
zubenelgenubi/囲われた2つの庭を立体的に多角的に眺められるかたちを考えてみる。
駅近くの住宅街、北側道路での計画です。
方位も少し振れているのですが、南側には3階建相当の建物に囲われ、道路北側には中高層の集合住宅もある周辺状況です。
施主はこの土地を気に入り購入されたのですが、当初の要望は平屋もしくは大きな軒があって広々感じれる住宅を建てたいとのこと、私の実例で気に入っていただいた建物も、のどかな周辺環境に建つ郊外型の計画のものでした。
何度か敷地を訪問し陽が差す位置と角度を確認し、影が落ちる範囲も想定できたのですが、敷地の半分以上はなかなか陽が当たらないことも含めてどのような提案がベストかの検討が始まります。
ご主人は車を本当に大事にされていて、囲われたガレージに車を置きたいこと。
普段過ごす空間であるリビングは日当たり良く、外でも少し食事をしたり楽しんだりしたいこと。
敷地内の屋外で子供がある程度遊ぶスペースが確保できること。
外からの視線をカットして、カーテンにあまり頼らずにできる限り開放的に過ごしたいこと。
掃除やメンテナンスが楽な住宅であること。
ヒアリングの中では様々な要望が、それぞれの重要度を伴って何度か繰り返し登場することがあるのですが、上記の要望は当初から顕著に何度も登場する要素で、この家の骨格となっていく部分と考えました。
周囲の視線からガードされながら日当たりを確保し、かつ広く感じてもらえる空間を計画できるかに配慮しながら、今回はガレージを内包した二つの中庭を持つコートハウスを提案し、カーテンが不要な2階リビングの住宅が今回の提案となりました。
1階玄関から2階のリビングに至るまでの動線で、1階中庭A正面、1階中庭B側面、2階中庭A側面、2階中庭B正面と、それぞれの庭を高さと方向を別々に提示するように展開し、異なった景色が楽しめるかたちになっています。
また、この二つの中庭は景色を楽しむためのおもて面で、裏方として物干し用のバルコニーを設け、バックヤードの充実をはかった住宅となっています。
外からは閉鎖的に見えますが、中は開放的なコートハウスの基本的かたちです。
設計・工事監理:ポーラスターデザイン 一級建築士事務所・長澤徹
施工:株式会社篠宮工務店・篠宮亮
照明:大光電機株式会社・高木英敏・石田未央
植栽:装景NOLA・長谷川隆明
撮影:藤本一貴
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