
平屋を2階建てに増築リフォームできる?
家族形態の変化や中古住宅の購入などに際して、平屋の住宅を2階建てにリフォームしたいと考える人も少なくないはずです。あまり例のないリフォーム方法ですが、平屋から2階建てへのリフォームはどんな家でもできるのでしょうか。今回は、平屋から2階建てへリフォームを計画する時に気を付ける点や、実際にリフォームした参考例などをご紹介しましょう。
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平屋から2階建てへのリフォーム計画のポイント
まず、平屋を2階建てへリフォームする時には実際にリフォームが可能かどうかを確認する必要があります。また、リフォームが可能でも、場合によっては建て替えた方が、費用がかからないこともありえます。安全・安心な住まいで末永く暮らすため、安易にリフォームを計画せず、注意点をしっかり確認したうえでプランを立てましょう。
1.基礎の状態を確かめておく
2階建てへのリフォームでは、元々1階分の重量のみを支えていた部分に追加でもう1階層を乗せる形になります。支える重量が倍近くになることもありますから、基礎がそれに耐えられるかどうかについて、あらかじめ確認する必要があるでしょう。
古い平屋の住宅には「ろうそく基礎」といって、柱の部分の下だけに束石を設けた簡素な基礎構造のものも少なくありません。このような場合はそのまま2階を増築というわけにはいきませんから、新たに基礎を造り直すか、場合によっては建て替えをすすめられることもあるでしょう。
2.通し柱を設けての増築が必須
2階建て住宅には「通し柱」を設けることが必要です。通し柱とは1階と2階をつなげる大きな柱のことで、家そのものの強度確保に際して最も重要な構造箇所となるもので、建築基準法でも設置が義務付けられています。
平屋に2階を増築する場合、厳密には既存の建造物の周囲に新たな基礎を設け、通し柱を設置する必要があります。既存の建物の設計上、それが可能かを確かめなければなりませんし、工事だけでなく調査などに手間や費用がかかってきますから注意しましょう。
3.地盤調査も必ず行っておく
漠然と「大丈夫だろう」と思っただけではできないのが2階建てへのリフォームです。家の基礎はもちろんですが、土地そのものも住宅全体を支えている重要な箇所です。地盤調査を必ず行い、2階分を加えた重量にも耐えられる土地であるかどうかを確かめておきましょう。
4.「お神楽」は家相学上よくないって本当?
平屋の上に2階を乗せる形で増築することを昔は「お神楽」と呼び、この方法は家相を損ねるため運気を下げるといわれてきました。ここまでの説明であれば「2階建てへの増築は良くないことなの?」と勘違いしてしまいがちですが、そうではありません。
元々「お神楽」とは、通し柱などを設けずに、2階の部分を、ただ箱を乗せるように金物だけで固定する工事のことを呼んでいました。当然この方法では安全面でも不安が多く、災害などが発生すれば真っ先に被害を受けやすくなる結果となってしまいます。「お神楽は家相が良くない」という言い回しに科学的根拠はありませんが、安易な増築はリスクを招くということを暗に指し示すものと解釈すればよいでしょう。
構造面にしっかり配慮されたリフォームでの増築が可能なら、家相学上の言い伝えは必要以上に気にしなくてもよいと考えられるでしょう。
平屋から2階建てへのリフォーム事例
次に、平屋から2階建てへ実際にリフォームを行った成功事例をご紹介します。
事例 見た目も満足のモダンな2階建てに大変身!子供たちのための平屋リフォーム
2人の子供が成長し、自分たちの部屋が必要になったのを機に平屋から2階建てへリフォームした例です。平屋ながら築11年と新しく、増築を考慮した構造となっていたことで建て替えよりはリフォームの方が確実に費用も安いとわかり、思い切って増築することにしました。
これを機に1階の間取りも大きく変え、大きなLDKと客間となる和室は増築した2階に大胆に移設。1階は、子供部屋2つとご夫婦の寝室となるようにしました。水回りも思い切って見直し、1階には大きな洗面脱衣所と浴室、2階にもトイレまでの廊下を利用した洗面スペースを設けました。トイレは1階と2階にそれぞれ設け、使い勝手に配慮しています。
家族が上り下りするのをリビングから確認できるよう、階段は2階リビングの中央部分から下りる形に。収納スペースは主に1階の各部屋に沢山設けたため、2階のリビングを大きく広々使えるようにしています。リフォーム時は耐震補強も重点的に行って、この先何十年と安心して住める2階建て住宅をかなえました。
おわりに
2階の増築は縁起が悪いなどともいわれますが、リスクをしっかり回避し安全に配慮したリフォームをするならそれも当てはまらないものとわかりました。しかし、安心できる増築工事には、信頼できるリフォーム会社のアドバイスは不可欠です。一括見積サイトを利用し、何でも相談できる優良リフォーム会社をみつけましょう。一括見積なら1度申し込めば選りすぐられた多くのリフォーム会社からの見積を請求できますから、比較検討も楽になります。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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