12時間進んで3日若返る不思議な穴 平凡な夫婦の欲望や衝動を呼び起こす 「地下室のヘンな穴」公開決定

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 48
  • 0
  • 0
  • いいね
  • クリップ

 第72回ベルリン国際映画祭に正式出品された、カンタン・デュピュー監督最新作「地下室のヘンな穴」が、9月2日より劇場公開されることが決まった。

 「地下室のヘンな穴」は、”12時間進んで、3日若返る穴”をめぐる奇妙な物語。緑豊かな郊外に建つモダニズム風の一軒家に、下見のために訪れた中年夫婦のアランとマリー。購入すべきか迷う夫婦に、怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。それは、地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というものだった。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく。

 監督は“フランスのスパイク・ジョーンズ”とも称されるというカンタン・デュピュー。殺人タイヤの「ラバー」、鹿革男の狂気「ディアスキン 鹿革の殺人鬼」などの異色作で知られる監督だ。そんなデュピュー監督が、不思議なパワーを持った穴によって、平凡な夫婦が胸の奥底に封印していた欲望や衝動が呼び覚まされていくさまを描く。さらに、若さと老い、男女の性(ジェンダー/セックス)をめぐる風刺も盛り込まれている。

 出演者には、デュピュー監督作品の常連俳優アラン・シャバ、「ジュリアン」のレア・ドリュッケール、「彼は秘密の女ともだち」のアナイス・ドゥムースティエ、主人公の上司を演じるブノワ・マジメルらが名を連ね、なぜか新居に住み着いて主人公の行く手に出没するネコも登場する。

 公開されたビジュアルでは、大きな時計の文字盤を背景に4名のメインキャストの顔が当てはめられおり、その下には扉が開いた怪しげな新居が捉えられている。また場面写真では、何かを思い詰めるかのような表情でリンゴを見つめている主人公のマリーの姿が切り取られている。

【作品情報】
地下室のヘンな穴
2022年9月2日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他 全国公開
配給:ロングライド
© ATELIER DE PRODUCTION - ARTE FRANCE CINÉMA - VERSUS PRODUCTION – 2022

  • 48
  • 0
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

関連キーワード

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

ニュース、小ネタ、紹介、批評、コラムなど「映画をとことん味わい、とことん楽しむ」映画エンターテイメントサイト「映画スクエア」公式アカウント🎬メジャー作品からイン…

映画スクエアさんの他のアイデア

コラムのデイリーランキング

おすすめのアイデア