ユーモラスな《和片(わっぺん)》や雑貨がいっぱい!新しい和テイストが魅力の〔京東都〕

京都を拠点とする刺しゅう工房が手がける刺しゅうブランド〔京東都(きょうとうと)〕。一風変わったブランド名には“ニッポン、京都発、東京経由~世界行き。”という想いを込めたとか。浮世絵などの日本画や神話、京野菜などの和柄をモチーフにした《和片(わっぺん)》が数百種類揃うほか、美しい刺しゅうを施した和雑貨が揃う今注目のショップです。「ワッペンって、服や布カバンにつけるだけでしょ?」とあなどることなかれ。《和片》の楽しみ方を教わるべく、銀座店にお邪魔しました。

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刺しゅうブランド〔京東都〕ってどんなブランド?

photo by:大浦春堂

お話を伺ったのは〔京東都〕銀座店の店長・辻葩さん。“伝統的な文化を守りつつ、新しい和を発信していく”ということをコンセプトにして始まったブランドは、今年で10年を迎えます。最初は刺しゅう小物をセレクトショップに卸していたそうですが、5年ほど前から店舗を構えて自社ブランドの製品を扱うようになったとか。

photo by:大浦春堂

ブランドを始めるにあたり、つくられたのが〔京東都〕の看板商品といえる《和片(わっぺん)》です。「〔京東都〕らしいものを」と、京都の街の様子や人々のにぎわいや通俗を描いた文化財『洛中洛外図』をベースに着想。風景を白と黄色の二色で描き、人を刺しゅうのワッペンで表現することにしたのです。てぬぐいやパネル、布バッグなどにお好みのワッペンを自由に貼り付けて楽しむ、独特のスタイルができあがりました。

このワッペンが評判を呼び、今では美術館や博物館での特別展でもコラボ商品が並ぶようになったのです。

photo by:大浦春堂

《和片》は常時、店内に数百種類を用意。カテゴリ別にファイリングされ陳列されているので、好きなものを1点から選んで購入できます。

アレンジは自由自在! 服や雑貨にも使える《和片》

photo by:大浦春堂

さて、《和片》はどんなふうに使ったらいいのか、辻葩さんに教えていただきました。「市販されている無地の服やバッグにつける方が多いですね。店頭にディスプレイしているリュックサックも、市販品に『鳥獣戯画』シリーズの《和片》を貼り付けています」。

photo by:大浦春堂

このように、カスタマイズがかんたんにできるのも和片の魅力。我が家の【ユニクロ】で購入した無地のTシャツにも和片をつけてみると、1000円ほどのTシャツがそれと見えない仕上がりに。

photo by:大浦春堂

また、《和片》を使って遊び心いっぱいのアクセサリーをつくってみるのはいかがでしょう。この日の辻葩さんが着けていたのは、土偶の《和片》で作った大ぶりなピアス。ベーシックなファッションにエッジをきかせるピースになっていました。

photo by:大浦春堂

写真は好みの《和片》を使ってヘアピンや指輪、ピアスにアレンジをしたもの。イヤリングや指輪のキットは同店で扱っており、過去に数回、ワークショップを開いています。

また、銀座という場所柄か、歌舞伎座に通うお客さんも多いそうで、和装の女性のなかには《和片》を帯留めにアレンジして使っている人もいるのだとか。

photo by:大浦春堂

こちらは〔京東都〕が新しく出した、盆栽を刺繍にしたファブリックパネル。このまま飾っても絵になるのですが、好みの和片を貼り付けて自分好みの世界観をつくり出せるのも和片ならでは。

photo by:大浦春堂

ユニークだったのは辻葩さんのスマホケースに貼り付けた、縄文土器の和片。「以前はアイロンで圧着するタイプのものでしたが、現在は、シールタイプに切り替えていっています。その結果、こうした小物に《和片》をつけることもできるようになったんですよ」。

photo by:大浦春堂

シールタイプになったことで、壁に飾るウォールデコとしても活用できるようになりました。無機質なスイッチカバーも、愛くるしい仔犬の《和片》を貼り付ければ、スイッチをオン・オフするたびに思わずニッコリしてしまいます。このように、アイデア次第で日常を彩るアイテムとして活躍してくれるのが、《和片》の醍醐味といえそうです。

photo by:大浦春堂
photo by:大浦春堂

〔京東都〕では雑貨のほかにも、鳥獣戯画や浮世絵をモチーフにした和テイストのシャツや鞄、靴下なども並んでいます。どれも和モノ好きならば心揺さぶられるものばかり。ぜひ一度、足を運んでみてください。

photo by:大浦春堂

【京東都 銀座店】
●住所:東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座6階
●営業時間:11:00~21:00
●TEL:03-6274-6840

●ライター、写真 大浦春堂
社寺ライター、編集者。日本の伝統工芸品や骨董品、和雑貨が好き。日本国内やアジアを旅しながら雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様と暮らすお作法(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿るお神酒』(神宮館)など。

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