マンションと一戸建てどちらを買うべきか?ライフスタイルやかかる費用の違いを徹底比較!

「そろそろマイホームを手に入れたい…」そう考えたときに誰もが悩むのが「マンションにするか一戸建てにするか」という選択肢。どちらにも得をするポイントと損をするポイントがあるため、それらを踏まえた上で慎重に決めたいですよね。

そこで今回は、マンションと一戸建ての魅力や懸念点を徹底的に比較してみました。生活面や費用面における違いをチェックし、自分のライフスタイルに合うのはどちらなのかしっかり見極めましょう。

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■マンションと一戸建ての10の違い

大きな違いとしては、マンションは集合住宅、一戸建ては個人住宅という点です。ほかにもマンションと一戸建てにはさまざまな面で相違点があります。ここでは特に注目すべき10のポイントについてまとめてみました。


【違い1】自由度
一戸建ての場合は自分の持つ土地・建物ですから、基本的にリフォームやリノベーションなど自由に行うことができます。

間取り変更を伴う大規模工事も可能なため、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて住まいの形を変えられることが一戸建てならではのメリットです。

それに対してマンションの場合、リフォームできるのは基本的に専有部分のみです。また専有部分でも大きく間取りを変えることは構造上できないことも。

管理規約に沿ってリフォームを行う必要があり、自由度は低いと言えるでしょう。


【違い2】セキュリティ面
セキュリティ面にも大きな違いがあります。まず一般的なマンションには共用部分に監視カメラが設置されていたり、オートロック設備が整っていたりと、防犯設備が充実しています。

また管理人や警備員が巡回しているため、不審者が寄り付きにくい点も大きな特徴です。

一方一戸建ての場合はマンションよりも防犯面が弱く、空き巣や放火といった被害が懸念されます。

特に閑静な住宅街では人通りが少なく、発生件数が高まるようです。必然的に防犯対策を意識した住居が求められるでしょう。

もちろん一戸建ての防犯設備を強化することはできますが、マンションと同じようなセキュリティ対策を行おうとすると、かなりの費用負担が発生します。

限られた予算内で行うセキュリティ対策には限度があり、思うように対策しづらいのが現実です。


【違い3】プライバシー面
生活しているとどうしてもさまざまな音が発生してしまいますが、一戸建ては独立しているため、近隣への影響を必要以上に意識しなくてよいといったメリットがあります。

また階下への振動や音などに配慮して生活する必要がなく、のびのびと生活できることも一戸建てならではの特徴です。

しかしマンションの場合はそうはいきません。常に両隣や上下階への音や振動による影響を気にしながら生活する必要があり、プライバシー面では一戸建てに劣ると言えるでしょう。

「集合住宅」であることを意識しない行動はトラブルのもとになるため、注意が必要です。


【違い4】ご近所付き合い
マンションは集合住宅ですが、必要以上に近所付き合いを気にしなくてよい点が大きなメリットです。

実際に何十年と生活していても、同じ階にどんな人が住んでいるのかほとんど知らないといったケースもよく耳にします。

これに対し一戸建ての場合は、近隣住民との連携が問われることが多いです。その1つがゴミ集積所の掃除当番でしょう。持ち回りで行わなければならないため、一定のご近所付き合いは避けられないと言えるでしょう。


【違い5】立地条件
マンションが建てられるのは、駅近などの利便性の高い場所が主です。そのためマンションを選ぶと通勤のしやすさや、周辺環境の充実といったメリットがあります。

立地において不便を感じることは少ないでしょう。

対して一戸建ての場合ですが、立地条件重視で一戸建てを探すとなると、かなり高額な予算を見積もらなければなりません。なぜなら立地条件のよいエリアは土地代が高いためです。

高額予算覚悟で利便性の高いエリア内で探すか、利便性は諦めてなるべくリーズナブルなエリアで探すかのどちらかを選ぶ必要があります。

集合住宅であるマンションの場合は、1戸あたりの土地代が安くて済むため、予算を抑えつつ立地条件のよい場所に住むことが可能です。


【違い6】保温面や日照面、害虫面
マンションはコンクリートでできているため、一戸建てに比べて断熱性・気密性に優れています。夏は涼しく冬は暖かい快適な生活を送れるでしょう。

中層階・高層階と階が上がれば上がるほどに日当たりや眺望がよくなり、害虫による煩わしさも少なくなります。

もちろん最近では断熱性や気密性に優れた一戸建てが多く出回っており、一昔前に比べると断熱性能がよくなってきています。しかしやはりマンションの断熱性の高さには及びません。

また一戸建ての場合はやはり害虫による影響が多く、ゴキブリが発生しやすい、蚊が家の中に入ってきやすいといった害虫トラブルは多いと言えるでしょう。


【違い7】庭付きかどうか
一戸建ての醍醐味は庭のある生活を楽しめることです。季節の草花を植えたり、子供の遊び場を作ったり、アレンジ次第でオリジナルの庭作ができます。

身近に自然と触れ合えるため、日々のストレス発散にも繋がるでしょう。

マンションの各戸には庭がなく、自由に使える屋外の空間はベランダのみ。家庭菜園や植物の育成がしたい方は、物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ただマンションによっては敷地内にガーデンスペースを設けているところもあります。

自由に草花を植えるなど趣味を楽しむことはできないものの、気分転換に足を運んだり、子供の遊び場として使ったりすることは可能です。


【違い8】車の利便性
車をよく利用する場合に注目したいのが、車の利便性についてです。

一戸建ての場合は敷地内に駐車場があり、玄関を出てすぐに車に乗ることができるため、荷物の出し入れをスムーズに行うことができます。

一方でマンションの場合は駐車場が別棟であるケースが多く、世帯数の大きいマンションほど住居から駐車場までの距離が遠くなります。

中には機械式の駐車場もあり、車の出し入れだけでも時間と手間がかかる場合も。雨の日や急いでいるときは、特に煩わしさを感じてしまうでしょう。


【違い9】バリアフリー面
バリアフリー面では、マンションに軍配が上がるでしょう。

エレベーターのあるマンションであれば、自分の住む階までエレベーターで上がることができ、階段の上り下りを行う必要がありません。

またフロア内は段差がほとんどなく車椅子でも移動しやすいため、高齢者や体の不自由な方にとって安心のつくりになっています。

ただ最近ではバリアフリーを意識した戸建て住宅が増えてきています。

段差のないフラットなフロアや室内エレベーター、手すりなどバリアフリー設備が充実している物件を選んだり、リフォームで住みやすく変えたりもできます。

その分予算は必要ですが、バリアフリーを含むリフォームをすると税金が安くなる制度もあるため、うまく活用するよい対策になるでしょう。


【違い10】資産価値の違い
資産価値は一戸建ての方が断然優位です。一戸建ての場合、土地も建物も所有しているため、仮に年月が経って建物の資産価値が下がっても、土地の資産価値は下がりません。

また建物は老朽化したら補修や建て替えなどで対応できるため、きちんと対処すれば安定した資産価値を保つことができます。

一方マンションの場合は、建物の老朽化が進むと売却自体が難しくなり、建て替えも一戸建てのように自分の意志だけではできません。

土地と建物は区分所有となっているため、建て替えるためには区分所有者の5分の4もの同意が必要となります。

そのため一戸建てのように資産価値をキープすることが難しいと言えるでしょう。

■マンションを購入する際のメリット&デメリット

ここからは、費用面におけるマンションのメリット・デメリットを見ていきましょう。


【マンション購入のメリット】
マンション購入時のメリットは、一戸建てに比べて物件の購入価格を抑えられることです。新築物件を同じ条件で比べた場合、マンションの方が購入時の価格は安い傾向にあります。

また物件価格だけでなく購入時の「諸費用」もマンションの方が抑えられます。例えば30,000,000円の物件の場合、マンションと一戸建てとでは最低でも300,000円前後の差額が生まれる傾向にあります。

では上記を具体的に見てみましょう。


・一戸建ての場合
水道加入負担金 300,000円程度(物件価格に含まれるケースあり)
火災保険料等 400,000円程度
(「つなぎ融資」を利用する場合の利息 300,000円程度)


・マンションの場合
修繕積立基金 300,000円程度
火災保険料等 100,000円程度

つまりマンションの場合は一戸建てに比べて300,000~600,000円程度諸費用が安くなります。


【マンション購入のデメリット】
マンションは購入時の予算は抑えられるものの、購入後の月々の支出が定期的に発生することがデメリットとして挙げられます。具体的な支出としては「管理費」「駐車場代」「修繕積立金」の3つがあります。

月々の支出として代表的なものが「管理費」です。これは月々10,000~40,000円程度かかります。さらに車を所有している場合は「駐車場代」が必要で、月々5,000~15,000円程度。

共用部分の大規模修繕のために積み立てておく「修繕積立金」は月々10,000~20,000円程度と、毎月さまざまな費用を支払わなければなりません。

さらに固定資産税についてもマンションの方が高くなる傾向にあります。その理由は、一戸建てに比べてマンションの方が物件価格に占める建物の割合が大きいからです。

そして建物の構造上、マンションは固定資産税評価額が高くなることも大きく関係しています。

仮に30,000,000円の物件でマンションの固定資産税評価額が120,000円程度、
一戸建ての場合が80,000円程度だとすると、30年間で支払う固定資産税の総額がマンションの場合は3,600,000円程度、
一戸建ての場合が2,400,000円程度となり、およそ1,200,000円もの差が生まれます。

このように、マンションは購入後に何かと支出が多くなる点がデメリットと言えるでしょう。

■一戸建てを購入する際のメリット&デメリット

マンションと同じように、一戸建ての購入にも得をする点と損をする点があります。以下で詳しくご紹介しましょう。


【一戸建て購入のメリット】
一戸建ての費用面におけるメリットは、購入後の支出を抑えられることです。マンションで月々支払う必要がある、管理費や駐車場代は一切かかりません。

もちろん修繕すべきタイミングで費用はかかりますが、自己管理で積み立てていけるため毎月の支出がかさむことはないのです。

マンションと一戸建ての維持費を比較した調査によると、30年間で支払う維持費の総額は、マンションが9,400,000円程度、一戸建てが6,900,000円程度で、
マンションの方が2,500,000円程度多くかかることがわかっています。

駐車場代を含めるとおよそ10,000,000円弱の差となり、マンションの維持費の高さは一目瞭然です。

また先述したように、固定資産税に関しても一戸建ては負担が少ない傾向があります。固定資産税は建物を所有している限り、毎年支払う義務があります。

分納できるものの負担がかなり大きく家計を圧迫する恐れもあるため、負担が軽減される一戸建ては安心と言えるでしょう。


【一戸建てのデメリット】
一戸建ては購入時にマンションよりも大きな予算が必要であるというデメリットがあります。

マンションは集合住宅でかかる土地代が少なくて済むため、一戸建てに比べると購入金額が安いです。

しかし一戸建ての場合は土地代をまるごと負担する必要があるため、価格が高くなる傾向にあります。

つまりマンションの場合は、購入時の価格は抑えられるもののじわじわと支出がかさんでいき、一戸建てでは購入時にお金がかかりますが、その後の負担は楽になるということです。

貯蓄や今後の収入の目途、子供の進学時期などを総合的に考慮して、どちらがよいのか考える必要があるでしょう。

■おわりに

いかがでしたか?マンションと一戸建ては生活面・費用面においてそれぞれメリットとデメリットがあります。また物件によってもそれぞれ特徴が異なるため、マンションと一戸建て両方に魅力を感じている方は、無理に「こっち」と限定せずにさまざまな物件を調べてみましょう。

おすすめは一括見積もりを利用した物件探し。条件に合った物件情報を1度にたくさん集められるだけでなく、親身に相談に乗ってくれる優良業者さんと繋がるきっかけになります。

ぜひ一括見積もりを活用して、毎日快適に過ごせる住まいを探しましょう。

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