結婚式のご祝儀袋について、包む金額や書き方などを徹底まとめ!

結婚式のご祝儀について、徹底的にまとめました! ご祝儀袋の種類や包むべき金額の相場のほか、ご祝儀袋の書き方なども詳しく紹介しています。結婚式でご祝儀を包む機会が近いという方は、ぜひ参考にしてくださいね。ふくさや水引きなどについてもまとめていますよ♪

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結婚式のご祝儀袋の選び方。4種類を紹介

一口にご祝儀袋といっても、その種類はさまざま。ご祝儀袋のマナーのひとつとして、まずはご祝儀袋の選び方を見ていきましょう。

1.一般的なご祝儀袋

一般的なシーンでの活用においては、右上に「のし(熨斗)」と呼ばれる飾りが付いたご祝儀袋を選びましょう。この飾りは、あわびを薄く切って干した食べものである「のしあわび」を模して作られたとされています。

また、ご祝儀袋選びでは水引の本数にも注意しましょう。水引とは、ご祝儀袋を結ぶ紙製のひものことです。ご祝儀袋の水引は10本がマナーです。祝い事では水引5本、結婚では「よろこびが重なりますように」という気持ちで10本にします。

目上の方や会社関係、親族へのご祝儀では、「のし付き」「水引10本」で構成されたオーソドックスなご祝儀袋を用意しましょう。オーソドックスなご祝儀袋ならば、間柄をあまり気にせずに贈れます。

2.格の高いご祝儀袋

ご祝儀袋の種類のひとつとして、一般的なものより格式の高いタイプがあります。こちらは、表面に波状のしぼのある檀紙(だんし)が使われているご祝儀袋です。特別な関係の相手に贈る場合や夫婦連名で贈る場合は、こちらの格の高いご祝儀袋を選びましょう。

格の高いご祝儀袋は、のしにも特徴があります。のしあわびに見立てて作られた黄色い短冊状のものが、紅白の紙に包まれています。

3.カジュアルなご祝儀袋

親しい友人や後輩へ贈る場合は、カラフルでカジュアルなご祝儀袋を選びましょう。カジュアルなご祝儀袋では、のしや水引をアレンジできます。ただし、目上の方にカジュアルなご祝儀袋を贈ると失礼にあたるため、こちらには十分注意しましょう。

4.簡素なご祝儀袋

急遽結婚式に出席できなくなってしまった場合には、簡素なご祝儀袋を使用してご祝儀を贈りましょう。出席者と同等のご祝儀袋を使用すると、立派過ぎるがゆえに新郎新婦に気を使わせてしまうためです。簡素なご祝儀袋では、飾りなどがすべて印刷によって施されています。簡素なご祝儀袋であれば厚みがないので、現金書留としての郵送も可能です。

ご祝儀袋の表書きの書き方やマナー

ご祝儀袋の表書きにおいても、覚えておきたいマナーがいくつかあります。正しい書き方を知り、美しいご祝儀袋に仕上げましょう。

ご祝儀袋の表書き上段

「寿」もしくは「御結婚御祝」という文言を、表書き上段に記載します。このとき、表書きは4文字で書かないように注意しましょう。4文字は「四文字(死文字)」呼ばれ、縁起が悪いとされています。例えば「結婚御祝」などといった表書きも避けるべきであるといえるでしょう。ちなみに、宛名を記載する必要はありません。きちんと書きたい場合は、表書きの左上端に記入しましょう。

ご祝儀袋の表書き下段

ご祝儀袋の表書き下段中央には、贈り主の名前を記入します。ポイントは、名目よりも少し小さめに書くことです。毛筆や筆ペン、もしくは黒のサインペンで濃くはっきりと書きましょう。

夫婦連名の場合は、ともにフルネームで記載します。夫のほうはフルネームで、妻のほうは名前だけ、という書き方でも構いません。家族一同で贈る際は、代表として夫の名だけを書くこともあります。

友人や同僚など複数人で贈る際は、贈り主欄に五十音順で記入します。贈り主同士で年齢差がある場合は、五十音順ではなく年齢順で書きましょう。また、人によっては「肩書き」も表書きの贈り主欄に記載します。肩書きを載せたい場合は、氏名の右上に書きましょう。

表書きに記載する人物

複数人で贈る場合は、3名までにしましょう。これは表書きの文字数と同じく、4という数字は縁起が悪いとされているためです。また、5名以上の名前を1つのご祝儀袋にまとめて書くと見た目が悪くなってしまうので、こちらも避けたほうがよいでしょう。

4名以上でご祝儀を贈る場合は、代表者1名の名前を書き、左隣に「外一同」と記載しましょう。そして、別紙に全員の名前を書いたうえで中包みに同封します。

ご祝儀袋のマナー「包み方」

ご祝儀袋の包み方も、意外と間違いやすいポイントであるといえるでしょう。失礼にならないよう、ご祝儀袋の包み方のマナーもおさえておきたいところです。

中包みの折り方

中包みとは、ご祝儀袋のなかに入れるものであり、お金を包む役割を果たしています。こちらには、椿を原料とした紙である「奉書紙(ほうしょがみ)」が用いられています。お札を包む際は、奉書紙の裏面を上にしてひし形に置き、その中央にお札を置きます。このとき、お札の肖像の面が見えるように置きましょう。


折り方に関しては、まず奉書紙の下側をお札が隠れるように折り上げます。そしてお札の大きさを目安にして左、右の順序で折りたたみます。最後に奉書紙の上側をお札の幅に沿って折り、あまった部分は裏側へと折り込んで完成です。

折り返しの空いた部分は、左上に来るようにして同封します。なお、折り返しの空いた部分を右下にすると葬式用になってしまうため、こちらは間違えないよう十分に注意してください。

上包みとはご祝儀袋を指している

市販のご祝儀袋であれば、中包みをそのままご祝儀袋に入れるだけで済みます。一方で、手作りのご祝儀袋の場合は、自分でご祝儀袋も作成する必要があります。このとき、ご祝儀袋は「上包み」と呼ばれ、中包みをさらに包む役割を果たしています。

上包みの折り方

上包みは「たとう折り」と呼ばれる折り方が一般的です。奉書紙を2枚重ね、裏面を上に、そして縦長の長方形になるように置きます。そして、中央に中包みを置いてから折り始めます。

まず、中包みの幅を目安にして、縦3等分に折りましょう。まず左から折り、つづいて右を折りたたみます。そして、上を裏に折り下げます。下も裏に折りますが、このとき上で折った箇所がかぶさるように折ります。上側と下側を折る順番を間違えてしまうと弔事用になってしまうため、十分注意しましょう。裏から見たときに重なりが上を向くのが「慶事」、下を向くのが「弔事」です。

ご祝儀袋のマナー「市販のものを使う場合」

市販の祝儀袋には、封筒式と折式があります。これは、中包みの形が封筒タイプか、もしくは手作りのように折るタイプかによって分けられます。封筒式の場合は、お札を取り出したときに肖像の面が見えるようにしてなかに入れます。そして、封筒のおもてに肖像の面が来るようにしましょう。

折式には、既に折り目が付いています。中包みを広げ、肖像の面を上にして置き、元通りに中袋を折ります。裏に「封」と書いてあれば、その部分をのりで貼り付けましょう。あとは、上包みに中包みを入れるだけです。上包みを裏にして、下側の折り返し部分をいったん開きます。下側から中包みを入れたら、上包みの折り返し部分を元に戻します。上包みと中包みは、表裏、上下左右が同じ形になります。

ご祝儀袋のマナー「中包みの書き方」

中包みに入れた金額がひと目で分かるように、中包みには金額を記載します。このとき、「一万円、二万円」という表記ではではなく、以下のような表記を用いましょう。

●壱萬円 もしくは 壱萬圓
●弐萬円 もしくは 弐萬圓
●参萬円 もしくは 参萬圓
●五萬円、伍萬円 もしくは 五萬圓、伍萬圓
●七萬円 もしくは 七萬圓
●八萬円 もしくは 八萬圓
●拾萬円 もしくは 拾萬圓

四、六、九は縁起の悪い数字であるため、ご祝儀の金額にしないように気を付けてください。二も「割り切れる数字であり不吉」という解釈が一般的でしたが、「2」はペア、すなわち夫婦としても解釈でくるので、最近では20,000円でも問題無いとされています。

割り切れる数字が気になってしまう方は、お札を割り切れない数字にしてみましょう。10,000円札2枚ではなく、10,000円札1枚5,000円札2枚など、お札の枚数を奇数にする、という方法が考えられます。

ご祝儀袋のマナー「水引きの結び方」

水引の結び方には、結び切り(あわじ結び)と蝶結び(花結び)があります。結び切りとは、いわゆる「固結び」のことです。ご祝儀袋の水引では「二度とほどけない、一度きり」という願いを込めて、結び切りにします。

何度も結びなおせる蝶結びの水引は、入学祝いや合格祝い、長寿祝いなどに使いましょう。これらは何度あっても嬉しいお祝いである、という意味が込められています。よって、くれぐれも結婚祝いに蝶結びは使わないでください。

また、結び切りの両端を上向きのしておくのも結婚式においてのマナーです。下向きの水引は葬式用にあるため、間違えないよう注意しましょう。

ご祝儀袋のマナー「ふくさで持ち歩く」

祝儀袋が汚れたり折れたりしないよう、持ち歩く際はふくさに入れておきましょう。ビニール袋やケースに入れても構いませんが、ふくさに入れたほうが受付で取り出すときにスマートです。また、「ご祝儀袋を汚さないよう、大切に持ってきました」という思いを伝えられます。

ちなみに、ふくさには慶弔両用のタイプがあります。慶弔両用のふくさには紫色が選ばれることも、きちんと覚えておきたいところです。紫色は、お祝いごと、お悔やみごとの両方に使用できる便利な色とされています。また、男女とも関係なく使える色でもあります。どちらにも使えるふくさにするのであれば、金糸や銀糸、おめでたい文様が入っていないものを選びましょう。

なお、お祝いごとだけに使用するのであれば、赤色を選んだほうがよいでしょう。お悔やみごとには、緑色や灰色が好まれます。さらに、慶弔両用のふくさは、左右両側から開けられるのが特徴です。お祝いごとでは右開き、お悔やみごとでは左開きと決まっているため、購入時に確認しましょう。

結婚式のご祝儀袋はどれくらいの金額を包むべき?

ご祝儀の相場は、30,000円とされています。しかし、これはご祝儀を渡す人数や、新郎新婦との関係性によって異なります。

ご祝儀の金額1.夫婦で包む場合

夫婦で参加する場合、最も多い金額は50,000円です。新郎新婦とは親密な関係である場合は、70,000円を包む方もいます。場合によっては、50,000円のご祝儀と何か別のものを用意するケースもあります。

また、夫と妻で出し合った金額よりも10,000円少なく包むというマナーもあります。お互いに30,000円ずつ出す予定であれば10,000円減らして50,000円、40,000円ずつ出す予定であれば10,000円減らして70,000円を包んでみるとよいでしょう。

ご祝儀の金額2.友人として包む場合

友人の結婚式の場合は、20,000円もしくは30,000円が目安です。どちらの金額を包むか迷ってしまうならば、「自分が結婚式を挙げるときに受け取る金額」と考えましょう。ご祝儀をもらったことがある友人が結婚式を挙げる際には、以前のご祝儀と同金額を包む傾向があります。30,000円をもらったことがあるのであれば30,000円、20,000円ならば20,000円……。こうすることで、相手にも気を使わせずに済みます。

ご祝儀の金額3.それ以外の場合

会社関係者の結婚式の場合は、30,000円が一般的な金額です。特別お世話になっている場合は多めにご祝儀を贈ることもありますが、無難な金額といえば30,000円が目安です。また、出席できなくなった場合、ご祝儀袋に10,000円を包んで郵送しましょう。出席者と同額の30,000円を包んでしまうと、新郎新婦にも気を使わせてしまいます。こちらも結婚式のマナーとして覚えておいたほうがよいでしょう。

ご祝儀は、お祝いの気持ちとしてお渡しするものです。「この金額を贈らなければいけない」というわけではありませんので、深く考え過ぎないようにしましょう。

結婚式のご祝儀には「新札」を用意するのがマナー

【ご祝儀は「新札」を用意するのがマナー】
ご祝儀袋には、新札を包みます。新しい門出を祝うため、やはりお札も新しいものを使うほうがよいでしょう。新札を手に入れる手段は複数あります。

新札を手に入れる方法

1つめは、銀行で交換するという方法です。 交換時の記入用紙に備考欄がありますので、ここに新札が欲しい旨を記載しましょう。銀行によっては、新札に交換できるATMがあります。こちらであれば、窓口が混んでいる場合でもスムーズに新札を手に入れられます。

2つめは、郵便局で両替する方法です。郵便局でも新札と取り替えることができます。 こちらの場合では、窓口で「新券に両替してください」と伝えましょう。新券とは「新札」のことであり、公共の場では「新しい日本銀行券(お札)→新券」という言葉が使われます。


3つめは、結婚式場で交換しもらう、という方法です。結婚式場によっては、フロントで新札に交換してくれます。ただし、事前に電話などで確認しておかないと対応が難しい可能性も考えられます。直前になってから慌てることがないように、きちんと準備しておきましょう。

新札とピン札の違い

新札とは、「発行されてから未使用の新券」のことです。一方で、ピン札とは「使用されているものの折り目のないお札」のことを指します。もし新札が用意できなかった場合は、きれいなピン札を包んでも問題ありません。少し波打っている程度であれば、布の上からアイロンがけをしてもピン札に見えます。焦がさないように注意しながら、きれいにしわを伸ばしましょう。

お金の入れ忘れには要注意

素敵なご祝儀を贈るためには、上記の通り数多くのマナーが存在します。慣れない作業に気を取られて、目的である「お祝い金」を入れ忘れないように注意しましょう。

新郎新婦も、お金が入っていなかったご祝儀袋が出てくると対応に困ります。本人に連絡するのも気が引けて、変に気を使わせてしまうことでしょう。結婚式当日の確認だけではなく、ご祝儀を渡す直前にもう一度確認してからお渡しすることをおすすめします。

大切なのは結婚式をお祝いする気持ち!

ご祝儀袋には種類があり、お祝い金の包み方にもたくさんのマナーがあります。新札できちんとしたご祝儀を贈れば、新郎新婦からも「しっかりしている人だな」という印象を持たれることでしょう。

お祝い金にいくら入れるかよりも、「いかに誠意を込めて、ご祝儀袋を渡せるか」が重要です。お金の入れ忘れには十分気を付けつつ、きれいな状態でご祝儀を渡しましょう。

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