【ハートカズラ】育て方や増やし方を詳しく解説！おしゃれな飾り方も

ハートカズラとは？

ハートカズラは南アフリカ東南部生まれ。別名「ラブチェーン」とも呼ばれます。つる状に伸びていく多年草で、かわいいハート型をした葉っぱがその特徴です。日に当たる場所を好む植物ですが、ある程度の耐陰性を持ち室内でもうまく育てることができます。

ハートカズラの花言葉

ハートカズラは5月16日の誕生花。花言葉は「協力」「助け合い」です。愛や幸せを連想させるハート型の葉っぱや、つるを挟んで左右対称に葉っぱが並ぶ様子から、こう言った花言葉がついたのではないかと考えられています。

会社の休憩室のテーブルの上に置いたり、大切な仲間にプレゼントしたりするのにぴったりの植物ですね。

ハートカズラの魅力

長くても短くても見栄え抜群

葉っぱの大きさは1~2cmと小ぶりですが、つるは2m程度まで伸びます。細長いつるにハート型の葉っぱが左右に並んだ様子はかわいらしいので、つるを短めに剪定して卓上においても、長いつるを活かして壁に掛けても見栄えのいいインテリアになります。

ハートカズラを購入するときは「下葉が枯れていないか」「葉がボロボロになっていないか」「害虫が付いていないか」などを確認しましょう。

個性的な花が咲く

ハート型の葉っぱとは対照的に、ハートカズラの花は存在感のある個性派。夏になると2.5cm程度のラッパ型の花を咲かせます。独特な香りの花なので、気になる方は1度嗅いでみてくださいね。

ウェディングブーケにも人気

ハートカズラをウェディングブーケのグリーンとして使う人もいるそう。キャスケードやクレッセント型のブーケには、つるの長さが活かせるハートカズラがぴったりで、華やかながらも上品にまとまったブーケが完成します。

ハートカズラの育て方ポイント

土

ハートカズラは水はけのよい土にしましょう。鉢植えする場合は、赤玉土6：腐葉土2：パーライト2の割合で混ぜた土がおすすめ。市販の観葉植物や多肉植物用の土でもOKです。

水やり

ハートカズラの水やりは基本的に土の表面が乾いていたら水を与えるようにしましょう。冬場は乾いて2〜3日経過してからの水やりで充分です。乾燥する季節には葉っぱに霧吹きで水をかけると、葉にツヤとハリが維持できます。

肥料

肥料は与えすぎるとつるが伸びすぎてしまったり根腐れが発生してしまったりすることも。春から秋の間、月に1回を目安に与えましょう。薄めた液体肥料を与えるか、化成肥料を株元に置きます。

お手入れ法

大事に育てたハートカズラを美しく保つために、日々のお手入れが肝心です。ポイントはつるをこまめに切ること。

つるが伸びてきたら切り戻しを行い、大きさや形を整えたり、風通しを良くしたりして病気になるのを防ぎましょう。

置き場所

ハートカズラは日当たりがよく、風通しのいい場所で育てるのがおすすめです。

また、ハートカズラは耐陰性があるので、半日陰のような明るい日陰であれば育てることができます。その際は、たまに日光に当ててあげることで落葉を防げますよ。

気を付けるポイント

害虫や病気

春から夏の間に、カイガラムシやアブラムシという害虫が発生することがあります。原因は、風通しの悪さや過度な乾燥があげられます。発見したら薬剤を散布して駆除しましょう。

状態をこまめにチェックしたり、霧吹きで水をかけてあげたりして予防することが大事です。

温度管理

ハートカズラの耐寒温度はおよそ3〜5℃と低めですが、できれば8℃程度をキープしたいもの。屋外で育てている場合は、冬になったら室内の日当たりがいい場所に移動するようにしましょう。

また、直射日光を長時間浴びると葉焼けを起こすおそれがあるので、真夏も室内に移動することをおすすめします。

伸びすぎたときの増やし方

ハートカズラの増やし方には、株分け・挿し木・ムカゴといった方法があります。株を増やすのに適している時期は5月から8月頃です。

株を増やすときのポイントは水はけへの工夫です。まずは水はけのいい土を用意しましょう。水はけをよくする方法として、鉢の底3分の1程度に軽石を敷くと◎。サボテンや多肉植物用の土は水はけが良く、適度な乾燥を保てるものが多いのでおすすめです。

株分け

鉢の中で根茎がぎゅうぎゅう詰めになってきたら、株分けや植え替えの合図。株分けとは、親株から根や株を切り離し、新しい株を増やす方法です。根っこが鉢いっぱいになってしまうと、下の方の葉が落ちてくるので気をつけて見るようにしましょう。

ハートカズラの株を抜き取ったら、それぞれの株に茎が残るようにして手で分けます。分けづらい場合はナイフやハサミを使っても◎。伸びすぎてしまった株や傷んだ株は切り落としましょう。

挿し木

挿し木を行うために必要なのは、つるの伸びた部分です。3〜4節を目安につるを切り、葉っぱは先端の3〜4枚だけを残して、あとは取り去ります。

次に鉢の中に入れた土に、切り取ったつるを斜めに差し込みます。そのときに、葉を落とした方を土の中に入れます。

最後に、葉っぱを取り除いた節の部分が土の中に入るように挿し込み、節に土がかぶるようにしておくと、そこから根が生えてきます。

ムカゴ

ハートカズラを育てていると、葉の付け根や茎の節に「ムカゴ」と呼ばれる珠芽が出てくることがあります。

ムカゴが出たらそこを根元と考えてつるを切り、ムカゴから3〜４節程度の位置で先を切り落とします。そしてムカゴが半分埋まる状態で土に植えると、そこから根が生えて成長を始めます。

ハートカズラの植え替え方

植え替え時期

ハートカズラを長く育てたいときに植え替えは必要な作業。鉢の中にハートカズラの根が張っていっぱいになってきたら、植え替えのタイミングです。

時期の目安は1年に1回、5～7月ごろ。植え替えせずに放置しておくと、根詰まりを起こし葉っぱが落ちてしまうこともあるので気を付けましょう。

植え替え手順

植え替えをするときは、鉢底に発泡スチロールや軽石をひいて水はけがよくなるようにしましょう。同じサイズの鉢を使う場合は、同時に株分けもすると◎。

植え替えとともに新しい土に変えてあげると、水分や栄養を吸収しやすくなりますよ♪

【インテリア】おしゃれな飾り方紹介

葉っぱが小ぶりなハートカズラは、ポイントアイテムとして飾ったり、他の植物と寄せ植えをしたりすることもできるインテリア性の高い観葉植物です。

ハートカズラを植える容器や置く場所にこだわれば、さまざまな表情の室内にもマッチする、おしゃれなインテリアになります。どんなアイデアがあるかチェックしてみましょう。

長いつるを活かした配置

まっすぐ伸びたハートカズラのつるは、高い位置から垂らすだけで存在感あり！　棚の隙間や壁の寂しい部分においてあげれば、小さなハート型がつるに沿って流れるような繊細な表情をプラスできます。

つるを長くしたまま飾るときは、お手入れやお掃除のときにうっかりつるに引っかかることがないよう注意しましょう。うっかりつるが切れてしまった場合は、挿し木で対応してくださいね♪

寄せ植えでインテリア上級者

ハートカズラは多肉植物の一種。他の多肉植物と一緒に寄せ植えをすると、また違った魅力を楽しむことができます。プニプニとした多肉植物を集めて一つの鉢にアレンジした後、隙間にハートカズラを植え、つるを活かして飾ります。簡単ですが、上級者向けのかっこいいインテリアアイテムの完成です。

上から見てもおしゃれな多肉植物は、壁掛けタイプの鉢植えとしても人気があります。

ピンクのハートカズラでアクセント

シックなグリーンのハートカズラも魅力的ですが、ポップな色を活かしてインテリアに取り入れたいのならば、ピンクのハートカズラ「レディ・ハート」に注目してみましょう。グリーンに映える鮮やかなピンクの葉は、ぱっと目につく位置に飾りたいですね。

ビンテージファンは空き缶活用

お部屋のコーディネートをビンテージ調で揃えているなら、空き缶を使った株分けに挑戦！　フリーマーケットやマルシェでビンテージ風の空き缶を見かけたら、ぜひ購入しておきましょう。

大きさが同じ缶をいくつも並べると、センスの良さが強調できます。DIY好きな人は、空き缶のリメイクに挑戦し、オリジナル鉢を作成するのも楽しそうですね。

ワイヤーを使ってオブジェ風アレンジ

ハートカズラの特徴を活かし、ワイヤーでハート形やツリー形に仕立てて飾る方法もあります。こうするとグリーンのオブジェになるので、一味違った楽しみ方ができそうですね。育てているハートカズラのつるが伸びた頃に、自分の好みの形に針金を曲げて、つるを這わせるように作ります。

ハートカズラでお部屋をもっとすてきに！

見た目のかわいさに惹かれて購入したハートカズラであっても、そのインテリア性の高さや育てやすさを知るほどに興味を惹く植物のひとつだと実感できるでしょう。水の量にさえ気をつければ比較的育てやすいというのも魅力ですね。つるを活かして高い位置に飾ったり、寄せ植えやワイヤーを使ったオブジェ作りに挑戦したりするのも楽しそうです。

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