悠木碧が原案を手掛ける“キメプロ”「かわいいキャラクターたちと一緒に闇に溺れてほしい」

人気声優の悠木碧が企画・原案・プロデュースを担当する、言葉の擬“獣”化をテーマとした“YUKI×AOI キメラプロジェク...

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声優・悠木碧が企画・原作・キャラクター原案を手掛ける“キメラプロジェクト” / (C)2020 キメラプロジェクト(C)悠木碧・ひつじロボ・キメラプロジェクト/双葉社

【写真を見る】『キメラプロジェクト:ゼロ』のコミックス第1巻

人気声優の悠木碧が企画・原案・プロデュースを担当する、言葉の擬“獣”化をテーマとした“YUKI×AOI キメラプロジェクト”。人の言葉から生まれた生物“キメリオ”をモチーフに、現在はアニメ化を目指して漫画や楽曲などを展開しており、9月12日には『月刊アクション』(双葉社)で連載中の漫画版『キメラプロジェクト:ゼロ』のコミックス第1巻が発売。相変わらず引っ張りだこの声優業と並行し、同プロジェクトも精力的に展開する彼女に、まずは“キメラプロジェクト”の始動から約3年間の所感を聞いた。

「この3年間は、自分でもどうなっているのかよくわからないです(笑)。てんやわんやしつつも周りの皆さんに助けられてギリギリ回っているのかなと。でもその日々がすごく楽しくて、いつもあれこれ楽しいことを考えているのが生きる活力になるし、“キメプロ”で発見したことが声優のお仕事にも生かせたりする。このタイミングで会議をして脚本を提出してチェックを戻して……というリズムやサイクルみたいなものは、最近ようやくできてきた感じです」

と、プロジェクトの充実ぶりに瞳を輝かせる悠木。特にやりがいを感じる部分というと?

「そもそもが、全世界のオタクが望む“自分の好きなものでアニメ作りてぇ!!”っていう、あの純粋な気持ちから始まっているので(笑)。自分の理想のアニメを作るべく走っているだけで充分にやりがいは感じるんですが、どう転んでもかわいくて愛おしい自分の(生み出した)子供たちを、たくさんの方々に共有してもらえるっていうのはすごくうれしいですね。自分が声を担当するキャラクターを好きって言ってもらえることも大きな喜びだけど、“キメプロ”の場合は、自分の好きなものを自分の頭であれこれ動かしながら作っていて、そうなるともう好きの深度が違うというか。1から作ってみないとわからないことはやっぱりあるなと思ったし、例えば“もっとこうできたかも……”って後ろを振り返るような気持ちが芽生えたとしても、自分で手掛けたものだからすごく早く前を向けるんです。“あそこでああしたから”という過程がわかっているから、また同じ状況に出くわしたらこうすればいいって想定ができるし、そういう意味では常に前を向いていられるというか。本当に楽しいです」

(C)2020 キメラプロジェクト(C)悠木碧・ひつじロボ・キメラプロジェクト/双葉社

全力で走ってるときが一番楽しい

逆に大変なことや苦労していることを聞くと、案の定、この答えが。

「冒頭の話とも重複しますが、シンプルに1点、時間がない(笑)。なぜ自分が一人しかいないんだろうって思います。いろんな制作進行の過程で人に任せることも部分的にできると思うんですけど、できればそうはしたくなくて、それは口を出したいからとかじゃなく、“我が子”の成長をずっと見ていたいからなんです。例えば、赤ちゃんが生まれたら、初めて立つところも靴を履けるようになるところも全部見たいじゃないですか。それと一緒。大変だからって端折ってしまって愛おしいワンシーンが見られないのはイヤなので、やっぱり人に預けるわけにはいかない。まぁ、てんやわんやしないと意味がないとも思うし、やっぱり、全力で走ってるときが一番楽しいですからね」

専業の漫画原作者のように、連載担当者との打ち合わせも毎週のルーティンになっているそう。リモート会議で対応していると話す。

「本当にガチでやってるんですよ(笑)。でもその場はわりと確認作業が多いですかね。『このタイミングでSNSが運用されて、こういう文言でリリースを出しますがいいですか?』みたいな業務連絡から、漫画の作画を担当してくださっているひつじロボ先生から上がってきたネームを見て、『絵になったらここの文字が要らないんで切ってもらえますか?』みたいなことまで。チェック作業は、“みんなが応えてくれた結果”を見させてもらう感じで私はすごく楽しい。開封が楽しみな封筒が届くような感覚です」

ひつじロボ氏との共作は「先生がいつもすごく汲み取ってくださるので、こちらからのオーダーはほぼない」と言う。作業の裏側を聞いた。

「私の脚本の中に“こういう表情で”とか“こういう室内の雰囲気で”という指示みたいなものはもちろん書くのですが、本当に毎回それ以上のものが仕上がってくる。細かくすり合わせたのは最初だけで、今はほとんどお願いすることがなく、私のシナリオから先生が広げてくれる素晴らしい世界をいつも楽しみにしています。めちゃくちゃ愛して描いてくれてるんだなっていうのを感じますね。先生のネームを私が見て戻すときも、最近はもう好きな部分にひたすら矢印をして“ここが好きです”って書いて送り返すみたいな(笑)。“この足の角度が最高です!”“まつ毛、ながーい!”とかもあるし、もはやファンレターですね(笑)」

(C)2020 キメラプロジェクト(C)悠木碧・ひつじロボ・キメラプロジェクト/双葉社

まだまだ芽吹いたばかりのプロジェクトなので夢は膨らむばかりです

そして今回ついに形となったコミックスの第1巻。実際に手に取ったときは得も言われぬ感慨があったそう。

「ものすごい感動して泣けてきました。楽曲ができたり、豪華声優陣の声がボイスドラマなどに入っただけでも泣いて喜んでいたのに、本になるなんて……。もちろん一人ではできなかったことなんですけど、連載からのスタートを振り返ると、こうして挑戦する機会をもらえたことがまずはありがたいです。第1巻は、本当に私の好きなものしか詰め込んでいないというか。一発目から深淵に突き落としてやろうと思って書きました(笑)。そこが見どころじゃないかと思います。かわいいキャラクターたちと一緒に闇に溺れてほしいです」

単行本の特装版には“第1話ボイスドラマ”や“悠木碧オーディオコメンタリー”など盛りだくさんのCD付き。音声でも『キメラプロジェクト:ゼロ』の世界にどっぷり浸ることができる。

「とにかくここでしか聴けない音声コンテンツが盛りだくさんです。CDに収録できる限界ギリギリの時間まで詰め込んだので、耳でもいろんな言葉たちが届くといいなと思います。いろんな声優さんたちの声がつくと、この子たちがまた立体的になるといいますか、本当にいたらどうする?みたいなワクワクもさらに広がっていく感じがあるので、ぜひそれを体感してほしいですね。この先も、1巻に続いて2巻、3巻……と増やして、アニメ化を目指してコツコツ頑張っていけたら。あとはさらなるグッズの展開や、コロナ禍で実現できていないイベントもいつかやりたいし、それぞれのキャラソンも作ってみたい。まだまだ芽吹いたばかりのプロジェクトなので夢は膨らむばかりです」

(取材・文/川倉由起子)


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