
徹底調査!外壁塗装の塗り替えは築後10年が目安といわれるのは本当?ウソ?
一般的に外壁塗装の塗り替えは10年ごとといわれます。しかし見た目はそれほど劣化していないケースもあり「本当に10年で塗り替えないといけないの? 」と疑問に思う方も少なくありません。そこで、今回の記事では外壁塗装の塗り替え時期について徹底的に掘り下げていきます。そろそろ10年の節目を迎える方も、まだ先のことだと思っている方も外壁塗装の際の参考にしてください。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 3060
- 11
- 0
-
いいね
-
クリップ
家のメンテナンス時期が築後10年なのも1つの要因
「一生に1度の高い買い物」とされる住宅ですが、買ったあとになにもしなくて良いというわけではありません。その後、20年、30年と住み続けるにはメンテナンスや修繕が必要となってきます。新築で建てた場合、その大きな節目となるのが築後10年です。
その理由は、住宅がさまざまな素材で構成されているためです。住宅はおもに木や金属、樹脂などで作られていますが、これらが寿命を迎える最初のタイミングが10年といわれています。
もちろん10年経ったからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。劣化が始まるタイミングでメンテナンスをすることで、劣化の進行を抑え、機能を維持することができます。住宅の建て替えは築30年前後が一般的ですが、10年ごとにメンテナンスをした方が長い目で見ると費用を抑えることができ、1つの住宅に長く住むことができるのです。
普段はあまり気にしませんが、特に屋根や外壁は劣化しやすい場所です。雨風だけではなく、ときには砂埃にさらされ、日中は目に見えない紫外線も浴び続けています。
そのため屋根や外壁には、普段からかなりの負担がかかっています。もしひび割れなどがあり、雨水が浸入してしまうと、外壁だけではなく住宅そのものの劣化が一気に進んでしまいます。劣化が目に見える前に外壁塗装を塗り替えることで、劣化を防ぎ長く住める住宅を作ることができるのです。
塗料の耐用年数も塗り替えの目安になる
一般的にはあまり知られていませんが、外壁塗装に使われる塗料にも寿命があります。これを耐用年数といい、その年数を超えると劣化が進んでしまう目安とされています。そのため、塗料の耐用年数に合わせて塗り替えを考えると良いでしょう。
しかし、塗料の耐用年数は全て同じというわけではありません。耐用年数は塗料の種類によって違います。そこで、塗料の特徴と一般的な耐用年数を下記にまとめてみました。
・アクリル系塗料(耐用年数4~7年)
低価格のものが多いですが、耐久性は高くありません。また、汚れやすいのもデメリットです。
・ウレタン系塗料(耐用年数6~10年)
汚れや色あせに強く、コストパフォーマンスに優れています。耐久性や施工性も高いのが特徴です。
・シリコン系塗料(耐用年数8~15年)
色落ちや汚れに強く、耐久性も高くなっています。コストパフォーマンスも良く、もっとも多く使われている塗料です。
・ラジカル系塗料(耐用年数8~15年)
シリコン系同様、耐久性など高性能です。比較的新しい塗料で、価格が安いことがメリットです。
・光触媒塗料(耐用年数10~15年)
耐久性に優れており、雨や太陽光など自然の力できれいになる機能性が特徴です。
・ピュアアクリル塗料(耐用年数12~15年)
コストは高いですが、耐用性を含めた性能は高くなっています。
・フッ素系塗料(耐用年数15~20年)
高性能ですが、価格が高いのが難点になります。光沢感が高く商業施設などで使用されていますが、近年では住宅用として利用する方もいます。
・遮熱系塗料(耐用年数15~20年)
熱を反射し、室内を適温に保つことができるのが特徴です。省エネやエコが気になる方におすすめの塗料です。
塗料の耐用年数は塗料メーカーが独自で試験をおこない、数値を割り出しています。そのため若干の誤差はありますが、おおよそ10年前後が耐用年数です。これにしたがって築後10年で外壁塗装を塗り替えるのが良いでしょう。
新築のときは塗料の種類を施工業者から聞いておけば、塗り替え時期を想定することもできます。
また、家を建てるときに塗料の種類について要望を伝えても構いません。現在、住宅に使われる塗料はシリコン系塗料が一般的ですが、数年後に塗り替えることを前提に低価格のアクリル系塗料を使ったり、高コストでも省エネにつながる遮熱系塗料を選んだりするのも良いでしょう。
築後10年にとらわれず状態を見て判断するのが賢い
ここまで築後10年の外壁塗装をおすすめしてきました。ただし、この耐用年数はあくまでも目安です。それは各塗料メーカーが試験によってはじき出した数字であり、実際の環境とは違うためです。例えば、雨がとても多い地域や紫外線が強い地域などでは劣化のスピードも違います。場合によっては塗装がはがれたり、カビが発生したりすることもあります。
また新築時は、湿度や気温などにより木材やコンクリートなどにゆがみが生じやすくなっています。そのため外壁にひび割れが生じることも少なくありません。つまり塗料の耐用年数よりも早く塗り替えが必要となるケース
もあります。
もちろん塗り替えが必要かどうかを素人が判断することは難しいです。早めの塗り替えを勧める悪徳業者もいます。そのため普段の点検やメンテナンスなどを通じて信頼できる業者とつながっておくのが重要です。
まとめ
一生をかけて購入するマイホームには、できるだけ長く住みたいものです。そのためには点検やメンテナンスを定期的におこない、時期が来れば外壁塗装を塗り替えましょう。外壁塗装の塗り替えはいつか必ず必要になります。そのときのために知識を持ち、心の準備や資金の用意もしっかりしておきましょう。
- 3060
- 11
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
2回目以降の外壁塗装には注意が必要!押さえておきたいチェックポイントをご紹介LIMIA 住まい部
-
築5年での外壁塗装は早すぎる?新築5年で考える条件と塗装時の注意点LIMIA 住まい部
-
ガルバリウム銅板のメリットデメリットは?屋根・外壁塗装のタイミングやメンテナンス方法も解説LIMIA 住まい部
-
外壁塗装の最適な時期はいつ?知っておくべきポイントを【徹底解説】LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
トタン屋根とは?知っているようで知らない特徴や屋根塗装の注意点などを解説LIMIA 住まい部
-
海沿いでの外壁塗装に塩害はどう影響する?塩害対策に効果的な外壁材や塗料を紹介!LIMIA 住まい部
-
ガルバリウム鋼板の屋根に太陽光発電を設置!気を付けたいことって?LIMIA 住まい部
-
外壁塗装の塗料は種類だけで選ぶのは危険?適切な素材と技術で選ぼうLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
古民家の屋根をリフォーム!メリット・デメリットをご紹介LIMIA 住まい部
-
屋根置き型と屋根一体型。ソーラーパネルを設置するのはどっちが最適?LIMIA 住まい部
-
【専門家監修】屋根のリフォームの費用相場は?リフォーム内容やタミングもご紹介!LIMIA 住まい部
-
"漆喰の壁に外壁塗装したい。かかる費用や気をつけたいポイント・注意点は? "LIMIA 住まい部
-
ジョリパットとは外壁塗装の一種!特徴から施工費用まで徹底まとめLIMIA 住まい部