「リノベーション物件」とは？中古住宅・リフォーム物件とどう違うの？

リノベーション物件とは

「リノベーション物件」という名称には、現状で法規などによって定められた明確な定義はありません。しかし、基本的には「既存の物件に改修するなどの手を加えることで、新しい用途や価値が付加された物件」と考えるとよいでしょう。

しかし、住宅情報などでは「リフォーム（済み）物件」という表記もたびたび目にします。「リフォーム（済み）物件」と「リノベーション物件」の違いがわかりにくいという声もよく聞かれますが、これらの違いをわかりやすく説明すると、以下のようになります。

■リフォーム（済み）物件
住宅の損傷・劣化・老朽化した箇所を改修のうえ復元し、居住に支障がないように整えられている物件

■リノベーション物件
1.中古住宅の全面改修によって経年などで失われた価値を再生し、新築物件と遜色のない水準まで機能や付加価値を高めた物件
2.入居者が自身でリノベーション(間取りの変更などを伴う住居の大規模な改修)することを前提に販売される中古物件

「間取りなどは変えていないが、壊れたり傷んだりした箇所を修繕して一新された住宅」がリフォーム（済み）物件、「間取りの見直しを含めた大々的な改修を行って、住宅の使い道や性質まで大幅にリニューアルされた(することの可能な)住宅」が、リノベーション物件と考えられるでしょう。

リノベーション物件を選ぶポイント

■【ポイント1】中古住宅を買ってリノベーションするより、リノベーション済み物件はお得
中古の住まいを購入してから自分でリノベーションしようと考える人も多いはずです。確かに、中古住宅を普通に購入すればリノベーション物件よりは安くなりますが、リノベーションを別個で行った場合の総額と比較すると、リノベーション物件を購入したほうが百万円単位でお得になる場合があります。

なぜなら、単独施工よりも、リノベーション住宅を事業の一環としている業者さんが施工する方が、材料調達や工事のノウハウで有利となるため、変わらない品質で安くリノベーションできる場合が多いのです。オリジナリティにさほどこだわらず、良質で安いリノベーション物件を安心して購入したいなら、完成済みのリノベーション物件を探すのが賢い方法でしょう。

■【ポイント2】自分らしい住まいにこだわるなら「リノベーション付き中古住宅」がベスト
すでにリノベーションされた物件は、中古住宅や建売住宅と同様に「出来合いの住宅」のため、好みの間取りやインテリアを選ぶことができません。リノベーション済み物件を検討したいが、自分好みの間取りやインテリアも両立したいという場合は、「リノベーション工事が付いている中古住宅」を探してみるのがよい方法でしょう。

この方法なら、出来上がった住宅を購入する場合と同じ手順・手続きで好みの仕様にリノベーションされた住宅を手に入れられます。ただし、設計・プランに関する打ち合わせやリノベーション工事に長い期間を要するため、契約後すぐに入居できないという注意点もあります。

■【ポイント3】賃貸物件でもリノベーション物件はお得
賃貸の住宅でも、リノベーション物件が増えています。賃貸住宅を選ぶ際には、間取りなどの古さを気にして新築物件にこだわるケースも多くなります。しかし、リノベーション賃貸物件を選べば新築物件よりもお得な家賃で、新築並みに現代的な間取りや設備を備えた物件に入居できます。

おわりに

いかがでしたか？今回は主に「リノベーション物件とは何か」「リノベーション物件とリフォーム物件の違い」、そして「リノベーション物件の選び方」についてご紹介しました。しかし現在では、まだリノベーション物件の絶対数が少なく、リノベーション済み住宅を購入するという選択肢の幅は狭いのが現状です。ご自宅のリノベーションや、中古物件を購入後にリノベーションするという方法がまだ一般的といえるでしょう。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。