
【ニュース解説】「景気ウォッチャー調査」とは?現場の声でわかる景気の今
「景気ウォッチャー調査」は、私たちの暮らしに身近な業種の“現場の声”から景気の動きをとらえる指標。5月12日には最新結果が発表されました。
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暮らしに身近な業種の声をもとに最新の景気動向を解説
ニュースなどでよく耳にする「景気の回復」や「足踏み」といった言葉。
これらの判断材料のひとつに「景気ウォッチャー調査」があります。
スーパーの店員やタクシー運転手など、地域で働く“目利き”たちの声を集め、今の景気がどう動いているかを探るのがこの調査の役割です。
2025年5月12日に公表された最新データをもとに、どんな変化があるのかをやさしく解説します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
景気ウォッチャー調査って何?
景気ウォッチャー調査は内閣府が毎月公表しています。
全国の12地域を対象地域として、小売業、飲食、運輸業など地域で働く2050人を対象に調査をおこないます。
調査対象範囲は全国12の地域
出所:内閣府「景気ウォッチャー調査・調査の概要」
現場の「肌感覚」でわかる景気を数値化(=DI:Diffusion Index)
電話やWebサイトからの回答などで調査する「景気ウォッチャー調査」は、スーパーの店員、タクシー運転手、観光業スタッフなど実際の”現場”で働く人たちが対象です。
この調査で使われるDIとは「Diffusion Index」(ディフュージョン・インデックス)の略で、景気が「良い」と感じている人の割合を数値化したものです。
このDIについて、
50を上回れば「景気が良い」と感じている人が多い
50を下回れば「景気が悪い」と感じている人が多い
という判断に使われます。
2025年5月12日発表の内容は?
令和7年4月調査結果:景気の現状判断DI(季節調整値)
出所:内閣府「令和7年4月調査(令和7年5月12日公表):景気ウォッチャー調査」
今回発表された「景気ウォッチャー調査」について、まずは景気の現状判断DI(季節調整値)から3つのポイントにそって解説します。
ポイント①全体の景況感は4か月連続で悪化中
2025年4月のDIは合計が「42.6」で、前月から2.5ポイントも低下しました。
この低下は4か月連続で、景気の悪化傾向が続いています。
また、「DI=50」を下回っているので、「景気が悪い」と感じている人が多いことがわかります。
ポイント②すべての分野で50を下回る結果で景気悪化と感じている
「家計動向関連」「企業動向関連」「雇用関連」など、すべての分野でDIが低下しており、特に「小売関連」や「住宅関連」は、前月と比べて大きく悪化しているのがわかります。
お店の売上や住宅の購入意欲の低下が影響している結果ということですね。
ポイント③唯一「飲食関連」はやや回復の兆し
「飲食関連DI」は42.1で前月比+0.5ポイント上昇しています。
わずかですが、外食需要などが少し戻ってきている可能性に加えて、観光客の回復や行楽シーズンの影響も考えられます。
景気ウォッチャーは私たちの暮らしにどう関係ある?
「景気ウォッチャー調査」は政策判断の材料に使われるため、家計や仕事の環境にも影響がでる可能性があります。
物価上昇やサービス業の変化を敏感に反映しており、私たちの日々の暮らしとリンクする情報です。
将来の景気動向を“肌で感じる”感覚としてチェックするのにおすすめです。
現場の声を通じて、景気の「今」を知る
今回は、2025年5月12日に公表された最新結果とともに、私たちの暮らしに深く関わる「景気ウォッチャー調査」について解説しました。
まとめると、
3つのポイントの見出し
現場の「肌感覚」で景気を数値化したものがDI
DIは50以上で「景気が良い」、
50以下で「景気が悪い」と判断
最新結果では、全体の景況感は4か月連続で悪化中
景気ウォッチャー調査は、難しい経済用語ではなく、私たちの身近な生活から見える景気の“今”を知るためのヒントになります。
ニュースで「DI」という言葉を見かけたら、その裏にある「現場のリアルな声」にも注目してみましょう。
参考資料
・内閣府「景気ウォッチャー調査・調査の概要」
・内閣府「令和7年4月調査(令和7年5月12日公表):景気ウォッチャー調査」
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