため、メーカーでは生産を終了して、より防犯性の高い鍵を販売していますが、古い住宅では使われていることも多いです。

ロータリーディスクシリンダー

※画像はイメージです。

鍵メーカーで高いシェア率を持っている「美和ロック」が販売している鍵の一種です。ディスクシリンダーキーを改良して作られた種類で、鍵穴にはU字型の板が9枚内蔵されていることから、「U9(ユーナイン)シリンダー」とも呼ばれています。

種類の異なる鍵やピックを差すと、鍵穴の中でロックがかかるように、ロッキンバーという部品が取り付けられています。このロッキンバーにはダミーが複数あるため、解錠するのに時間がかかるため、防犯性が高くなっています。

防犯性が高い鍵の種類でありながらも、価格は安いため、多くの建物で使用されている人気のある種類です。

ピンシリンダーキー

ピンシリンダーキーは、鍵の片方にギザギザと鍵山がある種類です。鍵の表面には、長さの異なる溝(ピン)が入っています。

シンプルな1列ピンの鍵はピッキング被害が増えたため、2列や3列とピンを複数入れたものもあります。

また、ピンシリンダーを応用して、マグネットを入れた「ネグネットタンブラー」や、ピンに加えて鍵表面をより複雑にした「ディンプルキー」なども誕生しました。

ディンプルシリンダーキー

ピンシリンダーをより複雑にしたディンプルシリンダーキーは、鍵表面にピンだけでなく、丸いくぼみが複数あるのが特徴。

ピッキングには10分以上かかるため、防犯性が高い種類です。そのため、鍵の紛失時には解錠や鍵の作成するまでにかなりの時間を要します。

また、ディンプルシリンダーキーには、管理者を登録するシステムを採用している場合があり、合鍵を取り寄せるときには、管理番号や身分の証明などが必要な場合もあります。

マグネットタンブラーキー

マグネットタンブラーキーは、ピンシリンダーキーを応用して作られた鍵の種類です。

鍵穴に差し込む部分に磁石が埋め込まれており、磁石の反発力や引き合う力を利用して解錠ができます。バイクやスーツケースなどに使われることが多い種類です。

鍵と錠の磁力が弱まると、解錠しにくくなることがあり、定期的にメンテナンスする必要があります。

ウェーブキー

ウェーブキーは、鍵表面に波状の溝があり、鍵穴の差し込みがスムーズな種類です。現在は車から金庫、住宅でも幅広く使われています。

また、鍵表面の溝は複雑な形をしているため防犯性が高いです。ただし、複製するのは難しく、費用は他の鍵よりも多くかかり、時間も必要になります。

電子錠の種類一覧

防犯性

価格

特徴

カードキー

高い

やや高い

・鍵穴がなく防犯性が高い ・電池の交換は不要

リモコンキー

高い

高い

・ボタンで解錠と施錠ができる ・製品によってはタッチで解錠と施錠ができる

暗証番号キー

高い

安い

・番号入力だけで解錠ができる ・鍵の持ち運びの必要がない

スマートロック

高い

安い

・スマホや生体認証で解錠できる ・遠隔操作やハンズフリーで解錠できる

ここでは、スマホやリモコンなどを使って解錠できる電子錠の種類を紹介します。

カードキー

カードキーは、その名の通り専用のカードが鍵の代わりになり、扉の解錠ができる種類です。鍵穴がないタイプが多いため、防犯性は非常に高くなります。

また、カード型なので、コンパクトでかさばらない鍵です。住宅やオフィスなどでも多く取り入れられています。

ただし、カードの破損やエラーが発生すると解錠ができなくなります。

リモコンキー

リモコンキーは、本体に搭載されているボタンで遠くから解錠や施錠ができる種類です。センサー式の製品であれば、リモコンで操作しなくてもハンズフリーで解錠できるものもあります。

リモコンキーは電池で動くため、定期的に電池を交換することが必要です。もし、リモコンキーの電池が切れていても、シリンダーキーが収納されている製品であれば、シリンダーキーを使って電池なしでも解錠ができます。

暗証番号キー

暗証番号キーは、設定した番号を入力するだけで、解錠ができる種類です。そのため、鍵を持ち運ぶ必要がなく、鍵を紛失する心配もありません。

しかし、番号を忘れると他の鍵の種類に比べて、時間と費用が多くかかります。また、緊急時に解錠できないケースもあるので、あらかじめ番号をスマホなどにメモしておいたり、信頼できる人に教えておくのがおすすめです。

スマートロック

スマートロックは、スマートフォンや顔、指紋などの生体認証で解錠できる種類。専用のアプリを使えば、遠隔操作ができたり、ハンズフリーで解錠が可能な製品もあり、とても便利です。

便利な一方で、停電時やスマホや鍵本体の電源が落ちていると、解錠できなくなるデメリットがあります。

玄関におすすめの鍵の種類一覧

  • 解錠に10分以上かかる
  • 耐久性がある
  • 使いやすい
  • CPマークがついている

ここでは、玄関に設置するのにおすすめな鍵の種類を紹介します。また、鍵を選ぶときには、上記のような条件をクリアしたものがおすすめ。

例えば、警察庁や民間企業などによって認定された「CPマーク」(※)がついている鍵は防犯性が高い鍵です。そして、耐久性や使いやすい鍵であることも大切なポイントです。

※参考:CPマーク(住まいる110番)

ディンプルシリンダーキー

ディンプルキーはピッキングが難しいため、空き巣被害に遭いにくい種類の鍵です。鍵表面には窪みや溝があり、複雑な形をしているため複製するのにも、時間とコストが高くつくため、玄関の鍵に使われることが多くあります。

また、耐久性もあり、汚れなどにも強いため、経年劣化を感じにくい鍵です。

ウェーブキー

ウェーブキーは住宅以外にも、車に使われることが多い種類の鍵です。耐久性もあり、リバーシブルで使える製品もあるため、使いやすさもあります。

ウェーブキーも不正な解錠や鍵の複製をしようとしたりすると時間がかかるため、防犯性が高いです。また、複製には時間だけでなく、特殊な工具が必要だったり、技術力も必要なため、簡単に複製ができないようになっています。

錠前の種類一覧

設置用途

特徴

本締錠

補助錠

シリンダーだけついた状態のもの

面付本締錠

補助錠

室内側の扉につける

面付箱錠

玄関

面付本締錠にドアノブがついている種類

ケースロック

玄関

ドアノブとシリンダーが別々になった種類

サムラッチ錠

玄関

親指を使って開閉操作する種類

戸先錠

玄関

引き戸に後付けできる種類

召し合わせ錠

補助錠

引き戸で使える種類

錠前とは、鍵と解錠する本体のことをさす総称です。ここでは、錠前の種類の名称を一覧にして紹介します。

本締錠

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本締錠とは、扉の内側と外側から施錠や解錠ができる錠前です。ドアを仮止めするラッチボルトがついておらず、デッドボルトのみがついています。

シリンダーのみがついている種類で、補助錠として使われることが多いです。

面付本締錠

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扉の内側にケースごと取り付ける種類の錠前です。扉の内側にケースがあるため、こじ開けなどの不正開錠が難しくなっています。そのため、補助錠として活用すれば、防犯性を高める効果もあります。

面付箱錠

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面付本締錠と同じように、室内側の扉にケースごと取り付ける種類の錠前です。防犯性も高く、取り付けが簡単なことから、集合住宅などの玄関に多く使われています。

ケースロック

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箱型のケースで、シリンダーとドアノブが別々になっている種類の錠前です。設置が難しい反面、耐久性と防犯性があるため、玄関や勝手口などに多く使用されています。

面付箱錠とよく似ていますが、面付箱錠は箱ごと扉に取り付けるのに対して、ドアの一部を切り抜いてはめこむのがケースロックです。

サムラッチ錠

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サムラッチ錠は、親指で押して操作することで、ドアの開閉ができる錠前の種類です。ちなみに、親指を英語で「サム」と呼ぶことからこの名称で呼ばれています。

また、装飾がされていることから「装飾錠」や「アンティーク錠」とも呼ばれることもあります。この種類の錠前は、1980年代〜1990年代に作られた一戸建ての玄関についていることが多いです。

戸先錠

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引き戸に使われることが多い錠前で、後付けができる種類です。玄関や室内の扉に使用が可能なのですが、厚みのある扉にしか使えないため、主に玄関に使われています。

召し合わせ錠

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召し合わせ錠は、「引き違い戸錠」とも呼ばれており、主に引き戸に使用される錠前です。扉が重なる中央に設置される種類で、室内でも使用可能ですが、扉の厚みが必要であることと、玄関用の製品が多いため、玄関で多く使用されます。

鍵の主要メーカーの一覧

ここでは、鍵の主要メーカーを一覧で紹介します。

美和ロック

美和ロック株式会社
出典:美和ロック株式会社

美和ロックは、高いシェア率を持っている鍵メーカーです。国内シェアは6割以上あり、世界では50各国以上(※)に流通しています。美和ロックの鍵は、公共施設から一般住宅にまで使われており、IoTを活用した鍵の生産・販売にも力を入れています。

ゴール

株式会社ゴール
出典:株式会社ゴール

1914年(大正3年)に創業して以来、鍵や錠前の開発・販売などを行っているメーカーです。西日本を拠点としているメーカーで、多くの建物に使用されています。

ゴールは、防犯性の高い鍵を製造しており、なかでも複雑な作りをしたディンプルキーの「V18シリーズ」は、約120億通りあると言われています。

ウエスト

株式会社 WEST inx
出典:株式会社 WEST inx

ウエストは斬新なアイディアで新製品を生み出している鍵メーカーです。他社ブランド製品を製造する「OEM製品」を多くのドアメーカーに提供しています。

そのため、マンションなどの集合住宅などにも取り付けられている引き戸錠はウエストのものが多いです。

ユーシン・ショウワ

株式会社ユーシン・ショウワ
出典:株式会社ユーシン・ショウワ

ユーシン・ショウワは、1998年に設立した錠前や建築用金物、セキュリティー関連商品の製造販売などを行っています。

子どもや高齢者でも取り扱いやすいシリンダーキーや、上下関係なく使えるリバーシブルな鍵などの利便性に力を入れているメーカーです。また、電子錠の「SADIOT LOCK」は、人気の商品です。

ドルマカバジャパン(旧:日本カバ

ドルマカバジャパン株式会社
出典:ドルマカバジャパン株式会社

ドルマカバジャパンは、2015年にドイツのDorma社とスイスのKaba社が合併してできた外資系のメーカーです。錠前は、一般住宅からオフィス、学校、空港などでも導入されています。

防犯性が高く、鍵登録システムを採用しており、鍵の所有者登録をした人だけがスペアキーを取り寄せられる仕組みになっています。

クラビス

Clavis
出典:Clavis

株式会社シブタニの錠前や鍵の製造販売などを行うブランド「クラビス」。ピッキングに強いシリンダーキーや、電池交換不要の電気錠なども取り扱っています。

鍵や錠前は防犯性も高く、洗練されたデザインで人気があります。また、利便性も重視しており、ハンズフリーや顔認証で解錠できるスマートロックなど、ユーザー目線に立ったシリーズも人気商品のひとつです。

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※鍵の種類によって金額は異なります
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります

鍵の種類に関するQ&A

Q1. 鍵の種類はどれぐらいある?

A. 現行で使われている種類は約5種類

現在、住宅などに使われる鍵は約5種類あります。また、電子錠で大きく括った場合には、約6種類になります。

Q2. 玄関に取り付ける鍵はどれがおすすめ?

A. ディンプルキーまたはウェーブキーがおすすめ

玄関に取り付ける鍵には、不正開錠が難しく、耐久性があり、使いやすいものがおすすめです。鍵によっては、警察庁などから認定を受けたCPマークのついた防犯性の高い鍵もあり、選ぶときの判断材料のひとつにもなります。

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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年4月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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