フルリフォームとは？大規模リフォームで行っておきたい改修を押さえておこう

フルリフォームとは

リフォームというと「修繕」というニュアンスがあり、住宅の傷んだ箇所を原状復帰させるという意味合いで主に使われる言い回しです。つまりそれが「フルリフォーム」になると、基本的に住宅内の全室について改修を行うという意味合いに変化します。

また、フルリフォームという言い回しには、室内の内装や建具などだけではなく、目には見えない箇所や設備の交換も含んでいます。屋内の内装や設備をすべて解体して、構造部分のみとしてから行う「スケルトンリフォーム」は「フルリフォーム」の一種と考えるとよいでしょう。フルリフォームでも、スケルトン構造までの解体を伴わない場合もありますし、スケルトンまで解体したとしても全室の改修を行うことには変わらないので「フルリフォーム」の範疇に含まれます。

ちなみに「リノベーション」とは、リフォームが持つ「修繕」「原状復帰」の意味合いに加えて、住宅の用途や住み心地などの面で新たな価値をプラスする目的で行われる改修のことを指しています。

フルリフォームで行っておきたい改修は？

大規模な改修を行うからこそ、その一環として行いたいリフォームがあります。一生のうちにフルリフォームを行う機会は、規模や費用の面で想定してもおそらく1～2度といったところでしょう。「せっかくフルリフォームしたのに、あそこに手を付けておけばよかった！」と後悔を招かないためにも、数少ないフルリフォームの機会に行っておきたい改修のポイントを事前に押さえておきましょう。

1.断熱・防音リフォーム

これらのリフォームは、住宅の内装を剥がして断熱材・防音材を埋め込む工事が必要な場合が多いですから、改修自体も大規模になります。うっかりこの改修を怠ってしまうと、のちのち数十年単位で暑さ・寒さや騒音などで悩まされる羽目になってしまうかもしれません。現状で断熱や防音の面で改善の余地があると感じていれば、フルリフォームで漏らさず解決しておきましょう。

2.バリアフリーリフォーム

同じ住宅に長く暮らせば、ご家族の年齢層にも変化があります。家族構成や年齢層が変わることで、住まいでの暮らし方にも変化が生じますから、それに対応したリフォームも必須となるでしょう。現状では年代的にまだそれほどバリアフリー環境を必要としていないとしても、フルリフォームするなら将来を考えてバリアフリー化も検討しておくとよいでしょう。必要になってから再度リフォームというのも現実的ではありませんし、備えとして行っておくだけでも後々きっと助けになります。

3.住宅診断と耐震性・耐久性を高めるリフォーム

住宅には、築年数が経過すれば補修・補強の必要な箇所が出てきます。フルリフォームは住宅の現在の状況を知るチャンスでもありますから、基礎や構造部分の状態をチェックする必要があります。住宅診断を行ってもらい、それに即した改修が必要であればフルリフォームのタイミングで行っておきましょう。より住宅の寿命を延ばし末永く安心して暮らせる住まいを実現できます。

おわりに

フルリフォームでは、ただ全室を使いやすく見栄え良く改修するだけではなく、住まいをより長持ちさせ、住み方が変化しても対応できるよう予防しておく改修を考えることが大切です。特に、フルリフォームは大がかりな改修になります。リフォーム会社のアドバイスなども参考にしながら、さらに長く気持ちよく住める住宅づくりをかなえるためのプランを立てましょう。まずは一括見積サイトを利用して、お悩みに合ったリフォーム会社を探すことから始めるのもよい方法です。

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