ガス価格の年間推移をチェック!自宅のガス代が適正かどうか確認しよう

2017年4月の自由化以降、ガス会社が自由に選べるようになりました。この機会に、自宅のガス代が適正かどうかを見直されてみてはいかがでしょうか。本記事では、ガス代の年間の価格推移と照らし合わせることでみえてくる、ガス代が高くなる原因と改善策をご紹介します。

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ガス代の年間の価格推移

ガス代は季節によって使用量と価格が大きく変動します。ガスをもっとも消費するのが給湯です。そのため、水温が下がり、お湯を使う機会が増える冬場は、夏場よりもガス代が2倍以上高くなる傾向にあります。

経済産業局が2015年に調査した結果によると、季節ごとの平均的なガス代(2人以上世帯)は以下のようになっています。

・1~3月  7,972円
・4~6月  6,365円
・7~9月  3,956円
・10~12月  4,347円

なお、都市ガスとプロパンガスでは、さらに価格が異なってきます。以下で詳しく見ていきましょう。

【都市ガスの場合】
一般的に、都市ガスはプロパンガスよりも安価であることが一般的です。都市ガス料金の全国平均は、基本料金が900円前後、従量単価が200~300円前後です。都心の場合であれば、1ヵ月当たりにおける各家庭のガス代の平均は4,495円となります。

たとえば、都心で2人暮らしをしているある家庭の場合、年間の価格推移は以下のようになっています。

・1月 7,689円
・2月 6,544円
・3月 5,859円
・4月 5,392円
・5月 3,499円
・6月 3,238円
・7月 3,755円
・8月 3,319円
・9月 3,348円
・10月 4,111円
・11月 4,654円
・12月 5,202円

【プロパンガスの場合】
プロパンガスは、地域やガス会社によって大きく料金が異なってきます。プロパンガスの料金の全国平均は、基本料金1,823円、従量単価518円となっており、トータルでかかるガス代の平均は月6,537円です。

日本エネルギー経済研究所が公表した月別使用量グラフ(2006年度)を見ると、1月が12.2㎥ともっとも高く、9月が6.3㎥ともっとも低くなっています。これを平均価格で換算すると、ガス代は9月で5,094円、1月で8,151円となります。冬場のガス代は都市ガスとさほど変わりませんが、全体的に高めになることがわかるでしょう。

ガス代のシミュレーションをしてみよう!

だいたいの相場がわかったところで、自宅のガス料金が適正かどうか、インターネットでシミュレーションをしてみましょう。

都市ガスの場合、大手ガス会社のウェブサイトに会員登録し、適切な料金プランをシミュレーションしてチェックする方法があります。たとえば、東京ガスの場合、会員ページから年間のガス代の使用量・請求額をシミュレーションできます。

また、総合比較サイトを使う方法もあります。総合比較サイトでは、各会社の料金を比較したうえで、自宅の使用状況に合わせたもっともお得になる料金プランを探し出すこともできるので、ガス会社の変更も含めた抜本的なガス代の改善を考えている方におすすめです。

プロパンガスの場合、上記総合比較サイト以外にも、プロパンガス料金消費者協会など消費者組合のウェブサイトも活用しましょう。自動診断ができるほか、電話やメールでもガス代について問い合わせできます。

ガス代が高い原因と改善策をチェックしよう

シミュレーションをしてみた結果、自宅のガス代が相場よりも高かった場合、原因は大きく以下の2つにわけられます。

・単価の高いガスを使用している。
・ガスの使用量が多い。

以下で、それぞれについて対策を考えてみましょう。

【ガスの種類・会社・料金プランを見直す】
都市ガスの場合、まずは料金プランの変更を見直してみましょう。大手ガス会社では、エネファームや床暖房などを設置した家庭に対して、割引料金プランを用意しているところもあります。エネファームや床暖房をつけるとガス代は上がりますが、電気代を下げられるため、トータルでは光熱費の節約になります。


また、2017年4月以降の自由化によって、都市ガスの会社も変更できるようになりました。比較サイトなどでチェックし、ガス会社を単価の低い会社に変更するのも手です。

プロパンガスの場合、適正価格よりも明らかに高いとわかった場合には、プロパンガス会社を変更することでガス代を抑えられます。このとき、プロパンガス料金消費者協会などの消費者組合に問い合わせすると、適切な業者を仲介してくれたり代行手続きを請け負ってくれたりします。

さらに、都市ガスに変更できる地域に居住している場合は、思い切って都市ガスに変更するという手もあります。工費などの初期費用はかかりますが、長い目で見れば有効な節約手段となりえるでしょう。

【ガス使用量を減らす】

ガスの単価に問題がない場合は、ガスの使用量を減らすことでガス代を節約できます。以下では、簡単で効果的な節約方法をご紹介します。

・お風呂の蓋はこまめに閉める。(年間2,418円の節約)
・お風呂の追い焚き回数を少なくする。(年間5,270円の節約)
・シャワーを出しっぱなしにしない。(年間2,760円の節約)
・料理で蓋や落とし蓋を利用する。(年間3,434円節約)
・使用後の食器は手洗いではなく食洗機を使う。(年間8,060円節約)
・食器を手洗いする際には、水温を低温にする。(年間1,210円の節約)

まとめ

本記事では、ガス代の年間の価格推移をチェックしたうえで、自宅のガス代が適正かどうか、相場とシミュレーションする方法をご紹介しました。相場より高かった場合は、ガス会社を見直したり、節約方法を実践したりして、ガス代を抑えるようにしましょう。気軽にできる方法も多いため、ぜひ試してみてください。

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