「ゲームをやるだけでお金が稼げる!?」ビジネス系YouTuberが教えるWeb3.0時代の副業のヒント
近頃「FIRE」という言葉が巷で流行っている。アーリーリタイアを意味し、余裕ある資産を形成して早期退職を目指そうとする動...
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近頃「FIRE」という言葉が巷で流行っている。アーリーリタイアを意味し、余裕ある資産を形成して早期退職を目指そうとする動きだ。
趣味が副業になることも。報酬で得られるのはトークン。それがWeb3.0の世界で起こると予想されている
しかし、現実は「あのときにビットコインを買っていれば、今頃は億り人でFIREだったのに…」と悔いている方も多いのでは。自分が始めようと思ったら、テレビもネットも仮想通貨の話題ばかり。こうなってからでは遅い。
今回は、YouTubeのチャンネル登録者数25万人(2022年2月現在)、ビジネスパーソンに向けたお金や社会情勢についての情報を発信している「大人の学び直しTV」のすあし社長に、近い将来の働き方や副業のあり方について聞いた。
いち早く情報を吟味して取り組んでおけば数年後に大きな差がつく可能性大。これを読めば副業をはじめたくなるかも。
終身雇用の終焉は近い…世の中は「副業ウェルカム」に変化
「2019年5月、経団連の中西会長が『終身雇用は限界』と発言してニュースになりました。年功序列で給料が上がり続ける仕組みは、すでに成り立たなくなっているのだと思います。一方で、三菱地所、ヤマハ発動機、ソフトバンクなど、副業を解禁する大企業が増えています。
今のZ世代と呼ばれる若い方々は、『会社の忠誠を誓って一生働きます』というマインドの方は少ないのではないでしょうか。ひとつの会社でずっと働くのではなく、プロジェクトに人が集まって経済活動をする。それが世の中のトレンドに感じています。
つまり、終身雇用や年功序列などのメンバーシップ型雇用から、就業者は契約の範囲内でのみ働くジョブ型雇用に変化しているのが大きな流れです。ジョブ型雇用には出世や昇給の概念はありません。
会社に貢献するのではなく、プロジェクトや仕事内容に貢献する。企業も社会も『自分の資産は自分で築きましょう』という考え方へシフトしているのではないでしょうか」
副業を検討する前に「Web3.0」を知っておこう
訪れつつある副業時代。とはいえ、すあし社長は、何も考えずに副業をスタートすることには疑問を投げかける。「『週末は牛丼店でバイトだ!』こんな考え方もあると思います。別に悪いとは言いませんが、あまりおすすめはしません」牛丼店はあくまで例として挙げただけでで、コンビニや焼肉店でのアルバイトでも同じこと。時給労働は資産を大きく積み上げることが難しい。
「副業を検討する前に、Web3.0について知っておいたほうがいいです」とすあし社長。理由は、私たちの働き方、つまりはマネタイズの方法を大きく変える可能性を秘めているからだ。
これを読めば3分で分かる!「Web3.0」とは?
「Web3.0は、イギリスのコンピューター科学者であるギャビン・ウッド氏が提唱した、新しいインターネットのあり方を指した言葉です。昨今、Big Tech(※1)に集められた技術や資金データによって、生活がどんどん快適になるサービスが生み出されました。その気になれば、家から一歩も出なくても豊かに暮らしていけるでしょう。むしろ、Big Techのサービスがなければ生活に困るくらいに、依存している状況です」
Big Techのサービスのおかげで、現代はインターネットによって個人が活躍できる時代と言われている。いい例がYouTuberやインスタグラマーで、影響力を手に入れて、広告収入で暮らしている人たちもいる。
「しかし、すべてBig Techのサービスを利用しているのが懸念点で、大企業の都合でアカウントやコンテンツが消されたり、ネット上での活動が制限を受けたりする事態も起きています。
時間と労力をかけて手にしたものが一瞬で奪われてしまう。いくらフォロワーを抱えていようとも、運営する母体がなくなってしまうとまたゼロからやり直し。つまり、ネット上の活動記録やコンテンツは、本来はその人自身のものですが、現実はサービスを提供する企業の所有物にすり替わってしまっているということです」
さらに問題なのは個人情報について。
「Big Techは個人情報に基づいて、ユーザーに興味のありそうな情報が優先的に広告表示されるよう設計しています。時間が節約できて便利な一方、企業のさじ加減でユーザーに偏った情報を送り続けることもできてしまうのです。
自由だったはずのインターネットを、ごく一部の大企業が独占的に支配しているという批判の声が、近年で高まり始めました。そうして登場してきたのがWeb3.0の考え方です。非中央集権のインターネットの時代、それがWeb3.0の世界です」
引用----
(※1)ビッグ・テック。世界で支配的影響力を持つIT企業群の通称。一般的にはGoogle、Apple、Meta(旧Facebook)、Amazon、Microsoftの5社を指し、それぞれの頭文字からGAFAM(ガーファム)と呼ばれることが多い
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仮想通貨に使われる技術は「Web3.0」のカギだった
Web3.0は非中央集権のインターネットの時代を指し、権力の集中を拒み、大勢でシステムを管理していく社会のこと。そこで肝となる技術がブロックチェーンだ。仮想通貨にも使われているこの技術を聞いたことがある方も多いだろう。
「ブロックチェーンの特徴を簡単に説明するなら、改竄が難しいデータを保管する技術です。取引された履歴(ブロック)をチェーンのように時系列で記録して、証拠として残します。
ブロックチェーンは、特定の管理者を必要とする従来のシステムと異なり、多数の参加者が同一のデータを分散して保持する『自立分散システム』で成り立っています。仮想通貨に限らず、さまざまな分野に応用される可能性を秘めています」
例えば、特定の管理者がデータを所持する場合、トラブルによって消失したり、悪意がある人によってデータを改ざんされたりする危険性がある。ところが、ブロックチェーンは一度記録すれば、それを書き換えることができない。透明な記録として残すことができる。
「インターネット上のデータをBig Techのような企業が管理するのではなく、インターネットに参加している人達が自分たちで管理することになります。
これまでのSNSのプラットフォームを見ても、そこで生まれたコンテンツは企業の支配を受けていました。しかし、ブロックチェーンを活用すれば企業に管理されずにやり取りができるようになります。
もちろん、課題も多く残っていますし、管理者がいないので犯罪に使われる可能性もあります。Web3.0はすぐに実現するわけではありませんが、この方向性を見据えたプロジェクトやサービスは、すごい勢いで研究や開発が進められているのは事実です」
すでに海外では始まっている!副業のヒントはここにある!
Web3.0の到来を控え、すあし社長は「会社の仕事も大切。そこで得られることもたくさんあります。でも、世の中のトレンドにも軸足を置いておいたほうがいいです」と話す。
さて、肝心の副業について。
「ブロックチェーン技術を活用した副業がトレンドになると感じています。ここでの報酬はトークン(※2)です。人を集める、記事を書く、金銭的に支援するなど、プロジェクトに貢献するとトークンが報酬として与えられます。
冒頭に話したように、会社単位でなくプロジェクト単位で人々が集まってビジネス活動を行う、ジョブ型の社会へ移行しつつあります。隙間時間にプロジェクトに参加してトークンを得ることが副業として成立する、そんな未来が来ると予想しています。トークンの価値は常に変動し、大きな資産に変わる可能性があります」
引用----
(※2) さまざまな意味を持ち、ここでは仮想通貨や株式などを指す
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■これから注目しておきたい副業!
Play to earn(プレイ・トゥ・アーン)
Play to earnは、ゲームで遊ぶことで稼げるシステムのこと。これまでは、ゲームはお金を払ってソフトを買ってプレイするのが一般的だった。その次に、スマホのアプリでよく見られる、フリーで遊んで課金するモデルが登場した。
「Play to earnは課金モデルの次です。プレイすることがプロジェクトやゲームの貢献になり、報酬としてトークンがもらえます。そして、トークンを換金して収入を得るわけです。物価の安い東南アジアでは、ゲームで稼いだトークン(お金)で生活している人もいるほどです」
Move to earn(ムーブ・トゥ・アーン)
Move to earnは、体を動かして稼ぐこと。
「例えば、どこからどこまで歩くことで位置情報を提供したり、ウェアラブル端末を身につけてエクセサイズを行って情報を提供したりします。そうしてプロジェクトに貢献してトークンがもらえる仕組みです」
マイニングアプリ
マイニングとは『採掘する』の意味で、ビットコインを含む仮想通過の取引データを承認する作業。こちらはすでに一部のユーザーの間で普及しており、参加者はマイナーと呼ばれる。「人を紹介したり、招待したりして、ログインやアプリをタップするとトークンがもらえる仕組みです。すでにかなりのアプリが登場しています」
すでに欧米を中心に上記の動きが始まっているそう。
「3年後や5年後に、日本にもそうした流れがやってくるはず。『ゲームで稼げるってどういうことだろう?』と気になったら調べてみるとか、実際にやってみるとか、今のうちに情報収集しておいたほうがいいでしょう」
すあし社長は注意点を付け加える。
「仮想通貨の世界では〝DYOR〟が基本とよく言われます。Do Your Own Research(自分で調べろ)という意味で、要はすべて自己責任だから自分でググれ、ということです。
ゲームにしろマイニングアプリにしろ詐欺のようなプロジェクトはあるので、嘘や詐欺を見抜く力を身に付けつつ、再起不能にならない範囲で失敗も糧にしていくことが大切だと考えています。つまり、挑戦しながら学ぶことがより大切な世界になると思います」
興味があることにアクションを!スタートすることが準備になる
「Web3.0の話と少し矛盾してしまうかもしれませんが、上記の流れを抑えつつ、YouTubeでもnoteでもいいから、副業に興味がある方はスタートさせてしまうのがいいと思います。先ほどプラットフォームは大企業の影響を受けると言いました。それでもアクションを起こしてしまうことをおすすめします」
スタートはどんなジャンルでも構わない。特別ではないと思っていることでも、人から見れば価値がある可能性がある。
「ビジネスパーソンの方なら、必ず得意な分野を持っていると思います。一流でなくても大丈夫です。あなたの持っている知識や情報を必要としている方がきっといます。ちなみに私がYouTubeを始めたのは2年ほど前で、初投稿は会議室の隅っこで作った、おそまつなパワポ動画でした(笑)。
とにかく参加したり発信したりしてみること。なぜなら、今のうちにアクションを起こすことがWeb3.0の準備につながると思うからです」
調べてみると、15年ほど前、Web2.0の言葉が叫ばれていた頃は「これからのYouTubeの未来は…」などと議論されていた。インスタグラマーという言葉などもちろん存在していない。過去を振り返っても未来に備えることがいかに大切かよく分かる。
Web3.0と次世代の副業。もしかしたら、ゲームをやることで「働き者」と呼ばれる社会がやってくるのかもしれない。
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