リフォームで天井を抜きたい!どんな工事をするの?
古い家などで、建築当時の平均身長に合わせ天井を低めに作ってある住宅も数多くあります。日本人の平均身長が大きく伸び、インテリアにもより開放感が求められるようになった昨今では窮屈に感じてしまう人も多いでしょう。そこで今回は、天井を抜くリフォームについてお話しましょう。建築様式別の工事方法やご自宅でも天井が抜けるかどうかなど、事例なども参考にしながらご紹介いたします。
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リフォームで天井を抜く方法
まず、リフォームで天井を撤去(スケルトン化)する工事の方法は、建物の構造によって異なる場合があります。一般的な住宅に多い木造住宅の場合と、RC(鉄筋コンクリート)造住宅の場合をそれぞれ詳しく説明しましょう。
1.木造住宅の場合の天井スケルトン化
木造住宅の天井の構造を簡単に説明すると、天井板が「吊木」という木材で屋根の裏側から下方向に吊される作りとなっています。ちなみに、2階建ての1階部分の天井などは2階部分の床組の裏から吊木で吊す形となります。
上記の構造であれば、天井板・下地材・仕上げ材などを取り去ることでスケルトン天井にすることができます。小屋裏に立派な梁などがある住宅なら、開放感が出るだけではなく見栄えも良くなります。もし、屋根材などの露出が気になったり、断熱・気密面で不安があったりすれば露出した屋根裏部分を補修する工事も必要となります。
2.RC(鉄筋コンクリート)造住宅の場合の天井スケルトン化
RC造の場合も天井の基本的な構造は木造住宅とよく似ていて、天井板を上部から下地材で吊してある造りとなります。RC造住宅の場合、必ず小さな開口部が設けられていて小屋裏の点検口となっていますから、まずはそこから小屋裏の状態を確認してみましょう。設備配管などが露出する可能性もあるため、それでも天井を抜いて問題ないかチェックする必要があります。
コンクリート躯体の状態や配管の有無・配置、断熱材の有無などを必ず確かめ、問題がなければ木造住宅と同様に下地材や天井板を取り去ります。
天井を抜くリフォームのメリット・デメリット
メリット1 開放感が出て、家が広々と見える
天井板がなくなれば室内の上方向に広がりが出るため、広々と見せることができます。特に狭い家などはこの方法でかなり開放感が出ます。
メリット2 これまで見えなかった小屋裏の構造材が露出し、見栄え・雰囲気が良くなる
梁や柱など、これまで天井裏に隠れていた立派な構造材が見えるようになります。これらの構造材は空間のアクセントにもなり、特に木材のものなどであれば室内の見栄えがより良くなります。
デメリット1 冷暖房効率・防音性が低下する可能性がある
天井を抜けば室内容積が増えてしまいますから、「吹き抜けを作ったら家が寒くなった」という事例の場合などと同様、天井を抜いた場合も冷暖房効率に多少は影響があります。また、簡単に言えば2枚重ねだった板が1枚になるわけですから、防音性も低下してしまう可能性があります。
デメリット2 構造材が露出することの影響
屋根は太陽光の熱を常に直接受けている部分です。小屋裏の空間がなくなれば、屋根からの直射日光で受ける輻射熱の影響が住宅全体に及んでしまうかもしれません。その場合、建物自体の耐久性などにも影響する可能性がありますので、外断熱や断熱塗装をするなど別途対策が必要になることがあります。
天井をスケルトンにできる家・できない家
天井を抜く工事は大半の住宅で可能と考えられますが、なかには天井を抜くことができない家もあります。以下の点をチェックし、ご自宅に施工できるかどうかの参考としてください。
・屋根の裏面に断熱材が張られている場合
・天井を吊っている骨組部分が鉄骨の場合
・天井を撤去すると配線や配管に影響する場合
これらに当てはまる場合は、天井板を撤去することができない可能性が高くなります。天井を撤去できるかどうかの判断は、必ず専門業者に確認してもらうようにしましょう。
天井抜きリフォームの事例
それでは、実際に天井を抜いてリフォームを行った例をみていきましょう。
事例 マンション最上階の天井を高く!開放感と明るさをプラス
マンション最上階の室内天井を撤去した事例です。リビング部分のみ天井を抜いて高くし、内装は白でまとめて明るさを出しつつも倉庫のような素っ気ない雰囲気をあえて加えました。また、天井を抜いた理由には、高さのある壁面収納を造作したかったという目的もありました。合わせて高く造ったオーダーの棚を作り付け、収納空間の充実も実現。
キッチンや寝室などもリビングの雰囲気に合わせ白に統一。建具などは濃茶で統一して、全体的に明るさとレトロ感を両立させた空間に仕上げました。
おわりに
天井を抜いて開放感を出すリフォームは人気ですが、細かな注意点も多くあります。必ずリフォーム会社のアドバイスを得ながら計画を立てていきましょう。信頼できるリフォーム会社を探すには、一括見積サイトの利用が簡単で確実です。家にいながらにして多くのリフォーム会社と連絡が取れ、見積請求も1度で完了できますから、忙しい方でもリフォーム計画を楽に進められます。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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