外壁塗装をする方必見!事前に知っておくべき保証の範囲や対象の基礎知識

外壁塗装は要望通り綺麗に塗装してもらっても、後になってから何らかの原因でひび割れや剥がれ、変色などの不具合が起きる場合があります。そんなときには保証が頼りになります。でも、どんな不具合でも必ず対応してもらえるとは限りません。いざという時に焦らないよう、保証外になってしまう事例とともに保証の基礎知識を学んでみましょう。

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外壁塗装業者によって異なる保証

外壁塗装の保証の種類は「自社保証」「団体・組合保証」「メーカー保証」の3つに分類できます。まずは、適用されるのがどの保証なのかを確認しましょう。

【保証1】自社保証
外壁塗装の業者ごとに設けられた独自の保証のこと。塗料の種類や状態によって保証年数や対応してもらえる範囲が異なるなど、内容は業者によって様々です。施工してくれた業者の保証のため、お家の外壁や塗装した内容について詳しく知っているという安心感があります。一方で、自社保証の充実をアピールしていても、実際の不具合に適用できない無意味な内容になっているケースもあるので注意が必要です。

【保証2】団体・組合保証
業者が加盟している団体や組合の保証制度で、第三者保証とも呼ばれます。第三者による厳正な審査を行った上で保証書が発行されるため、自社保証よりも低リスクで受けられる保証制度と言えます。

【保証3】メーカー保証
塗料メーカーの一部が行っている保証です。以前はメーカー保証は付かないのが一般的でしたが、現在は中には認定施工店で契約をすれば、手厚い保証を行ってくれるメーカーも存在します。

外壁塗装で認められる保証の範囲とは?

例えば、保証範囲となるのは以下のような内容が一般的です。

・対象部分…外壁、木部、鉄部
・状態…塗膜の剥がれや変色、膨れなど
・保証期間…1~20年

【免責によって保証される範囲は違う!】
外壁塗装の保証内容に関して明確なルールや規定は設けられていないため、「A社では保証範囲となるものが、B社では無効だった…」という場合も多々あります。特に注目しなければならないのが免責事項。どんなケースだと保証してもらえないのか、あらかじめしっかり目を通しておきましょう。

ほとんどの場合、天災や火災、使用者の不適切な管理による不具合などは適用外になります。変色についても、直射日光による変色は避けられないため、保証対象外となる場合多くなります。

【保証期間が長すぎる場合は注意が必要】
一般的に保証年数はメーカーが提示している塗料の耐用年数よりもやや短く設定されています。長くてもフッ素樹脂塗料で10年程度なので、20年~30年保証は本来謳うことができないはずです。それでも、長期保証を掲げている場合は、保証を受けられるハードルが非常に高いか、業者の存続自体が安泰でない可能性も十分考えられるので、気をつけましょう。

【保証はアフターフォローと合わせて考えよう】
また、保証の仕方については、定期メンテナンスに来てくれるパターンもあれば、何かあった場合だけ問い合わせするタイプまで業者によって差があります。手厚く見てもらう方が良いという場合は、定期的にメンテナンスに来てくれるアフターフォローの手厚い業者を選ぶのが良いでしょう。

外壁塗装で保証外となってしまう事例

【事例1】保証書がない
保証書を渡さないのは悪徳業者の常套手段です。口約束のみの契約だと、いざ保証が必要になった時に「言った」「言わない」の論争になり、契約不履行にされてしまうことがあります。

見積もり書や契約書をはじめ、外壁塗装工事には書面での取り交わしが欠かせません。保証に関しても、必ず証書を受け取っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。

【事例2】ひび割れ
塗膜の剥がれなどは塗装業者の施工不良が原因のため、多くの業者で保証対象とされています。一方、ひび割れは台風などの自然災害でも起こる現象で、必ずしも業者の不備であると判断できないことが多く、保証対象外となってしまう場合があります。業者によってはひび割れをはじめ、剥がれ以外の状態にも対応してもらえるケースがあるので、やはり事前の確認がポイントになります。

【事例3】業者が倒産してしまった
保証の対応は塗装業者が行うため、会社自体がなくなってしまった場合は保証を行うことができなくなります。中には悪徳業者がわざと短期間のうちに自社を倒産させて、保証を受けられないようにする、といった事例もあります。

たとえ優良な業者であっても、突然の倒産は十分ありえることです。その際、業者が団体や組合に加入していた場合は、団体・組合保証を受けられる可能性があります。悪徳業者を避ける意味合いでも、あらかじめ団体・組合保証があるかどうかを確認しておくとより安心です。

まとめ

保証は本来、工事をした後も安心して住むことができるように存在しているものです。「保証してもらえると思ったのにできなかった」「思っていた保証内容と違った」といったトラブルが後々になって起きないよう、わからない点はしっかりと業者に事前確認し、納得して契約するようにしましょう。

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