風にそよぐ枝葉を見て「涼」について考える
窓のそとでエゴノキの枝が風に揺れています。
暑いので、窓は締め切ってクーラーをつけていますが、枝葉が風にそよいでいるのをみると、やっぱり、なんだか涼しい気持ちになります。
「風鈴」の音を聴いて、涼しい気持ちになるのは、日本人だけらしいですが、風が涼しいことを何度も経験・学習することで、条件反射として、涼しさを感じるようです。
私の年代では、風鈴の音が記憶の中に深く刻まれていますが、最近では、だんだん風鈴の音を聴く機会も少なくなっています。ですから、将来的には風鈴で涼しさを感じない人も増えてくるかもしれません。
また、温暖化でこれだけ気温が上昇してしまうと、「風=熱風」という印象が強くなって、風自体に涼しさをイメージすることも薄れてしまうかもしれません。
もしかしたら、緑のある暮らしを経験していないと、枝葉が風に揺れる涼しさをイメージしにくいかもしれません。そうなったら、困るなぁ〜。
風が抜ける木陰の涼しさを感じられる「家づくり」をこれからも続けていきたいです。
追記
イメージだけではなくて、木を植えると下記の理由で実際に涼しいのであしからず。
①木が太陽の直射日光を防ぐ
②木が水分を蒸散させることで打ち水効果のようなことが起こる
③熱をため込まないので、周辺の温度上昇が少ない
(株)独楽蔵 KOMAGURA