マンションの外壁塗装の工事はどうやるの?手順から費用の相場までをご紹介!

マンションの第一印象を決める外壁。塗装が色褪せていたりひび割れていたりしたら、早い段階で塗り替えをすることが入居率の維持にもつながります。とはいえ、一般住宅に比べてマンションの外壁塗装は大掛かりな工事になります。まずは手順やかかる時間、費用の相場などを知って検討してみましょう。

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マンションの外壁塗装の手順

マンションの外壁塗装の場合であっても、基本的に一般住宅と手順に大きな違いはありません。ですが、中には階数のあるマンションならではの工法や塗装の特徴もあるので、それぞれの要点を押さえておくと安心です。

【手順1】足場の組み立て
塗装作業をするための足場を足場材やパイプなどで組み立てていき、マンションを覆います。マンションは高さがあるため、工事費の大半を足場代が占める場合も。必ず予算として考えておきましょう。

なるべく低予算で押さえたい場合は、足場を組まずに「ブランコ作業」と呼ばれる無足場工法で塗装を行ってくれる業者もあります。ブランコ作業は建物の屋上からロープでぶら下がって作業を行うため、低コストで施工を行うことができるのが最大の特徴です。足場が組めない狭小地でも作業ができたり、スケジュールに余裕がない場合に工期を短縮できたりするメリットもあるので、まずはブランコ作業ができるかどうか業者に確認すると良いでしょう。

【手順2】高圧洗浄
壁にはカビやホコリ、苔、藻、水垢、そして劣化した塗膜や塗料の粉など様々な汚れが付着しているので、高圧水を利用して、外壁についた汚れを根こそぎ落とします。ここでしっかりと洗浄しておくことで、塗装時の塗膜欠落などの不具合を防ぎます。

【手順3】養生
塗料が外壁以外に付着しないよう、窓や付帯設備などに養生シートを取り付けて保護します。また、塗料が近隣の住宅などマンション周辺に飛び散ってしまわないように、足場とともに飛散防止シートも設置します。

【手順4】下地処理・調整
塗装前に外壁をならしていく作業です。器具を使って古い塗膜を落としていくだけでなく、クラック(ひび割れ)や亀裂、凹凸などの傷も改修してならしていきます。下地処理・調整がしっかり行われていないとうまく塗装ができず、失敗の原因となる場合があります。

【手順5】下塗り
中塗り、上塗りの塗料を下地となる壁に定着させるための塗料を塗ります。接着剤のような役割を果たすと考えると良いでしょう。この工程で塗膜をしっかり平らかにできるかどうかが、中塗り・上塗りの出来栄えを左右します。

【手順6】中塗り・上塗り
仕上げ用の塗料を塗っていきます。同じ塗料で中塗り1回、上塗り1回の計2回重ね塗りすることで、美しい仕上がりになります。中には1回しか塗らない業者もありますが、上塗りのみだと必ず塗りムラができてしまうので、下塗りも含めて確実に3回塗ってくれる業者を選ぶのが大切です。

マンションの外壁塗装はどのくらい時間がかかる?

一般的な住宅の場合は7日~10日程度で完了する外壁塗装工事ですが、マンションでは、50戸未満の規模であれば2~3ヶ月程度、それ以上であれば3ヶ月以上かかることが想定されます。

外壁塗装は当然屋外で行われるため、天候によっては工事が中断される場合もあります。雨や雪、台風の季節などは工期が伸びる可能性も高くなるため、考慮しておきましょう。

マンションの外壁塗装にかかる費用はどれくらい?

外壁塗装の費用は塗装面積と塗料のグレードによって数百万単位で大きく変動します。下記が足場代や人件費なども含めた階数別の費用目安です。

・3階建て…約2,700,000円~4,100,000円
・4階建て…約3,600,000円~5,400,000円
・5階建て…約4,400,000円~6,600,000円
・6階建て…約5,400,000円~8,200,000円
・7階建て…約6,300,000円~9,400,000円

複数社で相見積もりを取った時に費用に大きな差がある場合は、まず塗装面積と塗料の内容をチェックするようにしましょう。塗料のグレードは耐用年数に比例しているため、例えば最も安価なアクリル系の塗料の耐用年数は6年ほどですが、高価な光触媒塗料であれば約20年もの耐用年数を誇り、汚れもつきにくいメリットがあります。そのため、「見積もりが安かったから」という理由だけで安価な塗料を提案した業者を選んでしまうと、ものの数年で再度塗装工事を検討しなくてはならず、かえって費用がかさんでしまうことがあります。

外壁塗装の塗料は大きく「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素・断熱」「光触媒」の5つに分けることができるので、それぞれの塗料の費用相場や耐用年数、メリット・デメリットを事前に学んでおけば、費用対効果の高い外壁塗装が行えるでしょう。

まとめ

マンションの外壁塗装は実際の工事以外にも、着工前に仮設事務所やトイレの設置、関係官庁への届け出、住民への説明など、規模や条件によって様々な工程が発生します。外壁だけでなく、他の部位の修繕が必要になる場合もあるので、施工計画は入念に行って、入居者も満足するすてきな外観のマンションへと改修しましょう。

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