外壁塗装の相場は家の大きさで変わる!坪数別にかかる費用の目安をご紹介

「外壁の塗装を塗り替えたい。でも金額はどのくらいかかるの?」「見積をとってみたけど、これが一般的な相場なのかどうか分からない。本当に頼んでしまっていい?」など、ご自宅の外壁塗装についてお悩みをお持ちではありませんか?外壁塗装は、それなりにお金がかかるもの。費用の相場が分かっていないと、予定を立てることも難しくなりがちです。そこで今回は、一般的な住宅2階建ての場合での、坪数別にかかる外壁塗装費用の目安についてご紹介します。

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まず「坪数」とは何かを知っておこう

不動産の営業マンと話しているときなどによく耳にするのが「坪」という単位です。住宅関連のチラシや広告などでも「坪」はよく使われています。
坪数とは、「坪」を単位としてはかった、土地や建物などの面積のことで、建築面積のことを「建坪」と呼ぶ場合もあります。

1坪は、約3.30578㎡(平方メートル)と言われています。不動産業界ではもっとざっくりと、「3.3㎡」で換算されることも多くなります。どちらの寸法で計算しているか不明な場合は、不動産屋さんに問い合わせてみるとよいでしょう。
大体の目安としては、

・1坪=約3.3㎡(3.30578㎡)
・1㎡=約0.3坪(0.3025 坪)

となります。よく「畳2畳分が1坪の大きさ」と言われていますが、これは「1畳= 1.6562㎡」の「中京間」という畳を基準とした寸法になります。中京間のちょうど2畳分が、1坪の大きさとなるのです。とはいっても、地域によって畳の種類が異なることもあります。当然寸法も変わってきますから、自宅の畳が中京間でなければあまり参考にならない場合もあるでしょう。

中京間以外の畳の面積は、以下の通りです。

・江戸間…約1.54㎡
・京間…約1.82㎡
・団地間…約1.44㎡

外壁塗装の坪数別にかかる費用の相場は?

外壁塗装の費用は「塗料のグレード×塗装面積×足場の設置料、職人の工費、諸経費」で決められます。業者で見積をとると、多くの場合、まず塗装面積で金額が算出されます。家の外壁面積を計算する場合、家の各階の床面積の合計である「延べ床面積」がわかればだいたいの値が算出できます。

塗料のグレードによって異なる費用

ひとくちに外壁塗装といっても、用いる塗料の種類はさまざまです。塗料の選択によって、塗装にかかる費用も左右されてきます。まずは、住宅の外壁塗装に用いられる代表的な塗料の種類をみていきましょう。

・アクリル塗料…価格が安い。色つやがいい。耐用年数は数年。
・ウレタン塗料…樹脂が柔らかいため、密着度が高い。色の種類が豊富。耐用年数は6~10年。
・シリコン塗料…近年人気が高まっている塗料。光沢感があり、色あせしにくい。汚れが付着しにくく、お手入れも簡単。透湿性によって湿気を通すため、塗装が剥がれるのを防ぎ、建物内部の結露も防ぐ。カビや藻に強い。効果耐用年数は8~15年。
・フッ素塗料…汚れが落ちやすく、カビや藻に強い。太陽光や紫外線に強い。防水性にも優れている。耐用年数は12~15年。
・断熱塗料…熱を伝わりにくくするので、夏は涼しく、冬は暖かい。耐用年数は15~20年。

次は以下に、外壁塗装にかかる費用の目安を外壁の坪数ごとにご紹介します。
外壁塗装作業の他、足場の設置・洗浄・養生などの費用も含んだ金額となっています。

20坪の場合

アクリル…約400,000円
ウレタン…約480,000円
シリコン…約600,000円
フッ素…約760,000円
断熱…約8,000,000円

30坪の場合

アクリル…約600,000円
ウレタン…約750,000円
シリコン…約900,000円
フッ素…約1,200,000円
断熱…約1,300,000円

40坪の場合

アクリル…約800,000円
ウレタン…約1,000,000円
シリコン…約1,250,000円
フッ素…約1,600,000円
断熱…約1,700,000円

なお、ヒビ割れや剥がれなど、壁や屋根の劣化が激しい場合は下地の補修作業に手間がかかるため、見積金額は上がります。さらに、屋根の葺き替えや外壁の張り替えが必要なほど痛んでいる場合は、外壁塗装だけでなく、リフォーム業者が入ることになりますので、金額は大幅にアップします。高級塗料を使い、何度も重ね塗りをする場合にも値段が上がります。

塗料の代金のほかに、作業の足場の設置代金や、塗料の飛散防止のためのシートの代金が必ずかかります。隣家との距離の問題で、足場を組むのが難しい場合には、足場設置の料金が上がる場合もあります。また、多くの業者では足場の設置を外注していますので、この作業を自前でできる業者を見つけることができれば、この費用は安くあげることができるでしょう。いずれにしても、妥当な金額で工事をしてもらうためには、外壁塗装をする場合には複数の業者から見積を取るようにするのがよいといえるでしょう。

外壁塗装の予算を検討する際のポイント

まずは複数の業者から見積をとるのがおすすめ

「どこの塗装業者に依頼するか迷ってしまう」「見積で具体的に何を聞けばいいのか分からない」このようなお悩みをお持ちであれば、複数の業者に一括見積を依頼すると業者選択がしやすくなります。見積の詳細を見比べれば、作業内容や金額の違いが一目瞭然です。「ある業者は塗料のメーカー名を記載しているけれど、別の業者は記載していない」「塗料の缶数を明記している業者もあれば、記載していない業者もある」「この業者は下地調整に関する記載があるけれど、もう一方の業者は記載していない」などなど…。

このように、詳細が記載された見積書があれば気づきにくい部分にも気づくことができ、業者に実際に相談する際にも具体的な質問がしやすくなります。質問する前に具体的な項目を書き出してまとめておけば、聞き逃しもなく安心でしょう。疑問に思ったところはどんどん事前に問い合わせておけば安心ですし、各業者さんの対応の良し悪しもそのとき確かめられます。

見積書で気をつけるポイント

【1.塗装の工程は3度塗りになっていますか?】
下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りは、美しい仕上がりに欠かせない大切な工程です。たとえ費用が安くても、見積の段階でこれらの工程を省略している業者さんは避けた方が無難でしょう。

【2.ケレンは工程に入っていますか?】
ケレンは手作業で行うため、時間短縮や人員削減のために作業を省いてしまう業者さんも残念ですがあります。しかし古い塗装を綺麗に落とさなければ、上から新しい塗装を塗ってもきちんと定着せずすぐ剥がれてしまう危険があります。見積書に、ケレンの工程が含まれていることを必ず確認しましょう。

※ケレン...ヤスリや電気工具を使用し、雨戸など鉄部の汚れやサビ・古い塗膜を落とし、塗装面を滑らかにする作業です。ここには、表面をわざと傷つけて塗料の密着を高める「目粗し」という作業も含まれています。サビの程度がひどい場合は、費用も上がることが一般的です。

【3.塗装面積のチェックを忘れずに】
外壁面積は、「延床面積×3.3×1.2」の式から求められます。ご自分でも計算し、見積書に記載してある面積と合っているか確かめましょう。業者によって坪数などの計算の違いもあるため、必ず一致するとは限りませんが、大体の数字は合っているはずです。自分で計算した面積で算出した金額よりも、大幅に高い金額を提示してくる業者さんもいないとは限りませんから、言い値を鵜呑みにせずご自分でも確認しましょう。

【4.塗装箇所はきちんと書かれていますか?】
見積書には書いていなかったのに、いざ工事が始まると塗装箇所を勝手にどんどん追加された結果高額な請求をされるような事態を避けるため、ご自分の家の部位と照らし合わせて見積書を必ずチェックしてください。

【5.アフターサービスや保証は必ず確認を】
多くの施工業者では、施工完了後にもアフターサービスを設けているものです。年ごとに状態を点検してくれるなど、さまざまなアフターサービスがありますので、施工を依頼する前にそれらも必ず確認しておきましょう。保証が付いている場合も、業者さんによってその期間や内容はさまざまです。塗料の種類によっても保証の内容が異なる場合がありますので、あらかじめ確かめておくことが大切です。

きちんとした保証が付いていれば、「塗ったばかりなのに塗装が剥がれてきた」などのトラブルが発生しても、追加費用がかからずに済みます。安いからとサービス体制が整っていない業者へ工事を依頼してしまい、施工後トラブルになったり余計に費用がかかったりするケースも少なくありません。費用とサービスのバランスを見極め、施工業者は慎重に検討しましょう。

こんな塗装業者には注意

「そろそろ家の外壁を塗り直さなくては」と思う時に限って、どこから聞きつけたか「外壁塗装をしませんか」という訪問営業がやってくるものです。その営業の人が優良な塗装会社の人であれば問題はありませんが、大幅値引きをうたった訪問業者が来る場合が少なからずあります。これらの業者では塗装を外注しているため、中間費用の分だけ価格も高く設定されています。

外壁塗装をする場合には、訪問業者に作業を依頼することは避けたほうがよいでしょう。必ず複数業者から見積を取り、適正な価格で請け負ってくれる信頼できる業者を選びましょう。最近では、インターネットで一括見積を申し込むことができます。ご自宅の外壁塗装を検討する場合には、それらのサービスを利用するなどして複数の業者から見積をとることが大前提でしょう。

まとめ

ご自宅の外壁が傷んでいれば、安く早く直したいと考えるものです。でも、家とはこの先何年、何十年と付き合っていかなければなりません。早計な判断で後悔を招くことがないよう、慎重に計画を立てましょう。特に塗装にかかる予算は、ご家族のライフスタイルとよく照らし合わせて考えることが大切です。塗料の種類や見積の内容、保証内容などを考慮しながら、納得のいく選択ができるまでじっくり検討してください。

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