観葉植物は飾り方にもこだわって!おしゃれに楽しむ観葉植物との付き合い方

グリーンのある空間は、癒しを感じさせ、同時にスタイリッシュな雰囲気もあります。床や棚に置いたり、壁掛けにしたり、吊るしたり。観葉植物の種類やサイズによって、いろんな飾り方が楽しめます。初心者さんでも手軽にできる観葉植物のおしゃれな飾り方を紹介します。

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【目次】
・観葉植物の飾り方に”正解”はない
・観葉植物はスペースに合わせた飾り方を
・鉢やカバーにこだわっておしゃれ度アップ
・和風に似合う観葉植物の選び方
・北欧テイストの部屋は小物と組み合わせて
・クリスマスにぴったりの観葉植物は?
・上手に育ててインテリア性を高めよう

観葉植物の飾り方に”正解”はない

さまざまな種類がある室内用の観葉植物は、インテリアとしての役割も大きく、置いておくだけでおしゃれな装飾となります。植物によって育てやすい環境がことなるので、それぞれに合わせた配置を考えてみるのも楽しいかもしれません

置きたい場所や飾り方に合わせて、生育しやすい植物を選ぶのもよいでしょう。高さがあるもの、下にしだれるもの、横に広がるもの……それぞれのタイプによって、必要なスペースも変わります。観葉植物を選ぶ前に、まずはどんな場所に、どんな雰囲気の観葉植物を置きたいのかを考えること。

部屋のテイストに合わせた植物の種類や飾り方にこだわって、自分だけのコーディネートを楽しみましょう。

観葉植物はスペースに合わせた飾り方を

観葉植物はサイズや成長仕方によって、飾り方が多様です。壁掛けにできるもの、吊るす方が成長しやすいもの、直置きが良いものなどがあります。

それぞれの飾り方によるメリットやデメリットを元に、飾り方に合うタイプの観葉植物をまとめてみました。

➢ 省スペースで楽しめる「壁掛け」

小さな子どもやペットがいて、低い場所に観葉植物を置きにくいという場合におすすめなのが、壁掛けです。あまりスペースがない場所でも利用できるうえ、インテリア性も抜群。絵を飾るように、観葉植物を飾ってみましょう。

観葉植物を壁掛けにするときのデメリットは、壁が汚れたり、水やりに手間がかかったりするところ。また、風通しが悪くなりやすいので、条件に合う植物を選ぶ必要があります。
最初から壁掛け用としてアレンジされている商品もありますが、見た目を重視して、条件に合わないものが入っていることがあります。

また、フレームに水を注ぐことで自動的に給水できるタイプもありますが、乾燥を好む植物の場合、かえって根腐れを起こしてしまいます。購入前に、どんな植物がセットされているのか、また、その植物はどんな生育環境を好むのか、確認しておきましょう。

条件さえ合えば、どんな観葉植物でも構いませんが、乾燥に強いものがおすすめです。水を好むタイプは、土に含んだ水の重さで荷重がかかってしまい、落下の原因になります。壁の汚れが気になるようなら、土が不要なエアプランツがイチオシです。そのほか、つる性のシュガーパインやフィカスシャングリアなども、育てやすい種類です。

手作りで壁掛けをつくるなら、観葉植物用のフレームを購入するのが手軽です。もしくは、鉢の号数に合わせて、深めの枠を作ってみましょう。飾る観葉植物は、乾燥に強いもの、明るい日陰を好むもの、比較的丈夫な種類がよいでしょう。

➢ 自由に移動させられる「吊るし鉢」

インテリアとして見た目にインパクトがあるのが、吊るし鉢です。ハンギングともいい、デッドスペースになりがちな天井までのスペースをおしゃれに飾れます。つる性のものや、下にしだれるタイプの観葉植物に適しています。簡単に移動できるため管理しやすいのもメリットです。

観葉植物を吊るす場合、管理がしやすい高さに調節することが大切です。高すぎると水やりが不便ですし、新芽が出る様子も見えにくくなります。定位置に吊るすだけでなく、手入れや日当たりに合わせて高さを変えられるようにするとよいでしょう。

吊るすのにおすすめの観葉植物はハートカズラやグリーンネックレスなどです。これらの観葉植物は日光を好み、寒さに弱い植物ですが、天気の良い日には屋外に出し、冬場は室内に入れるといった移動ができるため、生育環境に合わせて調節できます。また、ハートカズラやグリーンネックレスなど、つる性のタイプは下に伸びるため、吊り下げることで、独特の形を楽しめますよ。

鉢やカバーにこだわっておしゃれ度アップ

壁掛けや吊るし鉢にすると、インパクトもあり、来客者の目を引きます。汚れた鉢のままだと、おしゃれ感も下がるというもの。せっかくならセンスの良いフレームや鉢カバーを選んでみましょう。

壁掛けの場合、原色のカラフルなフレームを選べば、ポップな印象になり、植物の色も引き立ちます。落ち着いた白や黒の単色なら、モダンな雰囲気になります。どんなテイストにもあうのが、白のフレーム。ナチュラル志向の方は、素材をいかした木の枠もいいですね。

吊るし鉢のおしゃれ度をアップするなら、吊るす部分と鉢の組み合わせを考えてみましょう。ネット状のハンギングカバーを使えば、鉢が透けて見え、軽快な印象があります。ガラスの器に入れたり、吊るす部分を麻ひもにしたりと、組み合わせも自由自在。強度のある素材を使って、好みのスタイルを作ってみてはいかがでしょう。

和風に似合う観葉植物の選び方

落ち着いた畳の部屋に、観葉植物を飾りたい人もいらっしゃるでしょう。純和風のスタイルで観葉植物を飾るなら、まずはサイズ感を考えてみましょう。

イスに座る場合と異なり、畳みの上に直接座ることになる和室では、座った状態の目線に合う高さのものがおすすめです。盆栽をイメージさせるテーブルサイズや、大きくても1m程度の中型を選びます。もしくは、高さがなく、苔のように下に広がる種類もよいでしょう。

もう少しインパクトのある大きな鉢を置きたいなら、種類や形にこだわってみてはどうでしょう。アジアンテイストのシュロチクやネムノキは、和のテイストにもぴったりです。縦のラインを作りだすサンセベリアは、和モダンな印象になります。

どんな種類にせよ、畳の部屋に置く場合には、乾燥に強く葉が落ちにくいものを選ぶこと。水やりの湿気や落ち葉で畳が傷んでしまわないように注意したいですね。

➢ 和風の部屋なら間接照明でライトアップも
少し暗い印象になりがちな和室は、間接照明を上手に使っておしゃれ感を高めましょう。その際、観葉植物にも光が当たるようにすると、雰囲気もぐっと良くなります。柔らかい光に照らされた観葉植物はもちろん、その影もオブジェのよう楽しめます。

ただし、観葉植物に光が当たりすぎると、葉色が変わったり、乾燥が進んだりして弱ることも。照明にはカバーをかけ、観葉植物は少し離れた場所に置きましょう。

また、植物は人工の光でも光合成を行っていることがわかっています。日当たりの悪い場所なら、LEDのライトを使用し、生育を手助けするのもいいかもしれません。蛍光灯を使うと、横に広がるように葉が増える傾向にあるようです。それぞれ植物の種類にもよりますが、育て方に合わせたライトを選んでくださいね。

北欧テイストの部屋は小物と組み合わせて

近年人気度もアップしている北欧テイスト。北欧家具メーカーの日本進出から、そのスタイルを好む人が増えてます。そうした北欧風の部屋には、観葉植物が欠かせないアイテム。

気温が低い日が多い北欧では、室内で過ごす時間をとても大切にしています。冬の間も自然を楽しめるように、観葉植物を飾るのは定番なのだとか。習慣も含めて、北欧風のインテリアには観葉植物がよく似合います。

生育環境に合えばどんな観葉植物でもかまいませんが、鉢のデザインや置き場所にこだわるのが北欧風。ビビッドなものよりもナチュラルカラーを選んで、コーディネートしてみましょう。

➢ 日常使いの小物を選ぶ
インテリア性を高めるためには、何といっても小物遣いが大切です。とくに、自然のなかで暮らす北欧のナチュラルなスタイルを作るには、シンプルさを意識してみましょう。

原色を使ったものや大柄のモダンなデザインのものよりも、陶器や籐カゴ、バケツを使った鉢カバーにするなど、日常にあるものを活用するとマッチします。また、置き場所を選ばず、日常に溶け込ませるのもポイント。キッチンカウンターや本棚、洗面所など、小さなスキマでもグリーンがあるだけでナチュラル感がアップします。

クリスマスにぴったりの観葉植物は?

北欧といえば、印象的なのがクリスマスです。大型のもみの木を飾るのは理想ですが、天井高やスペースが限られる日本の家屋では難しいところ。そこで活用したいのが、もみの木の代わりになるような観葉植物です。ミニサイズのタイプなら、置き場所にも困らず、クリスマスにはツリーに早変わり! 一年を通して育てやすく、クリスマスにぴったりの観葉植物があります。


➢ サントリナ…コットンラベンダーの別名があり、ハーブの一種でもあるラベンダーの仲間です。上から見ると星形に広がる葉の形が、まるで雪の結晶のようにも見えます。白みがかった葉の質感も、雪を被ったツリーのよう。剪定によって先をとがらせ、もみの木のように仕立てることもできます。耐寒性もあり、冬にも強いのが特徴。室内鑑賞用としても一年を通して楽しめるうえ、ハーブとしての香りも楽しめます。防虫効果があるとも言われています。


➢ コニファー(ゴールドクレスト)……もみの木に似ていることから、冬の時期になると花屋さんにもよく並ぶ観葉鉢です。販売時には先がとがった三角形をしていますが、伸びるにつれて形が崩れます。剪定を行いながら、仕立てましょう。
この種類は大きくなりやすく、外植え向きともいわれています。冬の寒さには強いのですが、蒸れに弱く梅雨の時期に傷みやすくなります。葉の付け根部分の色が変わってきたり、葉先がちりちりと丸まってきたりしたら弱ってきた証拠。風通しの良いところに移しましょう。

➢ 観葉植物に飾りつけるのは控えめに
クリスマスツリーには華やかな飾りつけを行いますが、室内用の観葉植物は枝や葉が繊細で、重さに弱いものがほとんどです。枝が折れる原因になりますから、飾りつけは慎重に行ってください。

電飾を付けると、熱で葉色が変わってしまったり、熱がこもり蒸れたりします。クリスマスツリーの代用として購入したとしても、生き物であることは変わりありません。その時だけのものと考えず、大切に扱って育てましょう。飾りつけのせいで枯れてしまわないように、植物の様子を見ながら無理のない範囲で楽しんでくださいね。

上手に育ててインテリア性を高めよう

観葉植物はそれだけでインテリアとしての存在感があります。飾り方にこだわりながら、生活の一部に取り入れてみましょう。ただし、忘れてはいけないのが、植物は生きているということ。

単なる雑貨ではなく、成長していくものです。日光の状態、水やり、肥料など小まめな管理を行いながら、美しい状態を維持しましょう。

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