洗濯機置き場のリフォーム。どんな工事が必要？

洗濯機置場リフォームの方法と工事内容

洗濯機置場のリフォームにもいくつか種類があります。それらの方法や工事内容について、以下にご紹介しましょう。

方法1　場所は変えずに改修する

既存の洗濯機置場があった同じ箇所のまま改修する方法です。給排水に関する設備がそのままで問題なければ、洗濯機パンの交換のみで作業が済むことも多く、比較的簡単な方法です。

方法2　移設して新しく洗濯機置場を作る

既存の洗濯機置場から位置を変えて、新たに造り直す方法です。給排水設備の移動を伴うため、工事作業は大がかりになる場合があります。また、既存の洗濯機置場部分で床などの改修が必要になるケースもあるため、作業量が多くなる傾向があります。ただし、古い住宅で既存の洗濯機置場が外にあった場合などは、それほど工事の手間もかかりません。

工事内容1　洗濯機パン設置

洗濯機パンと呼ばれる、洗濯機が置けるようになっている受け皿のような設備を床に設置する方法です。現代の住宅のほとんどに、この方法で洗濯機置場が設けてあります。洗濯機周りの手入れも楽になるため、床に据え置きで洗濯機を使ってきた人も、この方法でリフォームすることが多くなります。

工事内容2　洗濯機を床に据え置く

事情があって洗濯機パンを設置できない場合は、洗濯機を直接床に据え置く方法もあります。排水管の穴が床に直接開けられている状態といえばわかりやすいかもしれません。配管を設ける作業のみとなるため、工事は簡単で費用も節約できます。ただし、現在ではこの方法が使われるケースは稀です。

洗濯機置場リフォームで気をつけること

1.臭い防止の排水トラップを必ず設けること

洗濯機置場の配管工事では基本的に必須ですが、排水トラップと呼ばれる設備を配管部分に設けるようにしましょう。これは、一時的に水を溜めることによって排水管から上ってくる悪臭を防ぐ装置です。もちろん、要望がなくても取り付けられていて当たり前のものですが、一部手抜き工事をされた住宅などで、取り付けがされていなかったケースもあるため注意しましょう。

2.窓か換気扇を近くに必ず設ける

洗濯スペースはどうしても湿気がこもってしまいます。窓が近くにあればこまめに換気できますが、窓がない場合は小さなものでも良いので換気扇を設けておくとよいでしょう。もし、洗濯機置場リフォームに伴って周囲の壁や床もリフォームする場合は、調湿性のある資材を選ぶと湿気予防に効果的です。

洗濯機置場リフォームの事例

では、洗濯機置場を実際にリフォームした例をご紹介します。

事例　輸入洗濯機から国産品への交換を機に洗濯機置場もリフォーム

既存の洗濯機置場には、輸入のドラム式洗濯機が置いてありました。修理をするにも部品がなかなか手に入らないなど苦労もあったため、洗濯機の老朽化を機に国産品へ買い換えることに。なお、既存の洗濯機置場は洗面化粧台と一体になったビルトイン形式だったため新しい洗濯機は置くことができず、置場を新たに作ることにしました。

洗面化粧台を一回り小さめのサイズのものに交換し、空いたスペースの壁の部分に給水用の蛇口を新設。床には一般的な洗濯機パンを設置しました。大がかりな改修にはなりましたが、通常この内容のリフォームでは床の補修も必要になるところ、張り替えがもったいないほどきれいな床だったため、既存の状態のままとすることができました。

おわりに

洗濯機置場は、ただ置く場所さえあればよいというわけではなく、意外と多くの付帯設備に関する工事が必要です。お悩みによっては、設置場所を決めるところから入念な計画が必要な場合もあるでしょう。

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