I邸-コンパクトな間取りに廊下が2本!? 狭くならずに暮らしやすくなった理由
今回、リノベーションしたお宅は、62.42㎡の比較的コンパクトなマンション。中央に廊下があるオーソドックスな3LDKを2本の廊下がある2LDKに変更しました。Iさんご夫妻は、ゆったりできるLDKと寝室、楽器を弾ける個室があることをご希望。お二人とも仕事をしているので、家事や暮らしがスムーズに回るように水回りが使いやすいことも重要でした。
ご提案したのが「2本目の廊下」。通路としてだけではなく、洗面室のスペース、浴室の脱衣スペース、キッチンのスペースなどを兼ねています。人目が気になる脱衣スペースには前後に扉がついていて、入浴するときは個室になるように工夫。廊下が居住空間の一部を担っているので、全体的に狭さを感じることがないのです。
家全体に回遊性が生まれ、行き来しやすく、空気もスムーズに流れていきます。用途を考えた上で、LDKや個室は元の間取りよりは少しだけ狭くしましたが、廊下が脱衣スペースなどを兼ねることで、2本目の廊下を実現しています。「廊下をもう1本増やしたのに、狭く感じない」のは、こんな理由がありました。
ブルースタジオ