
贈与税にも特例がある?贈与税の非課税措置とは
個人から財産を譲り受けるときに課せられる「贈与税」。実は贈与税の「非課税」について知っておけばお得にリフォーム計画を進めることもできます。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 1805
- 3
- 0
-
いいね
-
クリップ
贈与税って?
贈与税とは、親や兄弟を含めて、人から財産をもらうと発生する税金です。贈与税の対象となるのは、1年間(1月1日から12月31日)以内で、合計110万円(基礎控除額)以上の価値の財産をもらった場合になります。
親名義の住宅を子がリフォームする場合、基礎控除額以上のリフォーム費用であれば、子が親に財産を贈与したとみなされて、贈与税が発生する場合があります。また、親から子へ名義を変更させてリフォームを行う場合であっても、名義を変更させる際に贈与税が発生する場合があるため、注意しておきましょう。
贈与税の非課税措置を受けるには?
それでは、実際に贈与税の非課税を受けるためには、どのような条件があるでしょうか。以下では、贈与税の非課税についての要件をご紹介していきます。
1.リフォームの種類
リフォームで贈与税の非課税を受けるためには、特定の工事方法である必要があります。対象となる工事方法は大きくわけて、「耐震リフォーム」、「省エネリフォーム」、「増改築リフォーム」の3種類となります。
2.住宅やリフォーム工事内容の条件
贈与税の非課税には、住宅やリフォームの工事内容などに対しても細かく定められており、要件は以下の通りになります。
・リフォームを行う方が所有しており、かつ、居住している住宅であること
・リフォーム後の住宅の床面積が、50平米以上240平米以下であること
・住宅の床面積の2分の1以上が居住用の住宅であること
・工事費用が100万円以上であること
・リフォーム費用の総額のうち、2分の1以上が居住用の部分に充てられていること
・贈与を受けた年の合計所得金額が2,000万円以下であること
・適用の対象となるリフォームであることが、工事完了後に証明されること
・贈与を受けた年の翌年3月15日までに工事等を行い、居住すること
以上の要件がすべて当てはまっていなければいけません。細かい要件であるため、事前に十分な確認をしておく必要があるでしょう。
3.非課税の上限
非課税となる額にも上限があります。非課税の上限となる額は、リフォーム工事が行われた時期などによって変化します。また、「良質な住宅」か、一般の住宅かによっても変わっていきます。
良質な住宅とは、「住宅性能証明書」などによって証明された住宅を指しています。具体的な内容としては、省エネ基準が断熱性能等級4以上、耐震等級2以上もしくは免震建築物、高齢者等配慮対策等級3以上の住宅が対象となっています。
平成28年10月〜平成29年9月の場合、一般の住宅なら700万円が非課税の上限となりますが、良質な住宅であれば1,200万円が上限となります。契約年によっても上限は変わるほか、消費税が増税して10%になれば、さらに上限額が広がると言われています。
4.申告方法
贈与税の非課税を受けるためには、以下の書類を税務署に提出する必要があります。
・受贈者の戸籍謄本
・その年の所得金額を証明するもの
・受贈者の戸籍附票の写し
・必要事項を記載した確定申告書
・計算明細書
また、リフォーム会社が作成した「工事請負契約書の写し」、「増改築等工事証明書」を提出する必要があるため、合わせて確認しておきましょう。
合わせて知っておきたい!相続時清算課税
贈与税の非課税には、上記の他にも「相続時精算課税制度」があります。これは、満60歳以上の親または祖父母が、20歳以上の子もしくは孫に対して贈与した場合に、適用されるものです。
具体的な内容としては、工事費用やリフォーム後の床面積が規定を満たしていれば、累計の贈与額が2,500万円まで贈与税が発生しなくなります。ただし、基礎控除額110万円との併用はできないため注意が必要です。また、相続が発生した場合には、非課税限度額を超える金額は、相続税の適用対象となります。
おわりに
贈与税にも非課税措置があり、細かい条件を満たすことで初めてそれらが受けられるのです。
要件を細かくチェックすることも大切ですが、まずは一括見積もりを利用して、希望するリフォームにかかる費用を知った上で、税額についての確認を進めてみるとよいでしょう。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
- 1805
- 3
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
【要チェック】外壁塗装をお得にする自治体の助成金(補助金)を解説!LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
リフォーム補助金はいくら受け取れる?各自治体の例を参考に調べようLIMIA 住まい部
-
地震保険に加入していて年末調整で控除を受ける方法。基礎から覚えておこう!LIMIA 住まい部
-
親(親名義)の家をリフォームするなら贈与税に要注意!LIMIA 住まい部
-
地震保険の控除について。一時払いの契約で支払い分は控除されるの?LIMIA 住まい部
-
火災保険で賢く節税するために知っておくべきポイント!火災保険と控除の関係LIMIA 住まい部
-
地震保険と旧長期損害保険の関係とは?地震保険料控除は受けられる?LIMIA 住まい部
-
【2021年版】トイレリフォームの補助金対象・受けとる条件を解説LIMIA 住まい部
-
マンションの売却価格の内訳を知りたい。土地と建物の割合はどうなっているの?LIMIA 住まい部
-
ローンを利用して実家のリフォームをする時のポイントと注意点LIMIA 住まい部
-
医療保険に贈与税が課税される?保険金に課税される場合に備えて気をつけたいことLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【専門家監修】地震保険の契約期間について!地震保険だけ解約することはできる?LIMIA 住まい部
-
地震保険はどうやって査定される?査定のポイントや保険金の基礎知識をご紹介LIMIA 住まい部