外壁塗装のメリットは見た目だけじゃない!塗装で得られるさまざまな効果とは?

「家の見た目を気にしないなら、外壁塗装なんて適当でもいいじゃない」という意見の人もいるかもしれませんね。家の中にいる限り外側は目につきにくいですから、室内の修繕のことは気になる反面、外壁の状態にはなかなか注意がいかないというケースもあるでしょう。しかし、ご自宅に長く暮らすことを考えるなら、外壁塗装のメンテナンスはやはり必要なものです。今回は、外壁塗装の必要性についてご紹介していきます。

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外壁塗装には建物を美しく保ちながら、家の価値を上げる効果がある

年月が経つと、家が古くなるのは当然のことです。古くなれば外壁の塗装も劣化してきます。そうなればまず、外壁の塗り直しを考えるでしょう。外壁は、建物の美観を保つために重要な役割を担っています。

外壁が剥げていたり、ひび割れが起こったりしていては、家の内装や庭をどんなに綺麗に手入れしてあっても、外から見る人の印象は良くないものになるかもしれません。「手入れが行き届いていない家なのかな」と、思われてしまいます。家も第一印象が大切です。通りすがりの人や初めて訪ねてくる人に「すてきな家だなぁ」と思ってもらえるのはとても嬉しいことですね。

外壁の塗装をすることによって、建物は新しさを取り戻します。長年見慣れていたために、別段外観に支障がないと思っていた外壁も、いざ塗り直せば「そういえば新築の時はこんなに綺麗だったかも」と思うことでしょう。毎日、家に帰って来ることが楽しみになるかもしれませんよ。

また忘れてはいけないことと言えば、見た目が美しくなると気分が上がるというメリットだけでなく、家の資産価値も上がるという点です。外壁塗装をしっかりしておけば家全体の印象が良くなり、もし売却する場合にも価格が高く設定できるという効果も期待できるのです。

外壁塗装には建物そのものを保護する効果もある

外壁を塗装することには、建物の美観を良くするということ以外にも効果があります。

【効果1】耐久性を高める
外壁は常に外的影響によるダメージを受け続けていますから、年月とともに劣化してしまうのは仕方ありません。しかし、きちんと塗装することによって外壁材そのものを保護でき、劣化のスピードを抑えることができます。建物全体の老朽化を防ぐだけでなく、積極的に耐久性を高めることにもつながります。

また、使用する塗料の種類により耐久性の度合いは異なります。以下に一般的な塗料の耐久性について、高いものから順に挙げていきましょう。

1.フッ素系塗料
2.シリコン塗料
3.ウレタン塗料
4.アクリル塗料

塗料を耐久性の高い順に並べると、上記のようになります。現在最もポピュラーな外壁塗料はシリコン塗料で、耐久性はおよそ10年と言われています。

【効果2】遮熱性がある
外壁は日中のあいだずっと日光に当たり、紫外線や赤外線などの影響を受けています。しかし、塗装することによって光を反射する効果が得られます。外壁が吸収する光の影響を最小限にとどめることができるのです。

また、光を反射して遮熱性が高まることで外壁の熱による劣化も防ぐことができるため、結果的に外壁を長持ちさせられるということになります。遮熱効果があるとうたっている塗料もありますから、それらを採用すればさらに遮熱性は高まります。外壁の温度の上昇を抑える効果がありますから、真夏も快適に過ごせる家づくりに貢献するでしょう。

【効果3】防水、防湿効果がある
雨漏りは屋根から起こるものだと思われるかもしれませんが、実は外壁から雨漏りが発生している割合も大きくなっています。外壁の種類によっては、湿気や水分に弱い性質を持つものがあります。そのため外壁の塗装は、雨漏り対策をするためにも不可欠になるのです。塗料を塗ることで外壁からの水分の侵入を防ぎ、雨漏りを防ぐことができます。また防水性の高い外壁塗料を採用すれば、さらに防水性を高めることも期待できるでしょう。

それに、透湿性に優れた塗料も選択できます。それらは、「水分は遮断するけれど湿気は透過する」という特性を持っています。湿気の多い地域にとってはメリットになりますし、寒冷地では冬場などに発生しやすい結露をかなり防ぐことができます。外壁塗装には、水分の侵入や湿気の影響を避けることによって、建物をより丈夫で長持ちさせられるというメリットもあるのです。

【効果4】防火効果
外壁塗装がしっかりされていると、熱を遮断する効果も期待できます。万一火災が発生したとしても、建物を火から保護してくれますから燃え広がりにくくなり、被害を抑えられます。また、近隣の火災による延焼も防げます。

外壁塗装を怠ると、どんな状態が心配されるのか

新築住宅で、塗装が塗り立ての状態だと外壁塗装の耐久性も高くなります。年月の経過とともに耐久性が低くなってしまうのですが、中でもリスクが高くなるのは、塗料の防水性能が失われることです。防水機能が失われた外壁は、以下のような状態になっていきます。

【状態1】雨、雪などの水分、湿気の侵入を防ぐことができなくなり、外壁に少しずつ水がたまる、または、湿気を帯びてしまいます。そのせいで壁自体に歪みが発生する。

【状態2】ひび割れが起きる
状態1で発生した壁の歪みが何度も繰り返されると、壁やシーリングに小さなひび割れが発生します。このひびから水が直接浸入していきます。また、ひび割れがなくても塗膜が薄くなれば、そこから水が浸入することもあります。

【状態3】外壁の内部が劣化
状態2で発生したひび割れは、放置するとどんどん大きくなります。外壁の内部にまで水分や湿気が入り込み、劣化が進むと木材などの腐食も始まります。

【状態4】家が傾く
木材の部分まで腐食が進んでしまうと、土台部分や基礎部分の劣化にまで発展し、最終的には家が傾いてしまうなどの恐れも出てきます。この影響で、地震や台風などの際に住宅が倒壊するリスクが高まってしまうかもしれません。

まとめ

外壁塗装は建物そのものを守る、重要な役割を担っています。外壁の劣化は放っておけばおくほど、住宅の寿命を早めてしまいます。対策を早期に行うことによって、かかる費用もかなり抑えられますから、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。一般的な住宅の外壁は、新築から10~15年ほど経過したら塗り替えの目安と言われています。思い当たる方はこの機会に外壁の状態を確認し、メンテナンスの必要性を検討してみてください。

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