築40年物件はリノベーションするべき？リノベーションを成功させるポイントまとめ

築40年物件はリノベーションするべき？

築40年となると、住宅のさまざまな箇所に不具合が生じている可能性があります。内装や外装といった見た目はもちろん、構造躯体においてもガタが来てしまっている可能性が高いと言えるでしょう。

もちろん、建て替えによって新築の状態にすれば安心はできますが、建て替えとなるとやはり予算面での負担が大きくなります。そこで注目するべきなのが、「スケルトンリノベーション」と呼ばれる方法です。

スケルトンリノベーション、つまり骨組みを残して全て解体し、自分好みの形にリノベーションをする方法であれば、築40年で構造躯体に問題があっても補修をすることができます。スケルトンリノベーションを施せば、築40年の物件でも耐久性を高めたり、最新の設備を導入したりすることができるでしょう。

また、構造躯体に問題がなかったとしても、築40年となると設備の動作不良や壁のひび割れ、住宅の傾きなどの問題が生じてきます。一般的な住宅の寿命は40年～50年とされているので、築40年前後の物件を所有している方は、全面的なリノベーションを積極的に検討してみましょう。

築40年物件の注意点

住宅購入を検討している方の中には、「好立地の物件を見つけやすい」「低価格で購入できる」などの理由から、築40年物件を購入してリノベーションする方法を選ぶ方も見られます。ただし、築40年物件は問題を抱えている可能性もあるので、注意点を押さえた上で物件を選ぶことが大切です。

そこで以下では、築40年物件の注意点をご紹介していきます。現在物件を所有している方も、チェックするべきポイントとなるので確認しておきましょう。

【問題点その1】建物の構造

築40年前後の物件において、最大の問題点はやはり「老朽化」です。耐震性、耐久性に不安がある物件が多い傾向にあり、特に「新耐震基準」が設けられた1981年6月以前に建てられた物件の場合は注意が必要です。

1981年6月以前の物件は、新耐震基準を満たしていない可能性もあるので、安全に暮らしたい方は耐震性・耐久性を確認した上で、補強をするリノベーションを検討するようにしましょう。

【問題点その2】構造躯体の劣化

築40年となると、鉄筋などの構造躯体が劣化している可能性も考えられます。構造躯体に大きな問題がある場合には、住宅を一旦骨組みの状態に戻した上で、劣化している箇所を補強することになります。

そうなると、当然費用や時間が多くかかることになるので注意が必要です。

築40年物件をリノベーションする際に押さえておきたいポイント

それでは最後に、築40年物件をリノベーションする場合、どのようなポイントを押さえるべきなのかについてご紹介していきます。

【ポイントその1】ホームインスペクションを利用して物件を選ぶ

築40年前後の物件を購入する場合は、事前に必ず「ホームインスペクション」を利用しましょう。ホームインスペクションとは、専門家によって行われる住宅診断です。ホームインスペクションでは、耐震度の調査や建物の傷み具合、その修繕費用の目安などを把握することができるので、リノベーションする際の資金計画を立てやすくなります。

【ポイントその2】資金計画は余裕を持って立てる

スケルトンリノベーションを選択すると、物件によっては骨組みの状態に戻した後に、構造躯体などに問題が見つかることもあります。そうなると、予定外の工事が必要となるので、資金計画は余裕を持って立てる必要があるでしょう。

構造躯体に不安が残っている状態では、いくら壁や床などを新調したとしても、住宅の耐久性は大きく向上しません。特に、ホームインスペクションを利用しない場合は、工事途中に新しい問題が見つかる可能性が高いので注意しておきましょう。

おわりに

築40年前後の物件は、見た目や設備だけでなく、構造躯体に問題が生じている可能性があります。特に、新耐震基準を満たしていない住宅については、耐震性の面で大きな不安が残るので、極力リノベーションをすることが望ましいでしょう。

「どのような工事をするべきなのか分からない…」という場合は、一括見積もりを利用すると便利です。一括見積もりでは、リノベーションの目的さえ分かっていれば簡単に見積もりを取ってもらえるので、積極的に活用してみましょう。

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