マンションでもできる、効果的な断熱リフォームとは?

マンションには、夏も冬も空調効率が比較的良く、過ごしやすいというイメージがありますが、最上階住戸や角部屋住戸など、外部に面した壁面に接する住戸などの場合は、季節ごとの寒さや暑さに悩まされている方も多くみられます。そこで今回は、マンションでの断熱リフォームについてご紹介していきます。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 15052
  • 7
  • 0
  • いいね
  • クリップ

マンションを断熱する際の注意点

マンションには、自由にリフォームが行える「専有部分」と、自由にリフォームが行えない「共有部分」があります。

専有部分とは、個人に所有が認められている部分で、具体的には室内のほとんどの範囲を指しています。共有部分とは、マンションの住人全員が所有・使用するとみなされる部分で、具体的にはマンションの階段やエントランス部分、外壁などマンションの構造や価値に関わる部分を指しています。

例外として、耐力壁などマンションの構造に関わる部分や給排水の配管、窓のサッシやバルコニーなど外部に面した部分は、個人で使用している箇所であっても共有部分として扱われます。

戸建て住宅の場合は、外壁に断熱材を施工する「外断熱」という方法を用いることで外気温の影響を受けにくくなるため、夏の暑さも冬の寒さも効果的に防げるとされています。しかし、マンションで断熱工事を行う際には、外壁は共有部分にあたるため個人がリフォームすることはできません。そのため、マンションを断熱するには専有部分である室内側から断熱する必要があります。

どうやって断熱する?

マンションにおける断熱リフォームでは、「乾式断熱」と「湿式断熱」の2つが主な方法となります。また、窓から入り込む暑さ・寒さを遮断する「窓断熱」の方法も用いることができます。以下に、それぞれの方法を詳しくご紹介します。

1.乾式断熱

乾式断熱とは、発泡スチロールのような板状の断熱材をはめ込む方法です。コンクリート壁に下地を作り、そこに断熱材をはめ込み施工していきます。メリットとしては、取り扱いや加工が容易で、どんなマンションでも施工できる場合が多い点が挙げられます。

ただし、隙間ができやすく、1枚を下地の間にはめ込んだ後で、もう1枚を上から張る「二重張り」という方法を用いて気密性を向上させるなどの工夫が必要になります。

2.湿式断熱

湿式断熱とは、発泡ウレタンなど半固形の断熱材を充填して硬化させる方法です。コンクリート壁に下地を作り、下地の上に吹き付けていくことで施工していきます。

メリットとしては、隙間のない断熱層を作ることができる点が挙げられます。注意点としては、施工時には近隣にコンプレッサーを積んだトラックの駐車スペースと、トラックから現場までのホース配線の経路が必要になるため、施工の可否について事前に確認が必要になる点があります。

3.二重窓による窓断熱

窓のサッシ部分は共有部分扱いとなり改修が行えませんが、内窓を取り付けて二重窓にするリフォームはマンションでも認められています。暑さや寒さは窓からもかなりの割合で入ってくるため、内窓を取り付けるだけでも効果的な断熱ができ、冷暖房効率を向上させられる場合があります。

おわりに

マンションには共有部分が存在するため、外壁を利用した断熱リフォームは難しくなります。しかし、マンションでできる断熱リフォーム方法にもさまざまな選択肢がありますから、お悩みやご予算に応じてご自宅に効果的な断熱リフォームを見つけましょう。一括見積サービスを利用して気軽にリフォーム相談から始め、優良業者さんのアドバイスを受けながら計画を立てるのもおすすめです。

もっと具体的なリフォーム・リノベーション費用について知りたい方は、厳選された複数リフォーム業者での価格見積もりを無料で徹底比較できる、リフォーム料金一括見積もりサービスをお気軽にご利用ください。

  • 15052
  • 7
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

LIMIAおすすめのリフォームやリノベーション、住宅設備に関する記事を中心にご紹介。施工事例や費用相場、リフォーム会社の選び方など、住まいに関する情報満載でお届…

LIMIA 住まい部さんの他のアイデア

住宅設備・リフォームのデイリーランキング

おすすめのアイデア