白い花に白い花を 春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.40

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フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。

トルコギキョウは夏の花

八重咲きで大輪の品種が数多く出ているトルコギキョウは

桔梗ではなく全く別の植物で

ユーストマとかリシアンサスという

リンドウ科の植物

綺麗な花が長く楽しめるので

初夏から秋まで欠かせない

メイン花材だ

現在は産地や時期をずらしながら

通年出荷されているので

いったいいつの花だかわからない

という人も多いのでは?

1本から数輪花がついているものが多く

単価も比較的高い部類の花

その見てくれから

「バラ?」「カーネーション?」

と間違われることも多い

蕾がたくさんついているものよりも

満開かと思うほど咲いていて

しっかりと色が出ていて

葉や茎が硬くしまっているものが

ベストな状態

毎日花を見て

状態を知っている花屋さんを

信じてくださいね

大きく花を咲かせるために

余分な芽を欠いて蕾なしで

出荷するスタイルも多く

それだけ大きく綺麗な花の状態が

長く楽しめる花なのです

質感のコントラスト

真っ白な八重咲きトルコギキョウ

‘アモーレホワイト’と

お気に入りな真っ白なバンダ

フワフワと柔らかそうで

フリルが強い花弁と

パキッとして白磁のようで

肉厚な花弁

たっぷりのフワフワの中に

キリッとしたバンダが入り

両方の質感が際立つ

このコントラストが好きだ

光に透ける花びらも

それぞれ違う印象で

白い花同士なのに

同化しない

グリーンは足元のみ

花顔のみでオブジェ的にならないように

足元は少しナチュラルな雰囲気で作り

上の白と下のグリーンを分けるけれど

全体の印象を柔らかい雰囲気に

スッとしていながら

優しげで気品がある感じ

狙ったのはそんなところ

エンシクリアや

バロータも植物の動きに合わせて

入れてあげる

ランもトルコギキョウも

夏には大活躍の花

少なめのお水で管理したほうが

長く楽しめますよ〜

Credit

記事協力

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。

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