ラン活、もう始まってます!土屋鞄製造所に聞いたランドセルの選び方とトレンド
記念すべき小学校入学。せっかくなら、デザインも性能も気に入ったランドセルを選びたいですよね。そんなときに選ばれているのが、ランドセルの人気ブランド〔土屋鞄製造所〕。6年間安心して使える丈夫さや、大人でも心躍るかわいらしい色合いを備えたランドセルがそろっていますよ! そんなこだわりのランドセルを作っている〔土屋鞄製造所〕に、ランドセルの選び方とトレンドについて教えてもらいました。
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ランドセル工房を見学できる〔土屋鞄製造所 西新井本店〕
上質な革鞄などにファンが多い〔土屋鞄製造所〕。実は1965年の創業から53年にわたってランドセルを作り続けているという歴史があるんです。
今回は、実際にランドセル工房を見学できる〔土屋鞄製造所 西新井本店〕にお邪魔して、ランドセルの選び方についてお話を伺いました。
〔土屋鞄〕のランドセル選びは、素材とカラーがポイント
近年さまざまなデザインや性能のランドセルが登場し、選択肢がどんどん増えてきていますよね。そんな中でランドセルを選ぶときには、どこに注目すれば良いのでしょうか? 〔株式会社 土屋鞄製造所〕の三角さんに伺います。
「ランドセルを選ぶときには、実際に店頭で背負ってみることをおすすめしています。店頭では教科書の重さを体験することもできるので、『重く感じないか』『体格に合っているか』などの相性を見ることも大切です」(三角さん)
毎日背負って通うランドセルだからこそ、その子自身との相性が大切なのですね。では、ランドセルによって形や重さに違いはあるのでしょうか?
「弊社のモデルは、基本的に共通のつくりをしています。なので丈夫さやサイズは一緒です。近年はA4フラットファイルが入ることを重視される方も多く、〔土屋鞄〕のランドセルもA4フラットファイルが入る設計になっています。ただ、使っている革素材によって重さや特徴が少し異なってくるので、実際に試していただくことをおすすめしています」(三角)
なるほど、違いは使われている革素材にあるのですね。
「たとえば、こちらにはベーシックな黒と赤が並んでいますが、どれも革が違うので、雰囲気も違って見えると思います。素材には《牛革》《コードバン(馬革)》《ヌメ革》《クラリーノ®・エフ(人工皮革》の4種類があり、ヌメ革以外は防水になっています。それぞれを実際に背負ってみると、色のお好みや、背負い心地を確かめられるかと思います」(三角さん)
たしかに、同じ色でも素材で印象が異なりますね。革の種類からこだわって決めるのも特別感があってすてきです!
工房をちょっと拝見。ランドセルが手作りされていました
お店から直に工房を見学できるようになっているんですね! ちょっと覗いてみていいですか?
「もちろんです! どうぞこちらへ」(三角さん)
こんなにたくさんのスタッフの方が手作業で作っていらっしゃるなんて、なんだか感動してしまいます。
「実際に作られている様子をご家族で見ていただきたいという思いから、こうして工房の一部を公開しています。おじいちゃんとおばあちゃんもご一緒に、三世代でいらっしゃるケースも多いんですよ」(三角さん)
今日はピンクのランドセルを作っていらっしゃるんですね。やはり人気はスタンダードな色ですか? 素材についてはどうでしょう。
「選び方はお好みですが、『外でよく遊ぶので傷が目立ちにくい牛革』『お手入れを覚えて革を育てていきたいからヌメ革』など、ご家庭によってのご希望はさまざまです。革にはそれぞれ、光沢や軽さ、上質さの風合いなど、種類によってさまざまな特徴があるので、お好みの質感を探してみてください。また、もっとも色のバリエーションが多いのは牛革で、自然の色からイメージを膨らませた鮮やかなカラーも豊富ですよ」(三角さん)
たしかに、少し昔では考えられないくらいきれいな色がいくつもあるんですね。今はどのカラーが人気なのでしょうか?
「最近はあまり男女の違いもなくなってきましたが、男の子は黒やディープブルーが人気ですね。女の子の場合は、赤やパープル、キャメルなどで、キャメルは洋服と合わせやすいので人気なようです」(三角さん)
バリエーションがあると、うれしい反面ますます迷ってしまいそうです。実際にランドセルを見に来たお客さんは、どのように選んでいるのでしょうか?
「色や見た目のデザインについては、みなさんよく悩まれています。まずはお子さま御本人の希望をきくのは大事ですが、『いまだけでなく、6年間好きでいられるものを選ばせたい』と考える親御さんも多くいらっしゃいますし、『先のことは分からないからいま好きなものを選ばせて、高学年になって好みが変わったとしても、それも勉強』という方もいらっしゃいます。また、陽の光で見ると色の印象も変わって見えたりするので、陽の光の当たる場所でランドセルを背負った姿の写真を撮っておかれる方も多いですよ」(三角さん)
長く使うものだからこそ、迷ってしまうのも当然です。
ランドセル選びの時間が、大切な思い出に
「ランドセルは、昔から『入学祝いの贈り物』という側面がありましたが、それに加えて近年は『家族みんなで選ぶ』ことを楽しむご家庭が増えているのではないでしょうか。じっくりと、好みのランドセルに出会うまでいろいろと見てもらえればと思います」(三角さん)
家族でランドセルを選ぶこと自体が、お祝いと思い出づくりになっているのですね。では、時期としてはいつ頃からチェックしはじめれば良いのでしょうか? 昨今は「ラン活」とも言われるようになりましたよね。
「“ラン活”という言葉の広まりと共に、購入時期も早まってきています。これまで7月頃や8月のお盆休みに購入される傾向でしたが、最近は5月頃に前倒しになってきています。なので販売開始の前に WEBサイトやカタログ(※)などを見て、好きなデザインや色についてご家庭で話をされておくとスムーズかもしれません。2018年11月現在、〔土屋鞄〕では2020年用のカタログの受付を開始したので、ぜひチェックしてみてください」(三角さん)
気になっていたデザインが売り切れてしまったということがないように、早めに準備できれば安心ですね!
※カタログは現在制作中のため、でき次第のお届け(2018年11月時点)
「〔土屋鞄製造所〕では、通年でベーシックな種類のランドセルを店頭で見られるようにしています。また、ものづくりを近くで感じていただきたいので、工房は基本的に土日以外はいつでも見学が可能です。作っているところを実際に見て、ランドセルを選ぶお子さんの気持ちも変わったという声もよくいただきます。ご家族の数だけ、ランドセル選びのエピソードがありますが、それも思い出になればうれしいです。ランドセル専門店〔童具店〕では、革小物を作るワークショップも開催しているので、ぜひお気軽に遊びに来てくださいね」(三角さん)
ランドセル工房が見られるのは〔西新井本店〕と〔軽井澤工房店〕の2店舗。いま話題の“大人ランドセル”もあるので、親子おそろいで買われる方もいるのだそう。ぜひ、ご家族一緒に〔土屋鞄製造所〕へ、ランドセル選びにお出かけしてみてはいかがでしょうか?
土屋鞄製造所 店舗概要
【土屋鞄製造所 西新井本店】
●住所 東京都足立区西新井7-15-5
●営業 10:00~18:00
●定休日 火曜日(祝日の場合は水曜休)※臨時休業、年末年始休み有り
●電話 03-5647-5124
●アクセス 日暮里・舎人ライナー 「西新井大師西」駅より徒歩約4分
●カメラ 中村香奈子
●ライター キリガヤアスミ
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