ガリ版印刷に挑戦!オリジナルポストカードとエコバッグを作ってみました

小学校の工作の授業にて勉強した版画。木版が多かったと思いますが、その着色技術と似たやり方で「謄写版印刷(ガリ版)」というのがあります。

今回は、そのガリ版印刷を体験できるワークショップに参加してきました。かわいいアイテムができるかな?

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印刷の種類について

今回体験したのは、謄写版(とうしゃばん)印刷です。大きく分けると4つある版画の技法の孔版(こうはん)と言われるものです。

小学校のときに体験した木版画は『凸版』という技法だそう。凸面を作り、模様を出す方法になります。他にも、凹みを作り模様を出す凹版印刷と、油と水の馴染まない性質を利用して模様を出す平版印刷があるそうです。

ワークショップで行うガリ版印刷は、4分類でいうところの「孔版」に分類されていて、小さい穴を開けて型を作り模様を描くのでこの名前が付けられているそうです。

実は身近な存在だったガリ版

このガリ版印刷、以前は日本各地でさかんに行われていました。昔は、学校の印刷物や官公庁でも一般的に使われていたようで、おじいちゃん、おばあちゃん世代位になると学校での作業を目にしたことがある方がいるようです。

ちょっと古い話になりますが、「プリントゴッコ」などのハガキのイラスト作成キットも、ガリ版にあたる存在だそうです。

今となっては数える程しか、体験できる場所がないとのことでした。

1.模様を刻み込む

まずは初体験ということで、模様引きの練習から開始します。ヤスリ板の上に、雁皮紙(がんぴし)と呼ばれる蝋引きした和紙を置きます。

このヤスリ板には小さな凸凹面で出来ており、紙を力強くなぞることで紙に穴が空きます。そこからインクが出ることで、印刷が可能になるのです。

この作業、思ったより力がいるな作業で、ペンで文字を書く数倍の力が必要です。

透かして見ると、小さい穴がたくさん空いて模様となります。

2.刷りの模様を描く

慣れたところで実際に刷っていく模様を描きます。

今回はパンを描いていきます。
初めはヤスリ板の上で、アウトラインを描きます。次に、太い線を少しずつずらしながら描いていき、影になる部分を強くこすって描きます。

大体の模様を描けたら、次は紙ヤスリの上で擦りつけていきパンの表面の質感に似せていきます。

今回は2つのパンを描いてみました。もうひとつはちょっと難しめのクロワッサンにも挑戦しています。

印刷する前はイメージしづらいですが、本当に上手くいくのでしょうか?

3.まずは、ポストカードに印刷!

台に紙をセットし、インクとローラーを準備します。一度ローラーをかけて、インクを通します。

擦りが弱いと穴が通らないため、インクが出ません。そういった場合は強めにローラーを数回滑らせることで穴からインクが通ります。

模様がはっきり出たところで紙に印刷していきます。ヤスリ板の段階で結構強めに擦ったつもりだったのですが、弱いところもあったようで、どんな絵か大まかにわかる程度模様が出ました。

ちなみに、この謄写版印刷がガリ版印刷と呼ばれている理由は、模様をつけるときにヤスリ板を擦る音がガリガリすることからネーミングされたとのことでした。

続いてクロワッサンの方は、アドバイス通り念入りに擦ったので思い描いていた通りのイラストとなりました。

色のついた紙に印刷すると、雑貨店のポストカードの様です。

4.次に、エコバッグに印刷してみました!

さっそくエコバッグにも転写していきます。ローラーを転がして、剥がす前で完成形が見えないのでドキドキでした。

何とも言えない愛らしい感じに仕上がりました。

この後、1週間程乾燥させると完成します。

さいごに

自分で体験してみるとガリ版でしかない温かみや、手間があるからこそ魅力的な「不安とドキドキ」に満たされていました。

ぜひ、皆さんもガリ版印刷でのオリジナルエコバッグ作りに挑戦してみてください!

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