ポイント豪華主義でセンスアップ!おしゃれなLDKのつくり方 ログハウスbyキノハス

最近はものをあまり持たず、シンプルに暮らす人も増えていますよね。ものが少ない空間をおしゃれに見せるには、質の高いアイテムやセンスのいいインテリア要素を厳選して配置することが大切。こだわって選んだ好きなものだけが目に入る毎日は、とても心地がいいものです。限られた空間をどうやってセンス良く見せるかのワザが詰まった、加藤さんの家を見ていきましょう!

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壁と天井はラフな仕上げのレッドシーダー

加藤さんが手に入れたのは、築28年の別荘です。構造はしっかりしていたためにそのまま生かし、内外装を新しくして、間取りを変更しました。周囲は木々に囲まれ、冬は雪の中に佇む姿も素敵です。

外壁・内壁は、防腐や防虫効果が高く、特別な加工を施さなくても高い耐久性を誇るウエスタンレッドシーダーを使用しています。外壁は天然塗料を塗布していますが、時間の経過とともに美しいシルバーに変化していくのを楽しみにしているそうです。

1階はもともと独立キッチンなどいくつかの空間に仕切られていましたが、壁を全部取り払い、ひとつながりのオープンLDKにリノベーションしました。目指したのは、加藤さんが以前カナダで滞在したことのあるログハウス風。室内の壁材もレッドシーダーで、あえてザラついたままにすることで、木の風合いや手触りの良さを残しています。

空間全体が木に囲まれていますが、それぞれ質感や使っている木材の幅が違うので、単調になりすぎないのもポイントです。

敷地は木々に囲まれていてとても静か。窓から見える風景があまりに美しく、周囲に人家はまばらなので、カーテンはあえてつけませんでした。窓がまるで額縁のようで、風景画を壁にかけているよう。余計なインテリア要素がないことで、風景がより美しく見えます。

クォーツストーンの陰影を楽しむ

木の空間の中には異素材を取り入れ、視覚的なアクセントになるポイントを作っています。ストーブ置き場とキッチンの背面には、複雑な色が混ざり合うクォーツストーンを張りました。天然石を壁面に使うことで見た目に変化が生まれ、豪華さや高級感もアップ。石を際立たせるようにスポットライトを配置しているのも、空間をおしゃれに見せるコツです。

モルソーの薪ストーブはクラシック系のデザインを選びました。クォーツストーンの壁ともしっくり合い、リビングの主役ともいえる存在感を放ちます。「冬は炎のゆらめきや、窓から見える木々の風景が癒やし度MAXなんです」と加藤さん。

ものが少ないリビングだからこそ、高品質な素材や洗練されたフォルムのアイテムをチョイスすることで、空間が洗練されたものになっています。

茶色×グレーの2色ルールで空間を統一

クォーツストーンの色合いに合わせて、キッチンと背面カウンターはグレーをチョイス。茶色とグレーが加藤邸の基本カラーで、家全体がこの2色を基本にコーディネートしました。

キッチンは、化粧板も空間に合わせるようにラスティックな味わいがある木目のデザインをセレクト。アイランドタイプでLDK全体を見渡す位置にあるうえ、料理をしながら外の風景も見られるので、心地よさ抜群です。

ぜひまねしたい、空間をおしゃれに見せる照明テク!

日本の照明は空間全体を明るくするのが基本の考え方ですが、海外で暮らした経験のある加藤さんはまぶしい明るさを好まず、欧米のような間接照明を生かす構成にしています。

例えば、空間の中心にメインの照明をつけるのではなく、リビングの上は小さな埋め込み型の3連照明のみ。「夜はほのかなあかりで、しっとり落ち着いた雰囲気になるのが気に入っています」と加藤さん。

照明がまぶしくないのは、グレアレス照明といって、光源から出る光が反射しないようなデザインになっているから。また、光を壁に向かって当て、その反射で空間をやさしく浮かび上がらせます。こうすることで空間全体がやわらかい光で満たされ、壁の木材やストーンの存在感がぐっと際立ちます。

デザイナーズ照明でフォーカルポイントを作る

ダイニングの上にはデンマークの「レ クリント」のペンダントライトを下げました。ほかの照明が埋め込み式で目立たない分、このペンダントの存在感が抜群! 海外のインテリアが好きという加藤さんですが、なかでも「デンマークのデザインがフォルムも大好き」といい、とっておきのアイテムがダイニングで輝きを放ちます。また、玄関脇にも「レ クリント」のブラケットをポイントとしてつけています。

サニタリーも光の演出で洗練空間に

サニタリーの壁は一部をレンガ風のタイル張りにして、アクセントをつけました。こちらも照明は天井に小さな埋め込みタイプのものをつけただけなので、鏡の裏側にある照明が効果的に光を放ちます。大小の鏡をずらして設置しているのも、バランスが絶妙でぜひまねしたいですね。イタリアの「グロボ」のストーン調の手洗いボウルは、前述の2色ルールに沿ってグレーをチョイスしています。

2階はフレキシブルに使える大空間

2階には和室の個室がふたつありましたが、すべての壁を撤去し、ひとつの大空間にしました。屋根の勾配をそのまま生かした、斜めの壁もユニークです。外から見た家の感じからは想像できない大空間は、ふたりの子どもが駆けまわるのにもぴったりで、壁際に設けたクローゼットも収納力抜群! 今は寝室ゾーンとプレイゾーンにゆるやかに分けており、子どもが大きくなるまでは仕切りは作らず、のびのびと暮らすつもりです。

秘密基地のようなロフトのワークスペース

開放感たっぷりとはいえ、ひとりで落ち着ける空間も重要。2階の寝室の上にはロフトを作り、ワークスペースにしました。屋根が低く、まるでコックピットのよう。集中できて仕事もはかどりそうです。

ロフトへの階段は、あえて虫食いのある古びた木を選びました。中にはアリが巣を作ってましたが「その土地の生き物との共生」も自然の多い土地で暮らす醍醐味。あまり気にせず使っています。

築数十年を経た別荘がモダンな住まいに変身

別荘をリノベーションした加藤さんの家はいかがでしたか? 木のナチュラルな雰囲気を生かした仕上げや塗装をセレクトし、インテリアにもこだわることで、現代的で大人の雰囲気漂う住まいに生まれ変わらせることができました。周囲の風景にも自然に溶け込み、季節の移ろいを楽しめる家に仕上がっています。

この家をリノベーションしたのは、ラフな木材づかいでラスティックな雰囲気の空間づくりを得意とするJIN。ふだんはログハウスづくりを手がけていて、ウエスタンレッドシーダーの丸太をそのまま使う、大胆で個性豊かなログは唯一無二ともいえます。

今回のようなリノベーションでも、木の味わいを生かして山小屋風に仕上げることで、ログハウスの雰囲気に近い空間を作ることに成功しています。JINの手がける木の家をぜひ見てみてください!

雑誌『キノハス』に加藤さんの記事が載っています。

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