
外壁塗装して2~3年で塗料が剥がれることもある?短期間で剥がれてしまう原因とは
外壁塗装に剥がれが見られたら、そろそろ塗り替えのタイミングであることがわかります。それが塗装後10~15年ほど経過してからなら、特に不思議に思うことはないでしょう。しかし、塗装後2~3年などかなり早期に剥がれが見つかれば「ちょっと早すぎる」と思うはずです。今回は、外壁塗装が早期に剥がれてしまう場合の原因と対処法などについてご紹介します。
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外壁塗装が剥がれてしまう原因
外壁塗装がメンテナンス時期よりかなり早期に剥がれてしまう原因には、おもに以下のケースが挙げられます。
【1.塗装前の高圧洗浄が不十分だった】
外壁塗装をおこなう直前には、必ず高圧洗浄機で壁面に付着したホコリや汚れをしっかり落とす工程が含まれています。この作業が不十分で、壁に汚れやホコリを残したまま塗装をおこなってしまうことで、塗料が壁面にきちんと密着せず早期の塗装剥がれの原因となり得ます。
【2.前工程で塗った塗料をしっかり乾燥させずに塗り進めてしまった】
外壁塗装はおもに下塗り・中塗り・上塗りの3~4工程を経ておこなわれます。このとき、前工程で塗った塗料が完全に乾かないまま次の工程に移ってしまうと、しっかり塗膜が作られないため剥がれやすくなります。
【3.塗料の混合や希釈が不十分】
外壁用の塗料は水を混ぜて使用する水性塗料がほとんどで、メーカーで指定された分量どおりの適切な混合・希釈が必要になります。それに従わずに水や溶剤を多めに混ぜてしまうなど、誤った用法で塗装をおこなうと塗膜が薄くなり、剥がれの原因となります。
【4.下塗りまでの工程の省略】
塗装をおこなう前には、高圧洗浄やひび割れの補修、サビや頑固な汚れを落とすケレン作業などの下処理が必要です。それらの作業のいずれかを省略してしまう、いわゆる「手抜き工事」で外壁塗装をおこなってしまうと、塗料も壁面にしっかり密着せず早期剥がれの原因となってしまいます。
外壁塗装が剥がれても放置した場合に起こること
外壁塗装が2~3年などの早期に剥がれ始めてしまった場合、見つけたらすぐに対処をおこなって悪化を防ぐ必要があります。しかし、それを放置しそのままにしていると、以下のような状況を招いてしまいます。
【1.塗料の剥がれがさらに進んでしまう】
塗装の一部分が剥がれ始めれば、周囲の塗装の劣化も早まってしまいます。そのため、少しの剥がれだからといって放置しておくと、周りの塗装部分にも剥がれが広がってしまいます。
【2.防水性能が損なわれ、雨水が建物の構造部分にまで侵入する】
外壁塗装は装飾や汚れ防止のはたらきのほか、建物の防水性能にも大きくかかわっています。そのため、塗装の剥がれは住宅そのものの防水性能の低下につながります。
したがって、塗装の剥がれを放置したままにしておくと外壁材などから雨水が侵入し、建材や構造部分の腐食を招く可能性があります。ひどい場合は柱などまで腐食して建物が傾きを起こすなど、家そのものの寿命を大幅に縮めてしまう可能性もあるのです。
外壁塗装が短期間で剥がれた場合にすべきこと
せっかく外壁塗装したのに、2~3年で塗料が剥がれてしまった……という場合でも、ご自分でおこなったDIY塗装などならすぐにご自分で補修をおこなうか、改めて専門業者に塗り直してもらうなどの前向きな対処法を考えられますからあきらめはつくでしょう。
しかし、専門業者に依頼して施工してもらった外壁塗装がすぐに剥がれてしまえば、ちょっと納得がいかないと考えてしまう部分もあるはずです。ここでは、プロの業者に依頼した外壁塗装が2~3年で剥がれてしまった場合の適切な対処法についてご説明します。
【1.塗装に業者の自社保証が設けられているか確認する】
優良な塗装業者による作業の場合、塗装に保証を設けている場合が多くなります。よく用いられるシリコン塗料の場合は5~7年、フッ素塗料の場合は7~10年などの保証期間が設けられる場合が多く、これらの保証が付帯している場合は施工業者に問い合わせてみましょう。ただし、業者の自社保証の場合は「施工不良と判断できた場合のみ対応」などの但し書きが設けられるケースもあり、それに該当しないと判断されてしまった場合は対応してもらえないこともあり得るため注意が必要です。
【2.塗料のメーカー保証を確認する】
塗料の中には、メーカーで保証制度を導入しているものがあります。各業者はそれらの塗料を「メーカーの認定施工店」として施行する仕組みになっています。この制度のもとで作業をおこなう業者は、必然的に手抜き工事をおこなえなくなるというわけです。もしその環境下であっても剥がれが起こってしまえば、ほぼメーカー保証の対象となるため安心感の高い保証制度と言えます。
【3.施工業者が「リフォーム瑕疵(かし)保険」に加入しているか確認する】
「瑕疵(かし)」とは、何らかの原因で本来あるべき性能が満たされていない状態を指します。リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム後の不具合に施工業者が対応するために設けられた保証制度で、国が設けた基準を満たしている業者しか加入できません。
また施工時にも、この保険に加入している業者の工事には検査担当者のチェックが入るためずさんな作業はおこなえなくなります。つまり、この保険に入っている業者さんはかなりの優良業者と考えられますから、それでも剥がれが起こったとなるときちんとした対応をしてくれるはずです。
【4.建築士など専門家に相談する】
上記に挙げた保証制度を確認すると同時に、第三者に状況を見てもらうなどしましょう。施工の数年後に塗装剥がれが見つかり、業者に連絡しようにもその会社がなくなっていて連絡が取れないという可能性もゼロではありません。設計事務所の建築士やほかの外壁塗装業者などに相談し、状態を確認してもらって意見を得ながら今後の対策を検討するとよいでしょう。
その結果、明らかに施工不良と判断できる状況なのに、業者が対応してくれずらちが明かないという場合は、トラブルと判断して消費者センターなどの窓口へ相談するという選択肢も考慮しておきましょう。
まとめ
こちらの記事では、外壁塗装が施工後2~3年も経たずに剥がれてしまった際の原因や対処法についてご紹介しました。塗装が早期に剥がれてしまう場合、多くの場合は施工ミスなどによるものが疑われます。それを防ぐためにも、事前に作業そのものや施工後のアフターケアがしっかりした優良業者を選定し、後悔のない外壁塗装工事をしてもらうことが大切となります。
これから塗装を考えている方は、今回ご紹介した保証制度についてもあらかじめ知っておき、業者選びのヒントにしてみてください。
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