シックな色づかいに注目！大人インテリアの極意とは　ログハウスbyキノハス

シンプルだけど高級感あり！　さまざまなトーンのグレーづかい

Sさんが建てたこの家は、家族や大人数のグループが宿泊できる2階建ての貸別荘。壁や梁の木が太くて、とても風格ある木の空間です。

木の存在感に負けないよう、ソファやテーブルは大きくゆったりしたものを揃えました。インテリアや雑貨の色合いは、黒やグレーで統一してラグジュアリー感を演出。全体的に装飾は少なめですが、リビングの鉢植えのグリーンがさわやかで空間のアクセントとして効いています。

リビング空間は、くつろいだり会話を楽しんだりするためにあえてテレビは設置していません。昼間は吹き抜けから光が降り注いで過ごしやすく、冬の夜は大きなソファに寝転んで、ストーブの炎を見てゴロゴロするのが最高の癒しタイム。何もしない時間をこんな場所で過ごすのは最高の贅沢ですよね。

開放感のあるリビングの横はダイニングゾーン。テーブルや椅子は少し明るめのグレーをチョイスし、濃いグレーが目立つリビングとは違った雰囲気に仕上げて自然にゾーニングしています。背もたれがキルティング加工された椅子はクッション性が良く、高見えするデザイン。こんなダイニングで食事をしたらいつもよりおいしく感じそう！

サイズやデザインにこだわった照明が空間のアクセントに

オーナーのSさんはよく海外に出かけるそう。滞在中にインテリアショップでインテリアを買うのも楽しみのひとつです。吹き抜けに下がる大きなシャンデリアは、ハワイで見つけたもの。フレームは黒いアイアン製で、どっしりした木の空間に負けない存在感を放っています。

遊び心を感じられるのが、キッチンとダイニングの照明。こちらは韓国を訪れた際に、ひと目ぼれし購入したデザイナー作品。テイストの違う丸いデザインの照明は、あかりを消している時間帯でもそれぞれの形がユニークで、つい視線がひきつけられます。

キッチンカウンター上の照明は、韓国を訪れた際に見つけたもの。丸くてやわらかい感じは韓国インテリアらしさたっぷりです。グレーがベースの中、唯一のゴールドが独特の存在感を放ちます。

空間の雰囲気をワンランクアップするグレーの壁

2階は1階と趣を変え、壁を少し緑がかったグレーで塗装しました。スイッチや壁につけた照明もダークな色にして周囲になじませています。無垢の木の扉とグレーの壁の対比があざやか。2階は寝室が並びますが、扉につけた部屋ナンバーのサインもおしゃれです。

壁材はカナダ産のレッドシーダー。あえて表面をざらついたままにすることで、ラスティックな風合いを出しています。塗料は均一に塗るのではなく、少し木肌が見える程度にムラを出すことで味わいがアップ。塗料を塗ることで手触りもやわらかくすることができるそうです。茶色のソファとの相性もぴったり！

2階ホールには大きなソファを置いて、くつろぎ重視でコーディネート。別荘地の豊かな自然を間近に感じられる大きな窓は、開放感たっぷり。左の吹き抜けで1階とコミュニケーションができ、右側は壁面にスクリーンが設置されているので、プロジェクターで映像を投影して楽しむことができるのもうれしいポイントです。

2階は3つの寝室があり、いずれも低めの天井で落ち着けます。3人部屋、ひとり部屋などタイプはさまざまですが、個室はどれもこもり感があってゆっくり眠れそう。

ちなみに、2階ホールの椅子はソファベッドなので、こちらで眠ることもできます。

壁に使っているのは国産の太いスギ材！

あたたかみがあるだけでなく安心感を覚えるのは、使われている木がどっしりと太いことも理由のひとつ。この建物はマシンカット工法のログハウスで、国産のスギ材を使っています。ログ材１本の太さは何と30cm角！　これだけ太いログ材を使うからこそ、重厚感があって守られている感覚になるんですね。国産なのも身近で安心感があります。

極太のスギ材でできた大人ライクな別荘はいかがでしたか？　このログハウスを手がけたJINは大胆な木材づかいやラスティックな加工を得意としています。木の良さが味わえる家を建てたい人は、ぜひHPをチェックしてみてください。

雑誌『キノハス』にSさんのログハウスの記事が載っています。