「ウンベラータ」の上手な育て方とは?理想の設置場所から剪定方法まで徹底解説!

ハート型の葉がかわいらしいウンベラータ。インテリアグリーンのなかでも人気が高く、お部屋をおしゃれに見せたい方におすすめの観葉植物です。しかし、置く場所や水のやり方、剪定方法など、育て方を間違ってしまうと、せっかく購入したウンベラータが枯れてしまうことが。今回は、置くだけでお部屋がおしゃれになるウンベラータの上手な剪定方法などの育て方、さらには選び方もお伝えします。

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ウンベラータってどんな植物?

ウンベラータはゴムノキの仲間で、室内で一年中楽しむことができる観葉植物。インテリアショップに飾られていることも多く、おしゃれなイメージで知られています。

最大の特徴は、ハート型の大きく柔らかな葉。愛らしい形の鮮やかな緑が、お部屋を明るくセンスよく彩ります。また、幹を曲げたり枝を分けたりすることで、樹形をアレンジすることもできるのだとか。好みの樹形に整えてオリジナリティーあふれる姿に仕上げるのもすてきです。お部屋になじみやすく、それでいて存在感のある観葉植物がほしいという方にぴったりの観葉植物といえるでしょう。

おしゃれなウンベラータ、ぜひチェックしてみてください!

育てやすいからプレゼントとしても人気

ウンベラータはおしゃれなだけでなく、観葉植物がはじめての方でも育てやすいことも人気の理由。水やりと日当たりには注意が必要ですが、これらをきちんと守れば元気に育ってくれますよ。また、ハート型の葉は縁起が良いといわれており、新築祝いや開業祝いとして贈ると選ばれることが多いよう。新たな門出をセンスよく彩ってくれるので、きっと喜ばれるでしょう。

ウンベラータはサイズ選びに要注意

ウンベラータを選ぶとき、まず気をつけたいのがサイズです。生長の早いウンベラータは1年で20cm程度伸びるといわれているため、最初から大きなものを買うと置き場所に困る可能性が。後悔しないためにも、生長後のサイズをある程度想定してから購入しましょう。

サイズ選びのコツは、置きたいサイズのひと回り小さなサイズを選ぶこと。ですが、インターネットや雑誌の通販で購入する場合は、数字で表記されていてどのサイズを選べばいいか分かりにくいかもしれません。

存在感を出しつつ、扱いやすい大きさがいいという方には、高さ140cm程度の標準サイズがおすすめです。少し小ぶりなものがよければ高さ110cm程度のものはいかがでしょうか。広めのリビングで目立たせるなら大きめサイズの170cm、お部屋の主役にするなら特大サイズの190cmを選んでもいいかもしれません。

ウンベラータは上へ上へと育つ性質があるため、天井に届くまで伸びることも。伸びすぎた場合は剪定を行い、高さを調節するとよいでしょう。

仕立物ならおしゃれでコンパクト

基本的には上にまっすぐ伸びていくウンベラータですが、幹をらせん状に曲げて育てることもできます。しかし、らせん状にするためには、幹にワイヤーを固定して成形する「曲げ木」という作業が必要です。初心者の方や自信のない方は、成形した状態で販売されいる仕立物を購入すれば、最初からおしゃれな形のウンベラータを楽しむことができますよ。

ウンベラータは仕立物のなかでも1、2を争う人気だそう。おしゃれ感がアップするだけでなく、高さが抑えられてコンパクトになるので、置き場所にゆとりがないときにも助かります。

日当たりのいい場所に置くのが理想的

観葉植物で重要となるのが、置き場所です。インテリアを前提に考えて置き場所を決めるのもひとつの手ですが、植物をきれいに元気よく育てるためには日当たりへの配慮も欠かせません。

ウンベラータがもっとも生長する気温は、18℃〜30℃。このくらいの気温をキープできる日当たりの良い場所に置いてあげるのがベストです。ウンベラータは耐陰性がありますが、暗い室内に置きっぱなしにするのはNG。室内に置く場合は、西日の当たらない窓際や明るい日陰などがおすすめです。

暗めの場所で育てる方法

玄関や寝室などは、照明が暗めなご家庭も多いのではないでしょうか。日陰や白熱球のような暗めの照明の場所にウンベラータをずっと置いていると、元気が無くなって葉を落としてしまうおそれが。こまめに日当たりのいい場所に移動させるのが理想的ですが、難しい場合は1週間に一度だけでも日当たりのよい場所に運んであげてください。

夏は日光を当てすぎないように

日差しが強い7月〜9月は、ウンベラータを直射日光に当ててしまうと葉が黒く焼けてしまうことがあります。この時期は、特に西日に要注意。日光浴は午前中のみにとどめ、日差しが強くなる午後は涼しい半日陰で育てるとよいでしょう。また、外に置いている場合は、南向きの場所でも日当たりが強すぎると葉が焼けてしまうことが。黒くなった葉が多い場合は、置き場所を変えてみるのも対処法のひとつとなります。

水やりのタイミングとコツ

植物を育てるときに失敗しがちなのが、水やりです。基本は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えること。鉢底の穴から水がしみ出るまで与えるのがポイントです。

そして大切なのは、水やりを行うタイミング。土を指で触ってみても湿っていないようであれば水をあげてください。触ってみたときに湿り気を感じたり、しっとりとした土が手についたりする場合は水やりする必要はありません。水をあげすぎると根腐れを起こす原因になるので、タイミングを見誤らないように気をつけましょう。

水やりというと毎日する必要があると思う方が多いですが、ウンベラータは冬場なら10日に一度の水やりで充分です。成長する時季である夏場は水分を欲しがるので、夏はもう少し頻度をあげて。7日に一度を目安に土の状態をこまめにチェックして、乾いているようであれば水を与えてあげてください。

受け皿の水を捨てて根腐れを防ぐ

水やりを終えたあと、受け皿の水をそのままにしてはいませんか? 放っておくと根腐れを起こして枯れてしまうおそれがあります。また、水がたまっていると虫を寄せつけてしまうことも。受け皿にたまった水は、その都度必ず捨てるようにしましょう。

夏と冬では水やりのタイミングを変えよう

気温に差がある夏と冬で同じように水やりをするのはNG。時季にあわせてタイミングを変えることで、ウンベラータがいきいきと育ちます。

気温が高い夏場は、日中に水やりをすると水の温度も高くなるためお湯のような状態に。根が傷みやすくなるので、午前中や夕方など涼しい時間帯に行いましょう。反対に、気温が低くなる冬は、冷え込む時間帯に水をあげるのは控えたいところ。日が降り注いでいる暖かい昼間に水やりすることをおすすめします

元気に育てるためのお手入れ方法

ウンベラータを元気に育てるためには、そのときどきに適したお手入れをしてあげることが大切です。特に気をつけたいのが、冬季のお手入れ。気温や湿度が低い冬場は、ウンベラータが弱りやすくなる時季です。さらに、暖房を入れる機会が多いため、空気がよりいっそう乾燥しがちに。ウンベラータにとってつらい環境になるため、霧吹きで葉に水をかけて乾燥から守ってあげてください。

また、冬を乗り越えたウンベラータは、おつかれ気味に。葉が落ちたり、変色したりすることがあるのでケアをしてあげましょう。もっとも古い葉が黄色くなったら、その葉は早めに切り取ります。これで、新芽の成長を早めることができますよ。
また、乾燥対策の霧吹きですが、葉に水を与えることでハダニと呼ばれる害虫の発生予防にもなりますので、季節を問わず毎日行うのが理想的です。葉の表だけでなく、裏にもかけてあげるのがコツですよ。

5〜10月は肥料の追加を

日差しが暖かくなる5月のはじめ頃からは、太陽の光をしっかりと浴びさせてあげたい時季。水と肥料もたっぷりと与えて、ウンベラータが元気になるよう導きましょう。1〜2カ月ほどで新芽が出てくるようになり、夏に向かって緑の葉が生い茂るようになるでしょう。

肥料は5月だけでなく、定期的に追加すると元気をキープ。5 ~10月にかけて2か月に一度のペースで緩効性の化成肥料を土に混ぜるか、2週間に一度、液体肥料を水やりの代わりにあげてもOKです。

剪定は春がベスト

ウンベラータの葉や枝をそのまま伸ばしっぱなしにしていると、栄養や水分が全体に行き渡りにくくなります。元気な状態やきれいな見た目を保つためにも、定期的な剪定は欠かせません。しかし、時季を誤るとウンベラータを弱らせてしまうことも。

剪定後の回復もふまえて考えると、成長期である夏に向けて春頃に行うのがよいでしょう。肥料をあげる5月頃に剪定も行っておくのがベストといえます。比較的気候が穏やかな秋でもよいですが、冬に向かって気温が低下していくため、ウンベラータにとっては最適な環境とはいえません。できれば春に済ませておくようにしましょう。

ウンベラータの害虫予防

害虫がつきにくいウンベラータですが、ハダニやカイガラムシが付着することも。特に、日光不足や根腐れなどで株が弱っていると、害虫の被害を受けやすくなります。霧吹きはハダニの予防に効果的といわれていますが、反対に、湿気が多くなるとカイガラムシの発生につながることも。では、それぞれの害虫はウンベラータにどのような被害を与えるのでしょうか。

「ハダニ」は暖かい場所や乾燥している場所に発生

葉から栄養を吸い、ウンベラータを弱らせます。弱った状態では、さらに被害が遭いやすくなるといいます。ハダニの数が増えると、葉緑素が不足して光合成ができなくなることも。生長不良を引き起こすため、ハダニの発生には注意が必要です。ハダニは水に弱いので、ウェットティッシュでふき取ると除去することができます。

「カイガラムシ」は葉の裏や枝に発生

カイガラムシは葉の裏や枝、茎、くぼみなど暗い場所や狭い隙間が好み。定期的にこれらの場所をチェックし、害虫対策を心がけましょう。カイガラムシはウンベラータの樹液を吸って株を弱らせてしまいます。生育が悪くなったり、枯れたりする原因になるので、見つけたらヘラや爪楊枝などでウンベラータの肌を傷つけないように、そっとカイガラムシを外しましょう。

白い粉が吹きかかっているなら「うどんこ病」かも

ウンベラータの葉に白い粉が吹きかかっていたり、穴が空いたりしているようであれば、うどんこ病のおそれがあります。ウンベラータの生長期は害虫の繁殖期でもあるため、注意が必要です。うどんこ病は初期段階なら重曹を溶かした水を吹きかけて様子をみてみましょう。良い変化がみられない場合は、農薬や除菌剤を使ってみるといいかもしれません。うどんこ病を防ぐには、日頃から風通しをよくしておくことが重要です。

ウンベラータで緑のある生活に

おしゃれな見た目が魅力のウンベラータ。初心者でも育てやすいので、観葉植物をはじめて購入する方でも失敗しにくいでしょう。ただし、季節ごとの水やりやお手入れ方法を間違えると、枯らしてしまったり、害虫が発生したりしやすいのでご注意を。また、はじめから大きいサイズを選ぶと、生長後は置き場所に困ることも。ウンベラータを上手に選び、グリーンのあるおしゃれな生活を始めてみませんか?

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