家を建てる。　御夫婦の意見の違い

まだ修業時代

担当した案件の打合せで
始めの数回は御夫婦お二人で
来られていたのですが

そのうち
御主人だけが来るようになりました。

「奥さんはどうされましたか？」
と尋ねると

「大丈夫！私が家族の意見を
代表して集約するから」とのこと。

とても、明るいキャラクターの方だったので
時間的な都合か、何かだろうと
思っていたのですが

現場が始まると
いろいろと変更が出てくるんですね。

御主人とも、ちょっとした衝突にもなって
その空気が改善されないまま
竣工したのですが

引き渡しの時
久しぶりに、奥さんとお会いすると

体中から「私は、満足していない！」
というオーラが発散されていました。




また、これは独立してからですが

御夫婦で毎回打合せに来られるのですが
御主人は、ほとんど発言されません。

奥さん手動で、いくつものプランを
検討しましたが、ある日

御主人から、ひとりで打合せに行きたいと
相談がありました。

「これは私の家づくりじゃない。
　次のプランは、私の意見で作ってほしい」
と言われるのです。

御主人主体のプランを作っても
今度は、奥さんの反発を招くだけだから

私がうまく仲裁するから
もう一度、ゼロにもどして
お二人が納得するプランを見つけましょう

ということにしました。



意見が違っても構わないのです。

案外、生活感を突き合わせると
「えっ、そうだったの？」ってことは
よくあることです。

打合せまでに
お二人の意見を統一させてくる
必要もありません。


フォーカスすべきは、接点。

接点を見出すことが、大事なので
是非、打合せはお二人でお越しください。

もしくは
私が訪ねていきます。