
神嘗祭(かんなめさい)とは? 歴史や開催場所、2023年の日程などをご紹介!
神嘗祭とは、その年に収穫した穀物を天照大御神に捧げる宮中行事です。古くから行われている伝統的な儀式であり、伊勢神宮の代表的な行事の一つとなっています。開催時期は、毎年10月15~17日です。今回は、神嘗祭について、概要や開催場所などを紹介し…
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神嘗祭とは、その年に収穫した穀物を天照大御神に捧げる宮中行事です。古くから行われている伝統的な儀式であり、伊勢神宮の代表的な行事の一つとなっています。開催時期は、毎年10月15~17日です。今回は、神嘗祭について、概要や開催場所などを紹介します。
神嘗祭(かんなめさい)とは
そもそも神嘗祭とは、どのような行事なのでしょうか。ここでは、神嘗祭の概要とともに、新嘗祭との違いについて解説します。
神嘗祭は宮中行事の一つ
神嘗祭は、国家の安泰や国民の幸せを祈る宮中祭祀の一つです。現在の憲法のもとでは、宮中祭祀は天皇の私的な行為とされています。
神嘗祭は、天照大御神に対し、その年に収穫された新しい穀物(初穂)を捧げて感謝するお祭りです。御園祭(みそのさい)、神田下種祭(しんでんげしゅさい)、抜穂祭(ぬいぼさい)、御酒殿祭(みさかどのさい)、御塩殿祭(みしおどのさい)、大祓(おおはらえ、おおはらい)などはいずれも神嘗祭に附属するお祭りであり、神嘗祭を中心に年中さまざまなお祭りが行われています。
神嘗祭が執り行われるのは、毎年10月15日から17日までです。開催場所は、三重県伊勢市の伊勢神宮です。
神嘗祭と新嘗祭の違い
新嘗祭(にいなめさい)も、神嘗祭と同じ宮中祭祀の一つです。神嘗祭の約1か月後に行われます。
新嘗祭では収穫された新穀を神に奉り、天皇も自身が育てた新穀を食します。神嘗祭と新嘗祭はいずれも穀物を奉る行事であり、混同されがちです。神嘗祭は穀物を天照大御神に捧げる儀式であるのに対し、新嘗祭は新穀を捧げたうえで天皇が自ら食す行事です。
また、神嘗祭が開催される日は1947年まで祝祭日でしたが、現在は廃止されました。一方、新嘗祭が開催される日は、現在も「勤労感謝の日」として祝日とされています。
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神嘗祭の歴史
天孫瓊瓊杵尊(てんそんににぎのみこと)が皇祖天照大神から稲穂を授かり、地上に降って稲作を始めたとする神話があります。神嘗祭で天照大御神へ穀物を捧げるのは、この神話に由来するものです。
また『年中行事秘抄』によれば、神嘗祭が始まったのは、伊勢神宮を創建した垂仁天皇の時代とされています。室町時代中期には戦乱により一時中断していましたが、1647年に再び行われるようになりました。
さらに、明治時代には9月17日を祭日とし、宮中の賢所でも神嘗祭が執り行われていました。ただし、改暦後の新暦9月にはまだ稲が実っていないため、1879年以降の神嘗祭が10月17日に繰り下げられています。
2023年の神嘗祭を見学するには?
2023年の神嘗祭を見学するには、いつどこへ行けばよいのでしょうか。ここでは、神嘗祭の日程や当日の流れとともに、見学できる場所について解説します。
神嘗祭の日程と当日の流れ
神嘗祭の祭典は、外宮で10月15日(日)から10月16日(月)まで、内宮で10月16日(月)から10月17日(火)まで行われます。2023年の神嘗祭について、各日の流れをまとめると以下のとおりです。
【外宮(豊受大神宮)】
・由貴夕大御饌:10月15日(日)午後10時
・由貴朝大御饌:10月16日(月)午前2時
・奉幣:10月16日(月)正午
・御神楽:10月16日(月)午後6時
【内宮(皇大神宮)】
・由貴夕大御饌:10月16日(月)午後10時
・由貴朝大御饌:10月17日(火)午前2時
・奉幣:10月17日(火)正午
・御神楽:10月17日(火)午後6時
出典:神嘗祭 | 神宮司庁
神嘗祭を見学できる場所
神嘗祭の開催場所は、三重県伊勢市にある伊勢神宮の内宮と外宮の2ヶ所です。神嘗祭の見学ができるのは、参拝時間内に開催される祭典のみとなっています。観覧席が用意されるわけではなく、参道などからの見学となります。参拝時間外の夜間に行われる祭儀は見学できません。伊勢神宮の10月の参拝時間は午前5時から午後5時までです。
また、神嘗祭の開催場所である伊勢神宮の内宮と外宮の住所は、以下のとおりです。
・内宮(皇大神宮):三重県伊勢市宇治館町1
・外宮(豊受大神宮):三重県伊勢市豊川町279
いずれも、JR・近鉄伊勢市駅から徒歩またはバスで訪問できます。
神嘗祭に関連する行事
伊勢神宮では、神嘗祭に関連する他の行事も開催しています。代表的なのは、祈年祭や新嘗祭などです。ここでは、祈年祭や新嘗祭についてそれぞれ紹介します。
祈年祭(きねんさい)
祈年祭は、春に豊作を祈る儀式です。天皇が春の耕作時期に五穀豊穣を祈るため、それに合わせて神宮で神々に食事(神饌)をお供えします。「としごいのまつり」とも呼ばれているお祭りです。神々に神饌を奉じる大御饌の儀とともに、勅使が天皇の幣帛を奉る奉幣の儀が執り行われます。
祈年祭の開催時期は、例年2月17日です。2023年は2月17日(金)に以下のとおり行われました。
・外宮(豊受大神宮):大御饌 午前4時、奉幣 午前7時
・内宮(皇大神宮):大御饌 午前11時、奉幣 午後2時
新嘗祭(にいなめさい)
新嘗祭は、収穫した穀物を神に奉り、国家の安泰と国民の繁栄を祈る儀式です。「しんじょうさい」とも呼ばれています。「新」は新しい穀物、「嘗」は召し上がっていただくことです。
新嘗祭においても、神々に神饌を供える大御饌の儀、勅使が天皇陛下の幣帛を奉る奉幣の儀が行われます。2023年は11月23日(木)に行われました。開催時間は、以下のとおりです。
・外宮(豊受大神宮):大御饌 午前4時、奉幣 午前7時
・内宮(皇大神宮):大御饌 午前11時、奉幣 午後2時
出典:祈年祭・新嘗祭 | 神宮司庁
まとめ
神嘗祭は宮中行事の一つであり、三重県伊勢市の伊勢神宮の外宮および内宮で行われています。2023年は、外宮で10月15日(日)から10月16日(月)まで、内宮で10月16日(月)から10月17日(火)まで開催される予定です。
参拝時間内であれば、参道などから神嘗祭の祭祀の様子を見学できます。最寄り駅から徒歩やバスでアクセスできるため、神聖な祭祀の様子をぜひ一度見学してみてはいかがでしょうか。
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