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 外壁の下見板張りは昭和時代の住宅でよく用いられた、いわゆる当時標準仕様だった外壁です。ただ少し違うのは、耐久性やメンテナンス性がずいぶん向上したことかもしれません。浸透性の木材保護塗装は、杉板の持つ風合いや機能性を残したまま、太陽の紫外線や大気・大地からの湿度、菌類・カビなどから木材を守ってくれます。
 大工さんが1枚1枚の杉板を少しずつ反らせながら重ね張りしていく手間のかかる外壁ですが、「木」の持つ美しさや機能性の調和をデザインした、「用と美」を備えた外壁の工法といえます。
 少し手間がかかりますが、あたたかさとシンプルさが伝わる昭和モダンが表現されていると思います。

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モリモトアトリエは、神宮の杜近くにある一級建築士事務所です。「ものづくり」の原点を大切にし、一つ一つの建築を丁寧に設計しています。敷地の持つ自然の力を活用しなが…