古いビルをリノベーションして一新！成功の秘訣や事例をご紹介

ビルは好立地の割に安価なうえ、リノベーションの自由度も高い

テナントやオフィス向けのビルを建てるための土地を探していると必ず突き当たるのが、立地の問題です。便利な市街地や駅の近くなどには、空いている土地などもうほとんどないというケースも多いはずです。その点中古ビルなら、利便性の高い場所に昔から建っている物件なども多くあるでしょう。安価で売り出されている雑居ビルなどを思い切って買い取り、新たな用途のビルにリノベーションすることは、ビル経営への近道にもなりえます。

たとえば、ホテル経営を考えている方であれば、好立地にある廃業済のホテル物件などを安価で買ってリノベーションし、最新の設備が整った宿泊施設へと一新して高効率な経営につなげるのは良い案のひとつでしょう。使われなくなった雑居ビルを買い取って、ゲストハウス、シェアハウス、カフェやレンタルオフィスなどを設けた複合施設としてリニューアルした例もあります。

ビルをリノベーションする際の注意点

ビルは鉄筋コンクリートや鉄骨造の物件が中心ですから、耐震性などはあまり心配ないと考えている人も多いかもしれません。しかし、昭和後期以前など築年次が古いビルの場合は、建築時の耐震基準が現行の基準よりも古かった可能性があります。

建物診断などを事前にしっかり行ってもらい、耐震面に限らず安全性に不安のある箇所は補強や改修を行ったうえで、その後内外装に関するリノベーションを行うとよいでしょう。

ビルのリノベーション事例

それでは、実際にビルをリノベーションして新たな用途に再生を図った事例をご紹介しましょう。

【事例1】再利用不可能といわれたビルを再生。震災にあった街を元気にするリノベーション！

2011年の震災で津波の被害にあい、壁や窓などが全て流されて空洞のようになってしまったビル。駐車場などとして利用する以外の活用法はないともいわれましたが、建築会社とボランティアさんたちで協力し合ってリノベーションすることに。資材や道具が限られる環境の中で壁や床を新たに造作して、まずは復興活動に携わる人たちの拠点となるスペースを作り上げました。

全国や海外からやってくる人たちと復興活動に関する会議をしたり、復興をテーマにした演劇や演奏会を開催したりできるスペースとして活用を始めるとたちまち話題に。とうとう手狭になり、周辺の空き地を利用して拡張工事をするまでに至りました。

増築により、以前から設けたかったシェアオフィスやカフェなどの施設もオープン。子供の勉強場所からイベントホール、映画の上映スペースなどにも使えるマルチな複合施設として再スタートできました。最近では結婚式を挙げるカップルさんなども現れ、今は文字通り地域の人々をつなぐ街おこしの施設として活発に利用されています。

【事例2】室内の改修は入居者さんにおまかせのカスタマイズ賃貸住宅に！

都心の駅徒歩圏内という好立地ながら、入居者が減っていく一方だったビル。リノベーションを行って、入居者さんが自由に内装を改修できる「カスタマイズ賃貸住宅」へと再生しました。共用部分こそきれいに改装したものの、一戸一戸の内装はまるで昭和のアパートのような状態のまま。それでも、最初の入居者さんがアイデアと工夫を凝らした改装をしたことがインターネットメディア経由で話題となり、あっという間に人気物件に。

それぞれインテリアや住まいにこだわりを持つ入居者さん同士が集まることで、住人同士のコミュニケーションが生まれるという相乗効果も。今では都心の集合住宅の中でも良い意味で異彩を放つ存在になりました。まるでゲストハウスのように住人さんが仲良く暮らせることが特長の、大人気の賃貸住宅になっています。

おわりに

ビルを購入してリノベーションすることで、立地や広さに妥協しない住まいづくりや、リーズナブルな物件を活用した効率的な建物経営の実現が期待できます。興味が湧いたら、まずはリノベーション業者さんへ相談してみることから始めてみませんか？一括見積を利用すれば、一度の申し込みで多くの業者さんへ連絡を取ることができ、お近くの優良業者さんを見つけられますし、匿名・無料で見積を取ることもできます。

もっと具体的なリフォーム・リノベーション費用について知りたい方は、厳選された複数リフォーム業者での価格見積もりを無料で徹底比較できる、リフォーム料金一括見積もりサービスをお気軽にご利用ください。