リフォームで天井を張り替えたい!どんな工事をするの?作業は何日位かかる?

天井は、同じ内装でも壁や床とは異なり、普段から人が触れない箇所となるため日頃はあまり意識せずに過ごしてしまいがちです。しかし、年月が経てば汚れや傷みが目立ってくるもの。表面の汚れやクロスの部分剥がれだけならクロス張り替えで対応できますが、天井材そのものが傷んでくれば天井板の交換が必要になります。今回は、天井板の張り替えリフォームについてお話しましょう。詳しい工事の手順や事例などをご紹介いたします。

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天井の張り替えリフォームの手順と工期

天井板を張り替えるリフォームの場合、工法は「乾式工法」を用いる場合がほとんどで、具体的には板などを屋根の裏側から吊り下げて固定する工事となります。

まず、初めに天井の一部分を解体するか点検口を用いて、天井裏の状態を確認します。その後、古い天井材を解体して、もし天井裏部分や吊木部分などに傷みがあれば補修作業を行います。そして、天井板を張る下地部分となる野縁を組んでいきます。断熱材を屋根裏に入れる場合はこのタイミングで施工します。

最後に新しい天井板を張り、表面をクロスなどで化粧すれば完成です。工期の目安は、イレギュラーで大きな補修作業などが入らなければ約2日間となります。

天井をリフォームで張り替える場合の注意点

天井板を張り替えるリフォームの際には、以下の注意点もあります。あらかじめ押さえておき、失敗を防ぐだけではなく工事が始まってから慌てないようにしましょう。

1.解体作業時には室内に立ち入れない

TV番組などでも天井の解体作業を行っているシーンをご覧になったことがある方が多いでしょうが、既存の天井を解体する際は室内に立ち入ることができません。古い天井を上から下ろすわけですから、危険であることはもちろん、周囲に飛び散るホコリの量も尋常ではありません。

天井板交換の工事中は、可能であれば完全に壁やドアで区切られた別室に居るようにしましょう。あるいは、その他にもリフォーム箇所が多数あるような大規模改修を予定しているなら、工期中は仮住まいを確保しておいてもよいかもしれません。

2.天井材の機能性を見極めて選ぶ

天井材は、ただ板状であればよいというものではありません。壁などと同様、建材の性能が室内の環境に大きく影響を及ぼすからです。木材の天井板は、調湿性や断熱作用などの効果がありますし、石膏ボードなどは耐火性や防音性にすぐれています。

あるいは、軽量で地震時の落下事故を予防できる「耐震天井」も多く出回っています。何に重点を置くかはっきりさせておき、適正な機能を備えた天井板を選ぶことで、リフォーム後の暮らしもより快適に保てます。

3.天井材やクロスの色選びは慎重に

天井材をむき出しにする場合は天井材の、クロスを張って化粧する場合はクロスの色選びも重要です。普段は視界に入りにくいとはいえ、天井は室内の中でも大きな表面積を占めており、色選びひとつでも室内のイメージ・雰囲気に意外に大きく影響します。

基本的には壁材と同一色を選ぶのが最も簡単で失敗がありません。しかし、天井板をむき出しにしたり壁とは別のクロスを張ったりする場合は、壁材に似た色であっても、少し壁より濃い目の色にすると室内空間に落ち着きを与えます。同じ色の壁と天井では、天井の方がより明るく見えやすいためです。

天井張り替えリフォームの事例

それでは、実際に天井板の張り替えリフォームを行った例をご紹介いたします。

事例 古い日本家屋の全面リフォームに伴い、天井を張り替え

かなりの築年数が経過し、あちこちに傷みが目立ってきた家。全面リフォームを行った際に、天井も張り替えました。

既存の天井板は黒く汚れていただけではなく、よく見ると剥がれかかっていて危険な状態でした。天井材を全て剥がし、野縁を組みます。立派な吊木には劣化などがなかったので、大きな補修などはせずに済みました。

ちなみに、あまりに古い家だったため家全体が無断熱の状態でした。今回のリフォームで断熱が必要な全ての箇所を断熱工事しましたが、もちろん天井断熱も行っています。野縁を組んで、天井板を貼り付ける前の段階で天井裏部分に断熱材をしっかり入れました。

クロス張りまでは予算の都合でできなかったため、白い色の付いた化粧ベニヤの天井板を最後に張って完成です。照明も新しいものに替え、まるで新築のような天井に生まれ変わりました。断熱工事のおかげで夏は涼しく、冬は暖かくなり1年中快適です。

おわりに

天井の張り替えを考える理由としては、傷みや劣化、模様替えなどの理由が主でしょうが、天井が地震で落ちにくくなるよう耐震補強する目的で行うケースも現在では増えています。リフォームの目的をしっかり押さえ、それに合った材料を選定して工事を行いましょう。

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