ダルビッシュ有“ポジティブな言葉がけ”の原点明かす「野球が好きじゃなくなっていった」過去も告白<初耳学>

今オフにカブスからパドレスに移籍したメジャーリーグのダルビッシュ有投手が、1月31日放送の「林先生の初耳学」(毎週日曜夜...

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今オフにカブスからパドレスに移籍したメジャーリーグのダルビッシュ有投手が、1月31日放送の「林先生の初耳学」(毎週日曜夜10_00-10:54、TBS系)にリモート出演。24日放送回に引き続き、林修のインタビューに答え、ポジティブな言葉がけを重視する理由を明かした。

「日本の野球が一番。そうなってほしい」

自身の意見をYouTubeやSNSで発信し続けているダルビッシュ投手。率直なメッセージ、そして時には一般人とも熱く議論する姿勢は、注目を集めることも多い。

その理由を「僕は日本のプロ野球で育っていますし、日本人なので日本の野球が一番だと思いたい。そうなってほしいと思っているから『ここはよくない』『これを取り入れたほうがいい』ということは10年前から言うようにしています」と語った。

林先生にセ・パ格差について問われると「パ・リーグは情報交換がとにかくよく行われていた」など自身の経験から両リーグの違いに言及し、「球団間での情報共有は絶対大事だと思っていますし、トレーニングでも情報をアップデートしてやっていくのが大事だと思います」と持論を展開。

近年はセ・リーグも含め日本野球界に新しいものを取り入れる土壌が育ってきたと言い、「ずっと言い続けてきて良かった」と顔をほころばせた。

ダルビッシュ投手が重視する「メンタル面のアプローチ」

同時に、アスリートのコンディション維持については、ここ数年メンタル面のケアを身体的なトレーニングと同じくらい重視している。

「自主トレの時、いろんな野球選手がダルビッシュ選手のところに行ってましたよね」と林先生に水を向けられると、「(コロナ禍の前は)来てくれたりもしてました。千賀くん、石川くんとか」と福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手や石川柊太投手らとの交流を明かした。

2020年末には、そうした交流の中で印象的な出来事もあった。福岡ソフトバンクの吉住晴斗投手が契約の問題で引退を考えていると聞き、面識がないにもかかわらず石川投手を介して接触。ポジティブな言葉がけでアドバイスを送ったのだ。これが契機となり、吉住投手は現役続行を決意した。

吉住投手へのアドバイスについて「自分の今までの経験から『どうやったらこの選手がもっとやる気になるかな』という思いで声をかけるようにした」と振り返ったダルビッシュ投手。「どうしてそこまでメンタルケアを重要視するのか?」と尋ねた林先生に、ダルビッシュ投手が語ったのは「頭にたたき込まれている」という自身のつらい経験だった。

「ネガティブな言葉は人に恐怖や不安を植え付ける」

「レンジャーズ時代、『フォアボールが多い』とか『昨日はフォアボール4個だ』とか『コントロールが悪い』とかずっと言われ続けて、チーム内で。それが頭から離れなくなって、いろいろ崩れちゃった。ネガティブな言葉って人にここまで恐怖や不安を植え付けるんですね。ポジティブな言葉をかけたいというのは、そういうところから来ています」と明かす。

制球について厳しく指摘され続けた影響は大きかった。「ネチネチ毎日言われていた。どんどん自分に鎖がつけられていく感じがしていて。野球がどんどん好きじゃなくなっていったし、そういう経験があってすごく苦しんで」。その後、ドジャース、カブスと活躍の場を変えていく中で野球の楽しさを取り戻し、ポジティブな言葉が自分に変化をもたらすことも実感した。

「ポジティブな言葉がどれだけ人を助けるか、いい時も悪い時もコーチがその選手に対して同じ態度で接することがどれだけ大事なのか。いろんな人の言葉がずっと残っていて、今、自分が人を助けられるようになっている」と、メンタルケアの重要性に気付いた経験を振り返った。

引退後の“夢”告白「選手を励ます人になりたい」

そうした経験から、ポジティブな言葉がけを実践するダルビッシュ投手は、具体的なアプローチについても「まず自分がどれだけすごいかを自覚してもらう。(自信がなくなるというのは)視野が狭くなってる状態だと思うんです。自分がすごいと思えなくなっている」と告白。

前述の吉住投手にも「そもそもプロ野球球団からドラフトで指名されているだけですごいことやし、プロ野球選手になるっていう夢を達成しているから、その時点でその人はすごい人」と、前向きな言葉を送ったという。

ポジティブな言葉がけで周囲が変わっていくことについて「僕はいろんな苦しい経験があるから、いろんなノウハウが身についたと思う。言葉の選び方も大事にしているので、そこがうまいこと響いてくれてるのかなと思ったりはしてます」と胸を張る。

引退後はぼんやりと「どこかの球団に雇ってもらえるなら、コーチとかではなく選手たちを励ます人になりたい」と考えている。「その選手にあったポジティブな言葉を言える自信はあるので。プロ野球選手はプレッシャーが強い分、(メンタルの)アップダウンが大きい。選手が『俺は大丈夫だ、明日も頑張ろう』って思えるような存在になりたい」と引退後に思いを馳せた。

次回の「林先生の初耳学」は2月7日(日)に放送する。


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