築80年住宅のリフォームにかかる費用・相場はどれくらい?事例もご紹介
築80年の住宅は、現代とは異なる伝統工法を用いて建てられた家がほとんどです。在来工法と同じリフォーム方法では改修できない場合も多く、工事できる職人さんも限られてきます。工期や手間もかなりかさむものと想像できますが、かかる費用もいくらになるのか予測するのが難しいはずです。そこで今回は、築80年の住宅をリフォームするための費用・相場について、事例を交えながらご紹介します。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 37375
- 9
- 0
-
いいね
-
クリップ
築80年の古民家再生リフォームは、2,000万円からが相場
築80年を超えると、住宅が建てられた時代背景も昭和初期となります。その頃から残っているというだけでも歴史的に価値があるといってよいですが、材料も当時にすれば相当良いものを使い、しっかりと建てられている家が多いことでしょう。
そのような住宅は建築当時で考えればかなりのハイクラス物件ですから、現代レベルでの改修を考えても費用はある程度かかると考えましょう。事例が少なく、一般の不動産会社やリフォーム会社で取り扱うことも少ないため相場は推し量りにくくなりますが、既存の事例から判断すると2,000~3,500万円が主要価格帯と考えられます。
築80年の家を、今後10~20年単位で住み続けられる状態にリフォームするには、現代の家を新築するのと同等か、それ以上の費用がかかってくると判断できます。
庭や外構を改修すると、費用が高額になりやすい
築80年の立派な古民家となると、広い庭園や花壇などが贅沢に設けられているケースも多いでしょう。これらの外構設備を見直し、作り直すとなるとその費用もかなり必要になります。
庭木や植え込み、花壇などを植え直す場合はそれらの植栽の処分費用がかかることがあります。費用にすると10万円ほどからと考えられるでしょう。また、古い住宅の庭の設備で要注意なのが、古井戸がある場合です。古井戸の処理作業には解体・埋め戻しの工程があって意外に大がかりになります。かかる費用も30万円ほどからと高額になりますし、井戸だけにお祓いを考えているなら、さらにその費用が1~5万円ほど必要になります。これらについても、必ず想定しておきましょう。
家は立派に直せても、庭は荒れたままというのは寂しいものです。外構の改修についても、忘れずに予算を検討する際には頭に入れておくとよいでしょう。
築80年の住宅リフォーム事例と費用
次に、築80年の住宅を実際にリフォームした例と、かかった費用をご紹介します。
事例1 今では手に入らない木材を贅沢に使った家を、大切に再生リフォーム…4,000万円
リフォーム相談の際に初めて見た建築家さんも驚いたほど、贅沢な材料で堂々と作られた築80年の家。立派な梁や柱、鴨居に至るまでのしつらえが見事な旧家をぜひ残したいというご家族の要望で、あと数十年暮らしても万全といえる再生リフォームを行いました。
まずは住宅診断を行い、耐震性を現代レベルに引き上げるため構造部分をしっかりと補修。古民家専用に作られた制震ダンパーを各所に設け、古くても頑丈な造りを実現しました。6畳の和室が多く設けられた間取りも見直し、大きなLDKを中心とした間取りに変更。間仕切りを減らすことも軽量化につながるため、古い家では耐震面で有利にできます。
壁・床下・天井すべてを断熱施工し旧家独特の寒さを解消するとともに、LDKとキッチンはすべて床暖房にしました。費用は新築以上にかかりましたが、思い出深い旧家をそのまま残し、真冬でも暖かく暮らしやすい家を実現することができました。
事例2 家族の歴史が見える家を残しながら、バリアフリー化で暮らしやすさにも配慮…3,500万円
祖父の代から暮らし続けた築80年の実家を、できれば壊さずに住み続けたいという要望で行われたリフォームです。特にお母様が気に入っておられた建具の数々はこれからも使いたいという具体的な希望があり、それらを踏まえて再利用・復元に重点を置いたリフォームをしています。
既存の立派な梁は残し、耐力壁の新設や柱に接合金具をプラスするなどの工夫でしっかりと耐震補強。柱や建具もできるだけ残すか、補修して再利用するようにしました。また、車椅子で移動ができるバリアフリーな住宅にしたいという希望もあったため、段差をなくし間仕切りを減らす工夫をしながら間取り変更を行っています。
柱や建具は濃い色に塗装して、白い真壁が映える和モダンな雰囲気に。アイランド式キッチンを新しく設け、使いやすい収納も増やして暮らしやすさに配慮しています。全体的に明るさと開放感を重視したことや、全面バリアフリー化したことで快適さが増し、友人たちや親戚もよく訪ねてくれるようになりました。
おわりに
現存する築80年の家ともなると、明治から昭和初期にかけての時代ならではの材料や建築手法が豊富に取り入れられ、取り壊すのは勿体ないと考えることも多くなるでしょう。古い家をリフォームする時は、実績やノウハウを豊富に持ったリフォーム会社選びも重要です。できれば複数のリフォーム会社から見積を取り、比較検討しながら慎重に探しましょう。一括見積サイトを利用すれば、1度の申込みで多くのリフォーム会社に見積を請求できます。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
- 37375
- 9
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
築70年住宅のリフォーム!費用・相場はどれくらい?事例もご紹介LIMIA 住まい部
-
築90年の住宅をリフォームしたい!その際のポイント・注意点・費用についてLIMIA 住まい部
-
町家のリノベーションにかかる費用まとめ!古都・京都で趣のある生活をしようLIMIA 住まい部
-
予算1,500万円で、家はどこまでリフォームできるかLIMIA 住まい部
-
400万円の予算ではどんなリフォームができる?LIMIA 住まい部
-
築50年住宅のリフォーム!費用・相場を一挙公開LIMIA 住まい部
-
長屋のリノベーション!気になる費用や相場はどれくらい?LIMIA 住まい部
-
築60年住宅のリフォーム!費用・相場はどれくらい?事例もご紹介LIMIA 住まい部
-
中古ビルのリノベーションにかかる費用はどれくらい?LIMIA 住まい部
-
築100年リフォームの費用・相場はどれくらい?実例別に徹底チェック!LIMIA 住まい部
-
500万円の予算でどこまでリフォームできる?LIMIA 住まい部
-
予算900万円では、どんなリフォームができる?LIMIA 住まい部
-
平屋のリフォームの費用や価格の相場は?事例でチェックLIMIA 住まい部