断熱リフォームを行いたい！費用はどれくらいかかるの？

断熱リフォームの中心価格帯

断熱リフォームの中心価格帯は、30〜100万円となっています。窓に内窓をつけるだけのリフォームなら30安く収まり、床や壁などリフォームする部位を増やすごとに費用も増えていきます。一軒まるごと断熱リフォームをすると100万円以上はかかると考えておくとよいでしょう。

1.床下の断熱リフォーム

床下の断熱リフォームは、既存の床の下に断熱材を取り付けていく施工を行います。床材に傷みが見られる場合などは一緒に床材を張り替えるリフォームを行う方も多いようです。以下では、断熱リフォームと床の張替えも行った場合の両方の費用を記載しています。

・床下断熱…20〜30万円
・床下断熱と床の張替え…70〜120万円

2.天井の断熱リフォーム

天井の断熱リフォームは、住宅によって費用が異なります。天井裏に人が入れるだけのスペースと十分な強度があれば、職人が天井裏に潜って施工を行います。しかしそれができない場合は天井を剥がす必要が出てくるため、費用もぐんと上がってしまいます。

・天井裏から施工する場合…15〜50万円
・天井を剥がして施工する場合…40〜90万円

3.壁の断熱リフォーム

壁の場合は、内側から施工する方法と外側から施工する方法があります。家の内側から施工する場合は、柱や間柱間に断熱材を詰めていく方法になりますが、水回りや電気機器の取り外しが必要となる場合もあります。そうすると専門の職人を呼ぶ必要があり、費用が倍ほどになるケースがあります。

また、外側から施工する場合は、外壁に断熱効果のある塗料を塗る方法と、家の骨組みの外側に断熱材を入れていく方法があります。骨組みの外側に断熱材を入れる方法は費用が高くなりますが、壁の外側と内側での温度差が出にくくなるため、結露が生じづらくなるというメリットがあります。

・家の内側から施工する場合…80〜250万円
・家の外側から断熱塗装を塗る…80〜120万円
・家の外側に断熱材を入れる…350〜500万円

4.窓の断熱リフォーム

窓の断熱リフォームの方法はさまざまで、金額にも差があります。窓ガラスに断熱コーティング材を塗ったり断熱フィルムを貼ったりする簡単な方法の場合は5万円前後で、ガラスを断熱性のものに変更したり既存の窓に内窓を足す方法などの手の込んだものは費用も上がります。

・断熱コーティング…約5万円
・断熱フィルム…約5万円
・断熱ガラス…7〜12万円
・二重窓にする…7〜11万円

断熱リフォームの費用に関するポイント

断熱リフォームにはさまざまな方法があり、費用もまちまちです。実際に計画する時にはどういったところに気をつけたらよいのでしょうか。

1.断熱リフォームは、他のリフォームと合わせて行う方が割安

費用を抑えるために必要な部位だけを行うべきと考えがちですが、他のリフォームと合わせて行った方が結果的に割安に済むケースが多々あります。

近いうちにフローリングの張替えが必要になりそうな場合は床の断熱リフォームと合わせて張り替えを行ったり、壁の場合も解体や補修などが必要になるため、壁自体の張替えも合わせて行ったりすると手間も少なくなるでしょう。

2.予算を抑えたい時は、窓を優先して

費用を抑えるためにリフォームする部位を抑えたいという時には、もっとも直接的に外気の影響を受ける窓のリフォームを行うのがオススメです。費用が安く済むだけでなく、結露防止や防音効果も期待できるため、手軽でありながら人気の施工となっています。

おわりに

断熱リフォームにはさまざまな方法があり、費用もまったく異なることがわかりました。しかし、他のリフォームと一緒に行えば割安で済ませることができ、長い目で見た時に省エネ・節約効果にもつながります。

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