【専門家監修】防犯や台風対策にシャッターがおすすめ!リフォームの費用や種類などをご紹介
シャッターは風雨をふせぐだけでなく防犯対策としても大いに役立ちます。新しい車を買った、奥さんや娘さんが家で1人過ごすことが多い、家が古くなってきたという方はガレージや窓にシャッターをつけるリフォームを検討してみてください。リフォームの内容や費用についてご紹介します。
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このアイデアの監修者
森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹
名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。
森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/
シャッターを選ぶ人が増えています
シャッターを選ぶ理由1. 風雨をしのぐ
すぐに思い浮かぶのは風雨を防いでくれるから。ここ数年の自然災害の規模が大きくなっているところもあり、台風などの被害から家を守るためにシャッターを選ぶ人が急増しているのも納得ですね。
シャッターを雨戸と言い換えてもほぼ間違えはないのですが、その名の通り昔は雨風を避けるためのものとして雨戸と呼ばれていました。戦前にまで遡るとガラスの品質が低かったので強い風雨の下ではガラスが割れることがあったのです。
現在では風でガラスが割れることはないのですが、台風時の暴風雨では看板や何か大きなものが飛んできて室内に飛び込んでくる危険性があります。
シャッターを選ぶ理由2. 防犯対策
もう一つの理由は防犯。お客さんが多く訪れる住宅展示場では、シャッターを要望する方が増えています。そして、その理由として挙げるトップがこの防犯となります。
とくに奥様が専業主婦として日中自宅にいるケースや娘がいる場合などではシャッター設置は必須事項とお考えください。
筆者がかつて取材したご夫婦は転勤族だったのですが、過去2回泥棒に入られた経験をもっていました。しかもそのうち1回は、リビングで泥棒と奥さんが鉢合わせ。
ご主人の退職を機に富士山のふもとの土地を購入して新居を建築したのですが、奥様の最優先事項は「強固なシャッターが欲しい」というものだったのです。
シャッターが使われる場所
シャッターが使われる場所1. 雨戸として窓に設置
当然ですがシャッターがもっともよくつかわれるのは窓です。取り付ける動機は風雨を防ぐことになります。
また、前述したように、台風時に強い風雨を防ぐだけではなく、風に飛ばされたものが窓にあたることを防ぐという意味も持っています。
近年の台風では風に吹き飛ばされた商業看板がマンションのベランダから窓を突き破って室内にとびこみ、住人が死亡するという悲しい事故もありました。
シャッターが使われる場所2. 車庫・ガレージの入り口
インナーガレージなどと一般的には呼ばれますが、屋外の車庫ではなく室内に入り込んだ造りをした車庫が増えています。主には盗難防止と車体を風雨から保護することが目的なのですが、決してお金持ちのみの特殊なものではなくなってきました。
電動のシャッターがおすすめ!
シャッターをリフォームしようと決断したら、手動にするか電動にするかの選択があります。
もちろん電動シャッターは値が張るのですが、私は躊躇なく電動を選びます。昔と違い手動シャッターであっても比較的少ない力で上げ下げはできます。しかし、そうは言っても下から上げるときには力が必要ですし、上から下げる場合には手が届かないという問題も発生しかねません。
寝室のシャッターをリフォームしたとしましょう。清々しい朝を迎えて朝陽を浴びようと思うのですが、ここで手動シャッターだとベッドから出なくてはなりません。こんな時、手元にリモコンがあったらどれだけ快適でしょう。しかもこれが毎日繰り返されるのです。
たしかに電動シャッターは手動シャッターより価格は高くなります。しかし、その費用は無理して出しても十分に見返りがあるとは思いませんか?
シャッターの主な種類とリフォームにかかる費用
窓のシャッター
大きく分けると風が通る隙間を確保したシャッターか否かということになります。とにかく風雨と光を遮られればOKという方ならば安価なものがあります。
それとは逆に、風雨と侵入者をブロックしたいが風通しも確保したいというのでれば、少し高くはなりますがスリットが入った商品もたくさんあります。
窓のシャッターをリフォームする際にかかる費用
では、今お住まいの住宅についているシャッターをリフォームした場合の費用目安を書いておきましょう。
現状が手動シャッターでそれを電動シャッターに交換するのであれば、おおよそ20万円は必要になります。ただ、通常の窓に電動シャッターをつけるのであれば10万強くらいからだと思います。
ガレージのシャッター
素材は鉄、アルミ、ステンレスの3種類があるのですが、一般的には鉄だと思ってください。「鉄は錆そうな感じが・・・」と言われそうですが、シャッター独特の形状を造り出すには鉄が素材としてもっとも優れているからです。
形状としては完全に覆い隠す形のシャッターか前面を封鎖するゲートシャッターの2種類が考えられます。ゲートシャッターとは外から車は見えているものの、仕切りとしてしっかり機能している形状とお考えください。
また、完全に外とガレージを遮蔽する形状のシャッターであっても、シャッターボックスを設けて巻き込んでいくものと、オーバースライド方式と言って屋根に沿って室内に入り込んでいくものがあります。
ガレージのシャッターをリフォームする際にかかる費用
まずはもっとも安価なケースでお話をしましょう。
手動式かつシャッターボックス仕様の場合です。車1台分を想定しますが、30万円〜50万円程度でしょう。これが電動になると50万円~100万円となります。
さらに材質や意匠性にこだわり、かつオーバースライド方式にすると150万円~250万円という価格になっていきます。
シャッターのリフォームにかかる費用を抑えるポイント
上を見ればきりがないシャッターリフォームの価格ですが、費用を抑えるには、ゲートシャッターをおすすめします。強い雨風などには対応できませんが、防犯観点からは大きな意味を持ちます。
また、意匠性に対するこだわりを押さえて機能性だけに着目すれば、かなり安価な金額でシャッターリフォームが実現できます。
シャッターの耐用年数
次に気にかかるのは耐用年数ですね。2年程度で壊れてしまうのではたまりません。その耐用年数ですが、1日あたり2回の上げ下げをした場合で約10年となっています。
一般住宅のシャッターであればこれ以上頻繁に使うことは考えにくいので、10年はほぼ使えると思って大丈夫です。
シャッターをリフォームして快適な住まいに
気候がいい時は窓を開放して過ごすことをおすすめしますが、厳冬期と酷暑期、さらには荒天時にはしっかり戸締りをすることで快適な環境が実現します。
窓もこの一翼を担う大きなアイテムではありますが、やはりシャッターの効果にはかないません。
「小さなころに住んでいた家にはシャッターなんてなかったわ」
「今の古いシャッターのままでもいいかな」
こうお考えの気持ちもわかりますが、今後の日本においてシャッターは必要不可欠な必需品と肝に銘じましょう。
雨戸と言われていた時代ははるか昔のこと。現在のシャッターは、風雨を防ぐだけではなく不審者の侵入も防ぎます。夜に忍び込む泥棒は昼間に下見をするというのですが、その際に目をつけるのがシャッターの有無。
シャッターがある家には簡単に忍び込めないと泥棒は考えるのです。防犯観点からも老朽化しているシャッターがついている一戸建てにお住まいの方は、早急なリフォームを強くおすすめします。
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