【マスクの基本的な洗い方】ポリエステル・布・特殊素材も!正しい洗い方で清潔にキープ
新型ウイルスの影響でマスクが手放せなくなった近年。本記事ではくり返し使えるマスクの洗い方を紹介します。一般的な布マスクやウレタンマスクだけでなく、レース・コットン・水着素材・ウェットスーツ素材など特殊生地を使用したマスクの洗い方も解説。基本的な洗い方に加えて、ファンデーションや口紅などマスクについてしまった化粧品の落とし方もまとめました。人気の『PITTA MASK』に使われているポリウレタン性のマスク、ファッション性のある布マスクなど、繰り返し使えるマスクを正しく洗って長持ちさせましょう!
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マスクの洗濯は”1日1回の手洗い”が理想
マスクは、最低でも1日1回、手洗いで洗濯するようにしましょう。マスクには目に見えない菌や汚れなどが付着しており、定期的に洗濯やマスクの交換を行わないと残ってしまう可能性があります。
洗濯機での洗濯は劣化を早める原因に
マスクの洗濯は洗濯機でも可能ですが、ほかの洗濯ものと一緒に洗ってしまうと菌が衣類に付着してしまったり、マスクが傷んだり破れたりする原因になります。
洗濯ネットに入れて洗えば生地が破れるということは防げますが、洗浄力が強い分マスクの劣化を早めてしまうので、できるだけ控えましょう。
マスクを洗う前に確認しておきたい注意点
マスクの中には、色がついているものや柄ものなどがあり、色落ちが発生することがあります。手洗いの前には必ず、洗濯ができるかどうかを確認しておくことが大切です。
主に
・コットン(ガーゼ)
・ポリエステル
・ポリウレタン
・リネン
・シルク
など、多くのマスクが洗濯可能です。ただし装飾やつくりによっては洗濯できない場合もあるので、必ず洗濯表示やパッケージの説明書きを確認してください。また、使い捨ての不織布マスクは洗濯することができません。
手洗いをするときは、1枚ずつ洗うようにしましょう。複数のマスクを洗ってしまうと、菌や汚れなどがほかのマスクに付着してしまい洗濯の意味が損われてしまいます。
【マスクの基本的な洗い方】用意するもの・洗濯の手順
マスクの洗い方の手順と洗濯時に用意するものを紹介します。ここで紹介する方法は、ポリエステル・ポリウレタン・布・ガーゼマスクなど、ほとんどのマスクで使える洗い方です。
”洗剤液をつくる→つけおき→洗剤液でマスクをゆする→すすぎ洗い→水気を取り除く→陰干し”の手順で洗いましょう。
※マスクを洗う前には、必ず手を洗って清潔な手で作業をしましょう。
※漂白剤を使って洗いたいときは、手荒れを防ぐためにゴム手袋をしてから作業することをおすすめします。
用意するもの
- 中性洗剤
- 液体の酸素系漂白剤(汚れが気になる方)
- 洗面器
- キレイなタオル
- 洗濯バサミ
- ゴム手袋(漂白剤を使う方・手荒れが気になる方)
【手順1】洗面器に洗剤と水を入れて混ぜる
マスクを洗うときは、洗面器に洗剤と水を混ぜて洗剤液を作りましょう。
分量は、水2Lに対し、洗剤は約1gを目安にします。洗剤は、ティースプーン1杯半(約0.7g)を目安にすると計りやすいですよ。この際に使う洗剤は、食器用のや衣類用の中性洗剤がおすすめです。
・汚れが気になる場合は液体の酸素系漂白剤もIN
汚れが気になる場合は、液体の酸素系漂白剤を併せて使うと◎。色落ちしやすい素材や傷みやすい素材もやさしく漂白することができます。液体の酸素系漂白剤20gほどを洗剤液の中に入れてしっかりとかき混ぜましょう。
漂白力の強い塩素系漂白剤は、しっかり除菌したいときや白いマスクに使うのがおすすめ。ただし洗剤と混ぜるのはNG! 洗剤を溶かした水で洗ったあと、さらに塩素系漂白剤を混ぜた水で10分ほどつけ置きするといいですよ。
【手順2】マスクを10〜30分つけおきをする
洗剤液を作ったら、マスクをつけ置きします。つけおき時時間は10〜30分を目安にしましょう。
長時間のつけおきはマスクの劣化の原因になるため、汚れがない場合は10分程度にし、汚れがひどい場合は30分程度がベストです。
【手順3】洗剤液の中でやさしく揺する
つけおきが終わったら、洗剤液の中で洗います。
マスクを洗うときはゴシゴシ擦らず両手で持ち、やさしく左右にゆする程度にして洗いましょう。ゴシゴシ洗ってしまうと、生地の劣化や破れてしまうおそれがあります。ポリウレタンのマスクは生地の耐久性が低いため、とくに注意しながら洗うのがポイントです。
そのほか、ポリエステル・布・ガーゼのマスクはポリウレタンよりも強度があるため、押し洗いができます。押し洗いするときは、10回程度ゆっくり押すだけでOKです。
【手順4】洗剤液を捨てて新しい水ですすぎ洗いをする
マスクの水気を軽く取り除きます。このときに、両手ではさむようにして水気をきるとシワになりにくいですよ。
水気をきったら、落とした汚れや菌が飛び散らないように洗剤液を静かに流しましょう。
洗剤液を捨てたら、マスクについた洗剤をすすぐために新しい水を洗面器に溜めます。このときもマスクを両手で持って、やさしくゆするように洗ってきください。
この作業を、水を取替えながら2回程度行います。漂白剤を使った場合は、漂白剤の成分が残らないように多めにすすぐようにしましょう。
【手順5】丁寧にマスクの水気を取り除く
すすぎ後のマスクの水気は、両手ではさんで取り除いたあと、清潔なタオルでさらに取り除きます。
タオルでも同じようにマスクをはさみ、やさしく叩くようにして水気を取り除いてください。タオルでも取り除くことによって、マスクの乾燥が早くなり次の日のマスクに困ることがありません。
ある程度タオルで水気をきったら、タオルの場所を変えて同じように作業を繰り返します。
【手順6】形を整えて陰干しをする
マスクを干すときは、形を整えてから陰干しをします。
洗った際のシワやヨレを防ぐため、生地の縫い目方向に向かって軽く引っ張って形を整えておきましょう。縮みの原因になるため乾燥機は使用せず、日陰で干すようにしてください。
洗濯バサミでマスクを摘むときは、マスクの耳掛け部分は摘まず、顔の面となる部分の両端を摘むようにしましょう。耳掛け部分をつまんで干してしまうと、伸びてしまいマスクをつけた際マスクと顔の間に隙間ができてしまいます。
【マスクの洗い方:素材別】用意するもの・洗濯の手順
ポリエステルや、綿混合のポリエステルを使用した布マスクは、ほとんどの場合基本編の洗い方で対応可能。しかし、それ以外のアイテムは素材別に洗剤や洗い方を変えるのがおすすめです。
ここでは、人気のポリウレタンマスク、レース・シルクなどのデリケートな素材のマスク、ウェットスーツ素材など特殊な生地を使用したマスクの洗い方を、注意点と合わせて解説します。
レース・シルク・コットンマスクは"おしゃれ着用"で
【注意点】
レース、シルク、コットンなど繊細な素材のマスクには、「おしゃれ着用洗剤」がおすすめです。強い刺激を与えると生地の劣化やほつれにつながるため、こすったり強く叩いたりせず、やさしくゆするように洗いましょう。
一般的な布マスクでも、退色が心配な濃い色や柄物などには、おしゃれ着用洗剤を使うのもおすすめです。
【用意するもの】
- おしゃれ着用洗剤
- 洗面器
- キレイなタオル
- 洗濯バサミ
- ゴム手袋(手荒れが気になる方)
【洗い方】
1. 水2Lに対し、おしゃれ着用洗剤を1g程度投入して洗浄液を作る
2. マスクを投入し、10~30分程度つけ置きする
3. 洗浄液の中でゆするように洗う
洗い終わったら、基本編を参考にしっかりとすすぎ、マスクの形やレース部分を整えてから陰干しをしましょう。
ウレタンマスクは"つかみ洗い"でピカピカに
【注意点】
ウレタン素材のマスクには塩素系漂白剤の使用はNG。耐久性が落ちたり変色の原因になったりすることがあります。
家庭での洗濯には「中性洗剤」を使用しましょう。
【用意するもの】
- 中性洗剤
- 洗面器
- キレイなタオル
- 洗濯バサミ
- ゴム手袋(手荒れが気になる方)
【洗い方】
1. 水2Lに対し、中性洗剤を1g程度投入して洗浄液を作る
2. 洗浄液にウレタンマスクを入れて両手で軽く握り、洗浄液の中でギュッとにぎったり開いたりを繰り返して"つかみ洗い"をする
洗い終わったら、基本編を参考にしっかりとすすいで、形を整えてから陰干しをしましょう。
水着・ウェットスーツ素材は"つけ置き"をメインに
【注意点】
冷感マスクなどによく使われる水着・ウェットスーツ素材は、塩素系洗剤・漂白剤など強力な洗剤の使用は厳禁です。また、洗剤を使うこと自体がNGのアイテムもあり、その場合はぬるま湯での押し洗いが推奨されています。
ここで紹介するのは、中性洗剤を使用できる水着・ウェットスーツ素材の洗い方です。特殊な素材なのでこすったり叩いたりせず、つけ置きメインで洗いましょう。
【用意するもの】
- 中性洗剤
- 洗面器
- キレイなタオル
- 洗濯バサミ
- ゴム手袋(手荒れが気になる方)
【洗い方】
1. 水2Lに対し、中性洗剤を1g程度投入して洗浄液を作る
2. マスクを投入し、10~30分程度つけ置きする
洗い終わったら、基本編を参考にしっかりとすすぎ、形を整えてから陰干しをしましょう。
ファンデ・口紅など化粧汚れの落とし方
マスク汚れの中でも取れづらく、目立ちやすい汚れがファンデーションや口紅の汚れ。実はこれらの汚れも自宅でも洗濯で落とすことができます。
基本は酸素系漂白剤で落とす
ファンデーション、口紅などの化粧品汚れは、基本的に液体の”酸素系”漂白剤で落としましょう。液体の酸素系漂白剤であれば、水洗いできるほとんどの素材のマスクに使用可能です。
洗い方や必要なものは基本編と変わりませんが、すすぎをしっかり行うことが大切です。漂白剤が残らないように、すすぎの際は2回水を変えて行いましょう。
色落ちや素材の傷みが心配な場合は、マスクの目立たない部分に試してみてください。
部分洗いなら"クレンジングオイル"や"洗濯用せっけん"でもOK
酸素系漂白剤が家にない場合や、汚れの付着が部分的な場合は、市販の"クレンジングオイル"や"洗濯用せっけん"を使用して落とすこともできます。
手順は、化粧汚れが付着している部分に洗剤をなじませて、古い歯ブラシでこすってすすぐだけ。すすぎは、水が濁らなくなるまで何度もしっかり行いましょう。
使い捨てマスクの洗濯&繰り返しの使用はNG
マスクには、ポリエステルや布でできた繰り返し使えるマスクのほかに、不織布と呼ばれる生地で作られたマスクがあります。不織布は一般的に、使い捨てマスクとして用いられているのが特徴です。
マスク不足と言った緊急事態のときは、基本的な洗い方の手順で洗えますが、洗ってしまうと飛沫を抑える働きが低下し、マスクとしての役割を果してくれないことも。そのため、一度使ったらできるだけ捨てるようにしましょう。
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※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行なってください。
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