マンションの二重床とは?メリットやデメリット、直床との違いも紹介
二重床とはフローリングなどの床材と床スラブ(コンクリートの床)の間に空間をつくって二重構造にした床のことをいいます。今回の記事では二重床のメリットやデメリット、直床との見分け方も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
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二重床とは
二重床とは、フローリングなどの床材と床スラブ(コンクリートの床)の間に空間をとって、二重構造にした床のことです。床スラブの上にボルトを立て、その上に床材を張ることで空間をつくります。空間には給排水管やガス管などの配線を通すことが可能です。
二重床のメリット3つ
【1】配管のメンテナンスがしやすい
長年使用している配管は劣化が進み、水漏れなどのトラブルを引き起こすことも。不具合がある場合は、メンテナンスや配管の交換が必要となります。その際、二重床であると空間に配管が設置してあるため、比較的楽にメンテナンスや修理ができるのです。
【2】リフォームしやすい
二重床は給排水管やガス管の移動が簡単です。そのため、キッチンや浴槽など水回り設備の変更にも対応しやすいのが二重床のメリットとなります。
最近ではマンションにも二重床が用いられるようになったため、マンションの間取りを大きく変えるこができるようになったのもうれしいポイントです!
【3】軽量床衝撃音に対して遮音性がある
床から伝わる音は椅子を引いた時や床の上で飛び跳ねた時などに出る低く鈍い音の「重量床衝撃音」と、スリッパなどを履いて歩く足音や、小さいものを落とした時などに出る高い音の「軽量床衝撃音」の2種類があります。
中でも軽量床衝撃音は床材などが音を吸収することで、遮音性を高めることが可能です。二重床は空気層が音を吸収してくれるため、軽量床衝撃音への遮音性を期待することができます。
二重床のデメリット3つ
【1】重量床衝撃音では遮音性が低い
メリットで記載した通り、足音など高く小さい音は遮音性が期待できますが、椅子を引いた時や子どもが飛び跳ねる音など大きく低い音は下の階に伝わりやすいです。
重量床衝撃音は、振動が空気を経由して床スラブに伝わることで音が下に響いてしまうのですが、これを「太鼓現象」と呼び、二重床ならではの問題となっています。太鼓現象は空気の逃げ場がないことが原因です。そのため、新しい物件では空気の逃げ場を作ることで太鼓現象を緩和しています。
【2】コストが高い
二重床にする場合、支持ボルトや下他材などが必要になるだけでなく、作業工程が増えるため、直床に比べるとコストが高くなってしまいます。
【3】リノベーションだと天井が低くなることも
リノベーションで二重床にすると床下に空間をつくるため、その分床が高くなります。床が高くなるということは、部屋の空間が小さくなり天井も低くなるので、リノベーションで二重床にする際は注意が必要です。
二重床と直床の見分け方
二重床と直床の見分け方は主に以下の3つがあります。
- 1.窓のサッシと床の高さを見比べる
- 2.水回りや廊下の高さを確認する
- 3.ふわふわしたフローリングは直床の可能性が高い
窓のサッシと床の高さを見比べる
掃き出し窓のサッシと床の高さを見比べてみましょう。
床のラインがサッシと同じ位置、また少しだけ下がっている程度であれば二重床の可能性が高いです。比べて床のラインとサッシの高さが10cm以上ある場合、直床の可能性が高くなります。
水回りや廊下の高さを確認する
水回りの周辺に給排水管を入れる必要があるため、床下には必ず空間があります。他の場所と比べて水回り部分が約10〜15cmほど上がっている場合は、直床といえるでしょう。
また、居室と廊下を比べて居室の床が一段下がっている場合、居室は直床である可能性があります。
ふわふわしたフローリングは直床の可能性が高い
居室の床がはじめからカーペット貼りであったり、ふわふわしたフローリングであったりする場合も直床の可能性があります。
コンクリートに木の板を貼るだけだと音が響いてしまう可能性があるため、床材とコンクリートの間にクッション材を入れて衝撃を吸収し、階下へ音が伝わるのを防いでいるのです。
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二重床に関するQ&A
Q1. 二重床とは?
A. ローリングなどの床材と床スラブ(コンクリートの床)の間に空間をつくって二重構造にした床のこと
フローリングなどの床材と床スラブ(コンクリートの床)の間に空間をとって、二重構造にした床のことを二重床といいます。床スラブの上に支持ボルトを立ててその上に床材を張ることで空間をつくる方法です。
Q2. 二重床のメリットは?
A. 二重床のメリットは以下の3つです。
- 配管のメンテナンスがしやすい
- リフォームしやすい
- 軽量衝撃音に対して遮音性がある
Q3. 二重床のデメリットは?
A. 二重床のデメリットは以下の3つです。
- 重量床衝撃音では遮音性が低い
- コストが高い
- リノベーションだと天上が低くなることも
Q4. 二重床と直床の見分け方は?
A. 二重床と直床の見分け方は以下の3つです。
- 窓のサッシと床の高さを見比べる
- 水回りや廊下の高さを確認する
- ふわふわしたフローリングは直床の可能性が高い
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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