観葉植物「ユッカ」の育て方|枯れるのを防ぐ方法とは?

ユッカは初心者でも育てやすい観葉植物。インテリアとしても室内に置きやすいので人気です。今回はそんなユッカの育て方を紹介します。虫の対策方法や、枯れるのを防ぐコツ、剪定や挿し木のやり方などを詳しく解説! ユッカに興味がある方は、ぜひチェックしてくださいね♪

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・ユッカは寒暖の差がある乾燥地帯が原産
・ユッカを購入する前に知っておこう!
・ユッカは小さなものから大きなものまでいろいろある
・成長の仕方がおもしろい!
・初心者でも簡単に育てられる
・これだけでOK!ユッカのお手入れ
・大きくなりすぎたら?バランスが悪くなったら?
・虫がついてしまっても焦らず駆除を
・自分で増やしてみよう!
・ユッカのおしゃれな飾り方
・大きめの鉢はアクセントにも目隠しにも
・コンパクトなサイズは空間のちょっとした余白に
・鉢カバーやスタンドでアレンジ
・珍しいユッカにもチャレンジ!
・簡単に育てられて、インテリアにも最適

ユッカは寒暖の差がある乾燥地帯が原産

ユッカはリュウゼツラン科ユッカ属の植物で50~60種ほどあるといわれています。原産地は北アメリカから中南アメリカで寒暖の差がある乾燥地帯。このような厳しい環境下で自生しているユッカですから、少しくらいお手入れの手抜きをしてもちゃんと育ってくれます。植物をすぐ枯らしてしまうという人でもユッカならきっと大丈夫ですよ。

原産地では種類が豊富なユッカですが、日本で最も一般的なのはエレファンティペスというユッカです。ここではエレファンティペスをメインに紹介しましょう。

ユッカを購入する前に知っておこう!

ユッカを購入するに当たって、ユッカの特徴をおさらいしましょう。

ユッカは小さなものから大きなものまでいろいろある

直径4~5センチメートルほどの丸太のような幹から葉が出ているものもあれば、太く長い幹が数本束になって、四方八方からダイナミックに葉が出ているものなど、ユッカはさまざまな大きさ、スタイルのものがあります。

ユッカの成長は比較的早いのですが、小さな苗が身の丈ほどになるには数年はかかります。お部屋のどこにどんな感じで飾りたいかを考えて、ぴったりのサイズを購入したいですね。

成長の仕方がおもしろい!

ユッカを育てている人のなかには、ユッカは葉の部分しか伸びないと思っている人もいるのでは。ユッカの丸太のような太い幹の部分は変化していないように見えますよね。

市販されているユッカには挿し木で大きくなったものがあります。挿し木とは親となる木の幹や枝の一部を切り、土や水に挿して増やす方法です。挿し木で植えられたユッカは元の幹自体は成長せず、脇から生えた葉の部分が次第に木質化して枝となっていきます。

さらに成長を続けて、その脇から生えた枝が太くなると元の幹と一体化して、木が一回り大きくなったようになります。このように、ユッカの成長過程は他の植物とは少し違ってとてもおもしろいですよ。

初心者でも簡単に育てられる

ユッカは丈夫で暑さや寒さにも強いため、観葉植物としては初心者向きです。また、乾燥を好む性質があることから、少しぐらい水やりを忘れてしまっても大丈夫。あまり気負わずに、楽しんで育ててくださいね。

▼ユッカの情報はこちらから▼

ユッカの特徴をおさえた方は、チェックしてみてください!

これだけでOK!ユッカのお手入れ

ユッカをどうやって育てたらいいの? という人向けにエレファンティペスの日ごろのお手入れについて紹介しましょう。

➢ 日当たり
日陰でも十分育ちますが、日光を好むので、できるだけ日当たりが良い場所で育てます。冬以外なら屋外でも大丈夫です。気温が5度以下になる季節は室内で管理します。

➢ 水やり
乾燥に強いので、水やりは控えめに。むしろ、水をやりすぎると根腐れしやすいので注意しましょう。目安としては土の表面が乾いて色が変わったら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えます。冬場は気温が下がってくると植物の生長も緩やかになるので、水やりは控えめに。表面が乾いてからさらに数日してから水やりをする程度にします。

➢ 肥料
春から秋にかけての生長期に月一回肥料を与えます。量は肥料の説明書をよく読み、用法にそって与えます。ただし、インテリアとして、適度な大きさをキープしたいなら肥料は控えめにするほうがよいでしょう。肥料を与えすぎると生長にも勢いがつき、葉や幹のバランスが乱れやすくなります。

エレファンティペスは少しくらいほったらかしにしていても、元気に育ってくれます。水をあげ過ぎると根腐れして枯れてしまうため、うっかり水やりを忘れるくらいでもいいのかもしれませんね。なお、根は腐ってしまうともう元には戻りません。

大きくなりすぎたら?バランスが悪くなったら?

前述したように、ユッカは葉の部分が生長し木質化して枝や幹になっていきます。イメージ通りの位置で葉がついていけばいいのですが、植物の生長はそうとも限りません。伸び放題にしておくとフォルムやバランスが悪くなるため、葉の剪定が必要になります。

➢ 剪定
日頃から、葉の根元が変色して枯れてきたら、ていねいにはがしましょう。そのままにしておくと害虫がわきやすくなります。茎が伸び過ぎてきたら、5センチメートルくらいのところで切ることで、新芽がでてきます。もし、都合が悪いところに葉が伸びてきたら、思い切って芽の根元からカットします。

➢ 植え替え
生育が進むと根も伸びるため鉢の中は根でびっしりになります。また、土も劣化していくことから、鉢植えの植物は定期的に植え替えが必要です。目安は鉢底から根が出てきたら。ユッカは2年に1回程度です。
ユッカの植え替え時期は5月から9月が適期です。

まず、根を傷つけないようにしながら、鉢から外します。そのとき、傷んでいる根があれば切り落としておきましょう。一回り大きな鉢に植えたら、新しい土を補充します。

虫がついてしまっても焦らず駆除を

ユッカはあまり虫がつかない観葉植物ではありますが、日当たりや風通しが悪かったり、枯れた葉をそのまま放置しておいたりすると、カイガラムシなどが発生します。葉の表面や裏面にベトベトした付着物があったら、それは害虫の排泄物の可能性があります。葉一枚一枚をしっかり見て、どこかに虫がいないか探してみるといいでしょう。

害虫が発生しても、初期の場合は被害も幹や枝の一部にとどまっているため、駆除も簡単です。数が少ないなら虫をつまんで駆除する程度で大丈夫ですが、全体に大量発生した場合は薬剤を使用します。しっかり駆除ができないと、繰り返し発生してしまい悪循環になります。

また、害虫の排泄物をそのまま放っておくと、葉が黒ずむ「すす病」にかかってしまうこともあるため気を付けたいですね。すす病になると光合成ができなくなり、最悪の場合は枯れてしまいます。すす病を防止するために、ときどき葉水(葉に霧吹きをする)をして、表面が汚れたり、ホコリがたまったり、ベトベトしていたりする場合は、丁寧に拭きましょう。害虫の発生が収まらないようなら、薬剤を試すのも効果的です。

室内に置く観葉植物には薬剤を使いたくないと思う人も多いのでは。しかし、きちんと使用方法を守れば、薬剤が人間に与える影響はほぼないといってもいいでしょう。場合によっては薬剤を活用するのもひとつです。
害虫予防は日当たりと風通しをよくすることが第一。もし発生したら、なるべく早めに駆除して、全体に広がらないようにしましょう。そのためにも、日ごろからよく観察しておく必要がありますね。

自分で増やしてみよう!

ユッカの増やすには挿し木と幹挿しの方法があります。挑戦するなら、5月〜9月がおすすめです。

挿し木は伸びてきた葉の部分を樹皮とともに切り取り、土に埋めるだけです。また、幹挿しは伸びている幹を丸太のように切って(15センチ〜1メートル程度)、土に挿します。

特別なお世話は不要で、通常のユッカの育て方と同様です。ただししっかり根が出るまでは長時間直射日光に当てるなど過酷な環境に置かない方がいいでしょう。水枯れには弱いので注意が必要です。しっかり根が出てくるまでに2~3か月くらいが目安です。

剪定したユッカの枝や幹をそのまま挿し木として利用することもできます。大きくなったユッカを仕立て直したら、切った枝や幹を使ってユッカの子どもたちを増やしてみてくださいね。

ユッカのおしゃれな飾り方

植物のグリーンは私たちにリラックス感を与えてくれます。室内にいながら自然を感じられるのは観葉植物ならでは。園芸店ではさまざまなサイズのユッカが売られていますので、あらかじめどんな感じに飾りたいかをイメージしておいて、購入しましょう。ユッカは横に枝葉が広がる植物ではないので、スペースが限られた場所でもすっきり置けるのが魅力のひとつです。

大きめの鉢はアクセントにも目隠しにも

大きめの鉢はお部屋の印象をがらりと変えてくれます。リビングやダイニングなどでは目線の先に植物があるとアクセントになります。また、キッチンや部屋の間仕切りや目隠しとしても便利です。カーテンや扉で仕切るよりもゆるやかに空間を分けてくれます。パーテーションやカーテンの代わりとしても使うのもおしゃれですね。

コンパクトなサイズは空間のちょっとした余白に

卓上サイズのユッカなら、テーブルや棚の少し寂しい空間に置くのがおすすめ。仕事用の机に置けば、目の癒しにもなります。また、小さい鉢をいくつか並べてみてもリズム感があってかわいいですね。また、大きな鉢で床に置いてコンセントカバーや配線を隠すのも一石二鳥です。

鉢カバーやスタンドでアレンジ

店頭で見つけたユッカは気に入ったけれど、鉢がイマイチということもありますよね。プラスチック製の鉢では味気ないものです。気に入らない鉢は、鉢カバーでアレンジするのががおすすめです。鉢を丸ごと鉢カバーに入れるだけで印象も変わります。
また、小さな鉢は花台やスタンドを使って高さを出してアレンジしても楽しめますよ。

珍しいユッカにもチャレンジ!

エレファンティペスのお世話に慣れたら、ユッカの他の種類を育ててみませんか。実はユッカは公園や街路樹、家庭の庭先でも見かける、一般的な植物です。ここでは代表的なユッカの仲間たちを紹介しましょう。ユッカといえでも、姿形がさまざまでおもしろいでいすね。

➢ ユッカ・グロリオサ(アツバキミガヨラン)
耐寒性があり、日本の屋外でも育つ品種。庭や公園などでも広く見かけます。太く尖った葉が特長。葉先は他のユッカよりもかなり尖っているため、子どもの目線の位置に植えるのは注意を。大型のユッカで鉢植えでの栽培は向かないため、地植えが基本です。

➢ フィラメントーサ(イトラン)
耐寒性があり、庭や公園で見かけます。低木で葉は細長くしなやかで、垂れています。葉から白い糸のような繊維を伸ばすため、日本では「イトラン」といわれるように。

➢ デスメティアーナ
寒くなると葉の色が紫になる珍しい品種。耐寒性があり丈夫なので屋外での栽培も大丈夫です。希少価値があり高価です。

➢ ロストラタ
銀色の葉を球状に茂らせる姿が人気です。まだ日本ではあまり見かけない新しい品種。耐寒性があるため、庭樹としても活用できます。成長がゆっくりで大きくなるまでに時間がかかりますが、剪定が楽というメリットも。

ユッカの仲間は丈夫なものがほとんど。室内のインテリアとしてだけでなく、屋外でガーデニング用の植物としても人気があります。また、大切に育てれば大きく生長するものもあるので、楽しみですね。

簡単に育てられて、インテリアにも最適

お世話が簡単で、インテリアとしてもおしゃれなユッカは初心者におすすめ。市販されているユッカは小さなものから大きなものまでさまざまです。門松のように何本かが寄せ植えになってアレンジされているものもあります。また、ユッカの仲間は種類が豊富なため、これまで日本では見かけなかった品種が店頭に並ぶこともあるでしょう。珍しいユッカに出会ったら、ぜひチェックしてみてくださいね。お気に入りのユッカを選んで、手軽に緑のある暮らしを楽しんでみませんか。

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