2×4工法 リフォームの特徴やメリット・デメリットとは?

2×4工法とは、アメリカで生まれた住宅建築の工法で、従来の木造軸組み工法と比べると、格安で工期が短く済むことから人気があります。また、普及に伴って2×4工法の住宅に対するリフォーム需要も高まっています。ここでは2×4工法とそのリフォームについて、基礎知識やメリット・デメリットを紹介いたします。

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2×4工法とは?

2×4工法の住宅は、40年ほど前から日本で取り入れられ、その後急速に普及しました。したがって、現在リフォームを検討されている方が増える傾向にあります。特に、老朽化対策や二世帯住宅化、エコ対策、耐震補強などを目的としたリフォームを考えている方が多くなっています。

2×4工法の住宅は、屋根・壁・床が一体構造となっており、面によって建物を支えられるようになっています。、2インチ×4インチの木材を使用していることから2×4(ツーバイフォー)と呼ばれるようになりました。

規格化された材木や材料を使用し、品質が安定していることが特長です。また、構造がシンプルで、使用する建材も少なくて済む合理的な工法です。面と線で構成された6面体の構造を持つためかかる力が分散され、台風や地震などの揺れに強いという利点もあります。そのため、1995年の阪神・淡路大震災においては2×4工法の住宅被害が比較的少なかったといわれています。

2×4住宅リフォームのメリット

2×4工法の住宅は、揺れに強く耐震性が高いことを先に述べましたが、その他に断熱・気密施工がしやすく、断熱リフォームの効果が出やすいというメリットがあります。2×4工法は省エネ住宅とよくいわれるのは、この特長に起因しています。冷暖房のコストも抑えられ安全性も高いことから、高齢者向け住宅などの施設でも多く採用されています。

また、2×4工法の住宅をリフォームする際のメリットの一つとして、一定の規格に基づいて建てられているため構造を把握しやすいことが挙げられるでしょう。解体してから「予想していなかった箇所に柱があった」「必要な箇所に柱や梁がない」などという不測の事態に陥ることはまずありません。ゆえに、リフォームのプランが立てやすく、ルール通りの改修を行えば工事の途中で問題が発生するリスクも抑えられます。

2×4工法のデメリット

2×4工法は従来の木造軸組み工法のように柱や梁で住宅を支えるのではなく、壁によって建物の強度が保たれています。ゆえに壁の撤去が難しく、間取り変更なども比較的難しくなるといわれています。大規模な間取り変更などをリフォームで計画している場合は、希望通りの改修ができないケースもあるため、注意が必要です。

また、2×4住宅は建材などが規格化されているため、通り一遍の建て方ではどれも似たような住宅になる可能性があります。これを嫌ったハウスメーカー各社が、固有のノウハウを用いて独自性を競っています。ところが、この点がリフォームにおいては障壁となり、リフォーム時の留意点などを知るには各メーカーに直接問い合わせなければならないという事態になりがちです。今でこそ減ってはいますが、独自の工法について一切公表しない意向のメーカーも過去には少なくありませんでした。

2×4工法のリフォームを成功させるためには

2×4工法の住宅は間取りの融通が利かないといわれますが、その理由の一つに工法としてまだ歴史が浅いという点があります。そのため、リフォームにあたっての工法理解も広くは浸透しておらず、業者によって対応にバラつきがあるといわれているのです。

しかし、2×4工法の住宅は急速に普及が進んでいます。その流れに乗り、2×4工法についてのしっかりした知識やリフォームのノウハウを持っている業者も増えてきました。各ハウスメーカー独自の工法への対応に、日々積極的に取り組むリフォーム会社も少なくありません。

なぜなら、2×4工法の住宅のリフォーム需要は年々高まっているからです。難しいといわれた2×4工法のリフォームにも、熱心に取り組んでくれるリフォーム会社が増えてきました。今では、2×4工法の住宅のリフォーム事例なども多くなってきましたから、参考にして計画を立てるとよいでしょう。

間取り変更が難しい場合は?

「2×4工法のリフォームは間取り変更が難しい」と、専門家からアドバイスを受けた方も多いでしょう。しかし、これは全面的に不可能ということではありません。工法のルールを理解したうえで、補強をしっかり施すなどすれば問題なく改修できる場合もあります。

2×4工法の住宅も、アイデア次第で間取りを工夫することが可能です。専門知識を持つリフォーム会社とよく相談して、ご自宅に合った間取りのアイデアを考案してみるのもよいでしょう。

おわりに

2×4工法の住宅は、提供するハウスメーカーによって工法に相違があるため、リフォームするにも施工メーカー毎に一定のルールがあります。したがって、それらの構造をよく理解し、豊富な知識を持ったリフォーム会社選びも大切といえるでしょう。

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