
育てやすいから初心者にもオススメ!人気の幸福の木「ドラセラ」とは?
育てやすいということで人気の高い観葉植物のひとつ、ドラセナ。その中でも幸福の木と呼ばれ親しまれているドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナは程よい大きさが特徴的で、自分で育てるほかにもプレゼントとしても大変喜ばれる観葉植物です。
初心者でもとても扱いやすいので、これから観葉植物を育ててみようと考える人にもおすすめです。今回は、そんなドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナを中心としたドラセナの魅力と育て方のポイントをお伝えします。
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【目次】
・ドラセナとは?
・幸福の木と呼ばれる理由
・幸福の木「ドラセラ」はどこで手に入るの?
・育て方のポイント
・日光について
・水やりや肥料について
・冬場はドラセナを室内に置こう
・育ちすぎたらどうすればいい?
・虫がついたらどうすればいい?
・カイガラムシの場合
・ハダニの場合
・根っこが出てきた
・ポイントを押さえれば比較的簡単に育てられます
ドラセナとは?
ドラセナと一口に言っても、その種類はとても多いものです。
そもそもドラセナとは、リュウゼツラン科ドラセナ属(リュウケツジュ属)の植物の総称です。ドラセナ属の中にドラコという龍が空へ昇っていくような形をした大木があるのですが、その幹を切るときに出る樹液は赤く、龍の血(Dragon’s Blood)に例えられたことからその名がついたともいわれています。
原産は、熱帯アジアからアフリカにかけての広い地域で、種類は約50種あります。木の大きさは背の低いものから高いものとさまざまです。主に、観葉植物して使われています。葉もとても特徴的で、剣形や卵形といった独特の形と、薄い黄緑色の縞状の模様があります。
現在、観賞用として親しまれているものは、園芸用に品種改良されたものが多く、そのため比較的扱いやすく育てやすいものとなっています。
幸福の木と呼ばれる理由
では、なぜドラセナが幸福の木として呼ばれるようになったのでしょう。実は、そこには大きな勘違いがあったようです。
一説によると、ハワイでは家の前に置いておくと良いことがあるという言い伝えがある、コルディリネ・テルミナリス・ティー(Cordyline Terminalis ‘Ti’)というコルディリネ属の木があるのですが、コルディリネとドラセナは非常によく似ています。そのため、ドラセラも「幸福の木」として誤って広まったといわれています。
一方、ドラセナの中でもっともポピュラーなドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナは、フレグランスの名にふさわしい芳しい花を咲かせるのですが、その花言葉は「隠しきれない幸せ」だとか。いずれにしても、ドラセナが幸せをもたらす木として日本で有名なのは間違いないようです。
幸福の木「ドラセラ」はどこで手に入るの?
ドラセナは、園芸店やホームセンターなどのお店なら、比較的簡単に手に入ります。価格帯はとても小さいもので500円から、170cmほどの特大サイズですと17000円程度と幅があります。もっとも扱いやすいサイズは110cm程度の6号サイズで、価格は2100円~3500円程度です。通信販売でも買うことができます。
選び方は、葉がつやつやしていること、鉢から根が出ていないことがポイントとなるでしょう。通信販売の場合は、実績のある業者から購入するようにしましょう。
育て方のポイント
比較的簡単に育てやすいドラセナですが、環境によっては葉が枯れてしまうこともあります。イキイキとした緑を長持ちさせるために、次のようなポイントに気をつけましょう。
日光について
ドラセナは、光の少ない場所でも育つ耐陰性の高い植物です。しかし、ドラセナがより元気よく育つためには、ある程度の日当たりのよい環境に置くのがよいでしょう。日当たりのいい部屋がベストですが、カーテン越しに光が入る環境や明るめの日陰でも大丈夫です。また、日光がまったく入らない部屋に置く場合には、週に4日程度は日当たりのよい場所で日光浴をさせてあげましょう。
ただし、直射日光の当たる屋外に置くのは避けましょう。ドラセナの葉は直射日光に弱く、葉が黄色に変色する葉焼けという現象を起こします。葉焼けしますとその後いくらケアをしても元通りになることはありません。くれぐれも注意してください。
水やりや肥料について
ドラセナは、春から秋にかけて水をよく吸います。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。土の表面が乾いているというのは、土の表面がサラサラとし、指で触っても湿り気を感じない状態のことです。このタイミングで、鉢の底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。
この時、受け皿に水を溜めたままにせず、溜まった水は捨てましょう。こうすることで、根のすみずみまで水が行き渡り、水を通して根が呼吸するための新鮮な空気を入れ替えることができるのです。
注意することは、土が乾くまで水を与えないことです。土が常に多量の水分を含んだ状態ですと、根が新鮮な空気を取り入れることができず、やがて根腐れしてしまいます。また、根が健全に育たず、ドラセナそのものが貧弱になってしまいます。くれぐれも、水の与え過ぎに気をつけましょう。
冬場は、生育もにぶりさほど水分を必要としないので、土が乾いて数日は水やりをしなくても大丈夫です。葉が乾いたら、霧吹きで水を吹き付けるとイキイキとした緑が長持ちします。また、肥料は生長期の5月~9月にかけて観葉植物用の化成肥料を2ヶ月に1度程度与えるとよいでしょう。9月以降は休眠期に入るため、特に肥料は必要ありません。
冬場はドラセナを室内に置こう
ドラセナは、熱帯地域が原産の植物です。そのため、寒さにとても弱い植物です。冬場は室内に置き、室温は暖房器具や空調器具をうまく使って一定の暖かさを保つようにしましょう。ご家庭の中には、ストーブを使わずエアコンだけというところもありますが、エアコンの風が直接ドラセナに当たると、葉が乾燥して枯れてしまうことがあります。エアコンを使う際は、ドラセナを風が当たらないところに置いてあげましょう。
育ちすぎたらどうすればいい?
生育しやすいドラセナですが、時に育ちすぎてしまい扱いに困ることもあります。そんな時は、思い切って幹の中ほどを切ってみましょう。ドラセナは比較的柔らかいので家庭でも簡単に切ることができます。しばらくすると、切られたあたりから脇芽が2~3芽くらい出て幅のある姿に生長します。剪定する時期は、生長期の5月~7月に行うとよいでしょう。
また、めったにないことですがまれに花が咲くことがあります。ドラセナの花はとても貴重なものですが、花が咲くことで株そのものの養分が花に行ってしまい、葉に養分が行き渡らない状態になります。1日程度花を楽しんだら、花芽の根本から鋏で切ってしまいましょう。
虫がついたらどうすればいい?
ドラセナは、乾燥する時期にカイガラムシやハダニなどといった小さな虫が着くことがあります。虫は、ひとつもついてしまうとあっという間にその数を増やし、気がついた時には手遅れになることもあります。そうならないためにも日々の観察は欠かせません。また、害虫の性質により対処法が異なるので注意が必要です。
カイガラムシの場合
カイガラムシはとても小さく、発見するには虫眼鏡(ルーペ)が必要です。気がついたら大発生していることが多く、しかも、虫体を覆うように作られる介殻と呼ばれる殻やロウをまとっているため成虫に薬剤が届きにくいのです。また、卵にも薬剤が効きにくいため、殺虫剤を使うなら幼虫のうちに退治する必要があります。
カイガラムシの退治には、使い古した筆を使うのがよいでしょう。古い筆の穂先を1cmほど残して切り、柄の先端を斜めにカットしたものを用意します。葉などの広いところには筆の穂先でこするようにしてカイガラムシを落とし、柄の部分で細かいところを掃除します。また、幹の部分にはたわしなどを使いこすり落とすのがよいでしょう。
カイガラムシはとても小さいため、駆除の残りが出ることがよくあります。虫眼鏡を使い根気よく退治しましょう。
ハダニの場合
ハダニもとても小さな害虫で、成虫の大きさは約0.5mmほどです。とても多くの種類の植物の葉に発生しますが、ドラセナも例外ではありません。葉の裏に寄生して吸汁し、発生サイクルが短いため瞬く間に数を増やします。ハダニは数が増えると、クモの巣状の網をかける習性があるため、クモがいないのにも関わらずクモの巣のようなものが見えたら黄信号です。
ハダニは、少数のときに駆除するのがベストです。葉の裏に赤い斑点のようなものが見えたら、まずはセロテープやガムテープなどを貼り付けて駆除します。また、水と牛乳を1対1で割ったものを霧吹きで吹き付けるとハダニは窒息しますので、試してみてはいかがでしょうか。この方法で駆除した場合、牛乳の腐敗を防ぐためにも仕上げに水を吹きつけた上で葉を拭くようにしましょう。
また、ハダニを寄せ付けない工夫も必要です。ハダニは、乾燥した葉が大好物です。そこで、葉の乾燥が気になったら霧吹きで葉に水を吹きつけ、余分な水分を清潔な布で軽く吹き上げるようにします。害虫がつくことで、ドラセナの生育に悪い影響を及ぼすので、早め早めの対策が肝心です。増え過ぎたら観葉植物用の殺虫剤を使うなどして、一刻も早く駆除しましょう。
根っこが出てきた
ドラセナが成長するにつれ、だんだんと鉢の底から根っこが出てくることがあります。これは、ドラセナに植木鉢が合わなくなったサインです。植え替えをして、一回り大きな鉢に納めてあげましょう。頻度は2年~3年に1度が目安です。また、土が古くなって水はけが悪くなった場合でも同様です。
植え替えの時期は、5月~6月と9月が最適です。寒い時期ですと、ドラセナが休眠期ですので適しませんし、また真夏の時期は植え替えの際のダメージに耐えきれない可能性があります。
まず、鉢の底に軽石を置きます。軽石を置くことで水はけがよくなります。次に、土を1/3程度入れましょう。そして、鉢から株を抜き出し、根に着いている土を1/3程度ほぐして落とします。この作業を行うことで、根が新たな土の栄養分を取り入れやすくなります。そして、鉢の中心に根を置き、土をまわりから被せるように埋めていきます。最後に水をたっぷりあげたら植え替えの完了です。
新しい鉢に根づくまでは、注意深く株の様子を見守りましょう。
ポイントを押さえれば比較的簡単に育てられます
ドラセナは、初心者にも比較的簡単に育てられる観葉植物です。日光と水やり、そして寒さに気をつければ、美しい緑がとても長続きします。また、インテリアとしても最適で、ドラセナがあるだけでその場所に幸福をもたらしてくれるかもしれません。
観葉植物をひとつは置いておきたいけれど、どうしようか迷っている人は、ぜひドラセナを育ててみてはいかがですか。
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