実録！パリで過ごす１週間。マルシェでお買い物編【ねこのふらり一人旅 #4】

見ているだけで楽しい！パリのマルシェ

パリのマルシェでお買い物……。この響きに女性ならば誰もがキュンとするのではないでしょうか？

パリ市内には大小さまざまなマルシェ（市場）があり、街の至る所で開催されています。売られている食材は多岐にわたり、野菜、肉、魚、チーズといった食料品のほか、衣類や古本、雑貨、石けんや化粧品などの日用品もズラリ。

パリには約100のマルシェがあるとされ、地区ごとに雰囲気も異なるため、いろいろ巡ってみるのもオススメです。

マルシェでの買い物の仕方には、ちょっとしたコツがあります。一般的な青空市場のマルシェは、午後になると店じまいをしてしまうところも多いので、ぜひ早起きをしてお出かけを。

マルシェに到着したら、まずはのんびりと一巡してみましょう。野菜、果物、乳製品、パン、お惣菜、それに精肉や鮮魚を扱う店もあります。延々と並ぶテントを覗いていると、同じものを売るお店も複数あり、微妙に品ぞろえや値段が違うのがわかってくるはず。

スーパーやデパートとは違い、マルシェでは基本、現金のみの購入となります。また、値段の表示はキロ単位のため、買いたいけれどやって伝えればよいのか、躊躇してしまうかもしれません。

そこで魔法の言葉を伝授しましょう！　「一人分ください」という意味の「Pour une Personnne S・V・P（プーユヌ ペルソンヌ スィルヴプレ）」と笑顔で伝えれば、お店の人が適当に見繕ってくれるからご安心を。お店によっては自分が欲しい分だけを袋に入れて、重さでお金を払うシステムのところも。周りの人の様子をよく観察して、ぜひチャレンジしてみてくださいね！

オーガニック専門のマルシェはお買い物天国 ！食材もお土産も揃っちゃう

数あるマルシェの中でも、わたしの一番のお気に入りは、1989年から続く最も古いラスパイユのBIO（ビオ）マルシェです。フランス語でオーガニック（有機栽培）であることを認証された「AB」ラベルの商品を扱い、 無農薬・有機野菜、手作り化粧品・石鹸・オイルや果物やチーズや肉などを買うことができます。

石けんやはちみつなどは、お土産物にもおすすめですよ。

毎週日曜に8:00〜13:00まで開催されるこちらのマルシェ。いろいろな店舗がある中で、わたしがマルシェでよく使うお店が八百屋さんです。スーパーの野菜は鮮度が落ちている場合が多い一方で、マルシェだとフレッシュなものに出会うことができるのがその理由。しかもお値段もスーパーより断然お得！

ちなみにこの日は2〜3日分の朝食を想定してお買い物。購入したのは量り売りのホワイトアスパラとチェリー、トマトと卵で約10ユーロ。日本円に換算すると約1,300円くらいなので、なかなかのお買い物上手と言えるのでは？

日曜日のブランチは、人気の屋台でシンプルなガレットを！

ラスパイユのBIOマルシェを訪れたなら、絶対に食べていただきたいのが、マルシェの屋台に登場する「じゃがいもと玉葱とチーズのガレット」です。朝食の代わりに、あつあつのガレットを頬張りながらマルシェをぶらりと歩いてみましょう！

ちなみに、パリのマルシェでは、気になる食材があればお店の人に試食をお願いし、食べて納得してから買うのが主流。言葉に自信がなくても、ジェスチャーで十分伝わるので、遠慮せずにお願いしてみてくださいね。快く応えてくれますよ！

地元の人はもちろん、観光客にも人気のBIOマルシェは、お昼頃には売れてしまい、空の箱ばかりになることも。ぜひ、朝食も兼ねて、早起きをして出かけましょう！

パリ　マルシェ　ラスパイユ(Le bonbon au palais)
●住所：Boulevard Raspail通り
●最寄り駅：レンヌ(Rennes)駅とセーブル・バビロン(Sèvres-Babylone)駅の間
●開催時間：日曜日8:30〜13:30


【ねこりょうこ】
雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。