外壁塗装の塗料は種類だけで選ぶのは危険?適切な素材と技術で選ぼう
外壁塗装は塗料の質さえよければ十分なのでしょうか? 建物を長持ちさせるための、塗料の種類や業者の選び方を解説します。塗装する外壁の種類によって最適な塗料も異なりますよ♪ 紹介するポイントを参考にして、失敗しない外壁塗装をしましょう。
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素人も知っておきたい外壁塗装の知識
「外壁塗装が大切」ということは知っていても「なぜ大切なのか」までは知らない人も多いのではないでしょうか?
家を守るために必要な「外壁塗装」について、知っておきたい知識を解説します♪
正しい工法で塗膜を作り家を守る
常に雨風や紫外線にさらされているものは劣化が早く、すぐにボロボロになってしまいます。家も同じです。何も保護しないままだと、外壁はダメージを受けやすく、すぐに劣化してしまいます……。
正しい工法で塗装をすると「塗膜」が形成され、外壁をダメージから守ってくれますよ♪ 塗膜は「顔料」や「樹脂」などでできた塗料が外壁などに塗られた後、固まることで形成された膜のことです。
外壁や屋根などの「下地」に塗料を塗り、定められた時間乾燥させることを繰り返します。このとき、塗料メーカーの基準通りに時間を置くことが、丈夫な塗膜作りに欠かせないポイントといえるでしょう。
信頼できる業者を選ぶことが重要
家を長持ちさせるために外壁の塗り直しをするなら、信頼できる業者選びが大切です♡ そのためには、まず見積書をチェックしましょう♪
注意したいのは「外壁塗装一式」と記載され、費用総額以外何も書かれていない見積書です。内訳が未記入のため、工事開始後に追加費用を請求される可能性があります……!
請求されたときに「見積書と違う!」と反論したとしても「それは費用に含まれていない」と言われてしまえば確かめようがありません……。
見積書をチェックするときには、塗料メーカーが出している塗料の仕様書を参考にしましょう♡ 塗料を使う量や乾燥時間を定めているものです。
使用量の目安と見積書に書かれている分量を照らし合わせれば、仕様書通りに作業する業者かどうか判断できますよ♪
多くの家で使われている塗料の種類
外壁に使われる塗料には、さまざまな種類があります。どれを選べばよいのか難しいと感じてしまう人もいるでしょう……。
ここでは、代表的な「シリコン系塗料」の特徴を紹介します♪
シリコン系の塗料とは
塗料の中でも、特に多く使われているのが、シリコン系塗料です。値段と耐久性、機能性のバランスがよいのが特徴です。
耐久性は12~15年程度で、種類によっては遮熱機能や汚れにくい性質のものもあります♡ カラーバリエーションが豊富な点も魅力ですよね!
十分な機能性がありながら2,300~3,000円/㎡で、選びやすい塗料といえるでしょう♪
シリコン系は、ひび割れしやすかったり密着性が低かったりするのがデメリットです。しかし、これらは高品質の塗料を選ぶ、仕様書通り作業するといったことで、簡単に回避できますよ!
全体的にすぐれた塗料のため、どれにするか迷ったならシリコン系を選ぶとよいでしょう。
含有率の差に注目
同じシリコン系塗料でも、3倍近く価格に差があることも珍しくありません。これは「シリコン含有率」の差によるものです。
単体では塗料にならないシリコンは、ほとんどの場合「アクリル」や「ウレタン」と混ぜて作られます。その際シリコンの割合に決まりはないため、商品によって含有率がまったく異なるのです。
シリコンの割合が高いほうが、シリコン系塗料のメリットは強く発揮されます。単にシリコン系塗料という名前になっているという点だけでなく、シリコンの含有率も確かめましょう!
シリコン系の塗料にも種類がある
名前は同じシリコン系塗料でも、種類がたくさんあります。シリコンの割合が違うだけでなく性質にも違いが出てきますよ♪
具体的にはどのような塗料があるのでしょうか? シリコン系塗料の種類と、外壁の素材との相性について解説します!
大手メーカーの良質な塗料を選ぶ
外壁塗装の仕上がりは「塗料の質」に左右されます。そのため、できるだけ良質なものを選びましょう。そのための基準としてまずあげられるのが、メジャーなメーカーのものを選ぶということです♡
聞いたことのないようなメーカーの塗料の場合は、やめておきましょう。特に、業者側から積極的におすすめされる場合には注意が必要です……! 塗料や工事の質に疑問が残る悪徳業者の可能性も0ではありませんよ。
塗料を選ぶ際には、質によく注意して、信頼できるものを選びましょう♪
モルタル外壁は弾性塗料が使われる
シリコン系塗料には、伸縮性のある「弾性塗料」もあります。こうした性質のある塗料は「モルタル」の壁と相性がよい塗料です♡
モルタルの壁はひび割れができることがありますが、そうしたひび割れ部分に使う塗料として、弾性塗料は適しています♪
1度ひびの入った場所は完全に直ることはありません。普通の塗料で修復したとしても、小規模な地震や大型車による小さな振動で、再度ひび割れてしまいます。
補修の際は伸縮性のある弾性塗料を使い、小さな揺れが起きても衝撃を吸収できるようにしておきましょう!
サイディング外壁と弾性塗料の相性は?
衝撃を吸収するという点ではすぐれている弾性塗料ですが「サイディング外壁」との相性はよくありません。
サイディングボードの多くは断熱材が入っており、こもった熱がせっかくできた塗膜を膨れさせてしまうからです。見た目が悪いのはもちろん「塗装による保護」の役目も果たさなくなってしまいます……!
また、サイディングの目地に使われるシーリングの動きも、弾性塗料との相性の悪さの原因です。目地部分の動きには弾性塗料でも追い付けないため、塗膜の破れにつながります。
セラミック系の塗料とは
シリコン系塗料のほかにも塗料の種類には、セラミックが入った「セラミック系塗料」があります。
どのような種類があり、どういった性質のある塗料なのでしょうか? 早速解説していきましょう♪
見栄えや汚れを防ぐためなどに使用
セラミック系塗料の種類としてまずあげられるのは、デザイン性のために「陶磁器(=セラミック)」や「天然石」が混ぜられているものです。混ぜられているセラミックの役割は、あくまでも見た目のよさを追求しています♪
セラミックが含まれていることで、通常の塗料よりも深みや奥ゆき、立体感を出せますよ♡ しかし、これらのメリットに耐久性がアップする効果はありません。
また「シリカ」という鉱物を使うことで、塗膜の表面に汚れがつきにくいように作られている塗料もあります。こちらも、汚れがつきにくいことと耐久性が長いことではイコールにならないため、注意しましょう!
断熱性にすぐれたセラミック60%の塗料も
セラミックを機能性向上のために配合している塗料もあります♪ 耐熱性にすぐれたセラミックを60%も配合した塗料もあり、断熱塗料や遮熱塗料として活用されていますよ◎
周辺温度に適応するセラミックの性質は、熱の移動を抑えます……! その結果、季節の変化や昼夜の気温差にかかわらず、一定の温度を保ちやすくなるのです。
常に快適な状態を保ちやすい機能性がある塗料は、一般の家にはもちろん、船舶や重要文化財などにも使用されているほどの高品質ですよ♪
コンクリート外壁の住宅の場合
外壁がコンクリートの場合、塗装はどのようにするのがよいでしょうか?
コンクリート用塗装の種類を紹介するため、塗り直しの参考にしましょう♪
新築時に塗装された撥水剤の耐用年数は?
外壁がコンクリートの家は、新築時に「撥水材」が塗られているのが一般的です♪
撥水材は防水性が高く、新築のときには雨染みが起こることはありません。しかし、耐用年数の3~7年を過ぎると、徐々に撥水材の機能は低下していきます……。
雨染みしない状態を維持するために重要なのは、撥水材の耐用年数を知り適切な時期にメンテナンスすることです。耐用年数や建物の状態に応じて、外壁を塗り直しましょう。
クリヤー塗料など状態に合った種類を選ぶ
コンクリートの塗り直しには、適切な塗料を選びましょう。撥水材のほか「クリヤー塗料」「弾性塗料」からコンクリートの状態に合ったものをチョイスします。
比較的安くコンクリートならではの見た目も維持したいなら、撥水材がよいでしょう。より保護機能を重視したいなら、クリヤー塗料がおすすめです♪
色付きのためコンクリートならではの風合いは損なわれてしまいますが、弾性塗料ならひび割れの補修にも向いていますよ!
塗料の実力を発揮する塗装技術が必要
塗料は、外壁の素材に合った種類を選択しましょう! あわせて良質なものを選ぶことも重要です。
塗料の質にこだわったとしても、それだけではよさを発揮できません。塗料のよさを発揮できるように正しく施行できる業者を選ぶ必要がありますよ♪
出してもらった見積書を参考にしながら、信頼できる業者を探しましょう!
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